監督はクロエ・ジャオというギャグのハイブロウさがたまらないことで有名な「
エターナルズ」見ました。
とはいえ、クロエ・ジャオはマーベル大好きらしくて、
自分から売り込んだらしいから、たぶん、リアルに知り合ったら仲良くなれること請け合いなのです。
ちなみに、気合いを入れていないので新宿ピカデリーで見ました。
やっぱり普通のスクリーンだと暗い場面は辛い。
あと、ロビーに子どもいっぱいいたので、すみっコぐらし勢?
それはともかく、
やったぞクロエ・ジャオ!凄いぞクロエ・ジャオ!!
思ってたら、まさかクライマックスで、
ズコーッと大惨事に遭遇してしまったので泣きそうになってしまった。
助けてくれ。
なにがどうしてそんな安い選択をした?
クロエ・ジャオ!!!ディズニーか?
ディズニーのせいなのか!!!!!!(八つ当たり)
はぁはぁはぁ。
まさか!?思ったところから、数分頭を抱えてしまったではないか。辛かった。
閑話休題。
最後になってようやく気づいたけど、まさかリリンですか?あのデザイン。
そう考えると、巨神兵というかイデオンですかね。
すると、あの倒し方はシン・ゴジラで、
太陽に特攻するのは鉄腕アトム!
日本大好きだな。クロエ・ジャオ。
なんだよ。その無駄な特攻。
しかも、ホントに特攻したかはボヤかしたから、2で復帰するんでしょ?わかってますよ。まったく。
完全に可愛い方面だった我らのマ・ドンソク a.k.a マブリー。
完全に宇垣総裁に洗脳されてるので、我らのマ・ドンソク。
ネタバレですけど、2に出ないと思っただけで号泣ですね。まったく。
ああ。マブリーで頭良くなるなんて!(俺の2億倍ぐらいマブリー頭いいのは承知の発言)
アンジーに親愛を捧げて死ねるなんて、冥利だよなぁ・・・俺もアンジーのために死にたい・・・
さてさて、ザ・多様性と言わんばかりの配役ですけど、ディズニー傘下にもかかわらず、まさかのセックスシーンつか、青姦シーンとは!(誤読)
ディズニー思いの外、MARVELに口挟まないのな。
そうじゃなく、その多様性を乗りこなしつつ、シリーズを踏まえ、シリアスにもギャグを織り交ぜて、絶妙な風景のチョイスやアクションだってフレッシュさがある画面が見れたので、
クロエ・ジャオの才能が炸裂してるのは間違いない。
クロエ・ジャオはこれ入れて2作しか見てないけど、あのギャグみというかはリアリティの賜物じゃないかと。
つかね、クロエ・ジャオって、孤独についての作家というかだと思ってたんですよ。
でもそうじゃなかった。
いや、孤独ではあるのだけど、孤独だけではなかった。家族の作家なのだ。
そうか。そう気づいたら、「
ノマドランド」はたしかに家族の映画だった。
血族や恋人の家族にはなじめない人間が、しかし大きな家族の中ではまだ生きられる気のするっていう物語である。「ノマドランド」は。
じゃあ、今回はどうかというと、疑似家族の崩壊と再生ではある。
親がいて子がいて、強い権力があり、そして、わかりやすい強さではない存在がリーダになるし、全人類を「正しさ」で洗脳しようとして挫折したら、アマゾンの小さなコミュニティで教祖的になり、インドのムービースターは付き人を常に従えて冒険を続けるし、子どもは大人になりたかったと涙ながらに告げる。
親愛を捧げられた戦いの女神は、記憶を軸に己を支え、原爆投下直後の広島に女性と一緒にいたハズが、男性と結婚し、子どもを育てている。
つまり、生き延びた彼らは人間では無いが故に尚更、擬似的な家族を手に入れた人たちなのだ。
ファストスの彼氏は最初ファストスの息子だと思ったから、自然すぎる演出に理解が追いつくの大変だったけど。
んで、疑似家族で親殺しというか子殺しというかをするわけだけど、なんであのオチになったのかが今ひとつ理解できないのである。
一番はさ、セレスティアズがなんで自分の死に加担したかだよね。
そこの説明なくね?なに?洗脳に成功したの?そんな展開なくね?むー
直前のイカリスの手をセリスがつなぎに行くシーンは、冒頭あたりのセリスの手をイカリスがつなぎに行くシーンの対比で、強さというか、立場の反転に象徴的で、いいシーンなんだけど、それをああやって、わかってるよね!と釘を刺されると、
どっちらけてしまうのだが、それはまぁ仕方ない。
そこまで映画見慣れて無い人だって観客である。
いや、
今の書いたようで書いてないところでガックリきたのだけれども。
「愛は地球を救う」とか日テレだけにしてくれ。ん?もしや、セカイ系か!?愛なんて滅んでしまえばいいのに。愛がなんだ。こん畜生!(八つ当たり2回目)
でまぁ、セリスことジャンマ・チェンはいい女だけど、セリスの人間のボーイフレンドであるところのデインが、最後には面倒くさい大量の伏線で、MCUの主要キャストであると明かされるのは、引きとしては強いのだけど、
なんたるご都合主義か!とも。
それよりも、マッカリのローレン・リドロフが素晴らしくて、マッカリだけでスピンオフして欲しいなぁと。
あの自由気ままさは、しかし、ろうあ者であることで担保されているという、
ちょっとした恐怖というかリアリティは、正鵠だなぁ。
いずれにせよ、「愛は地球を救う」さえ無ければ、手放しで賞賛したので、「2」が楽しみではありますが、それはクロエ・ジャオが監督する前提・・・