雑感・レヴュ集 メタセコイア
展覧会とか

イヴェント名記述者記述日
ハニワと土偶の近代唸るバクテリア2024/12/20

本文中のリンク先には、アフィリエイトを含むことがあります。ほぼお金になってないですけど。

人生で初めて、前売りで音声解説チケットを押さえた「ハニワと土偶の近代」行きました。やっほー!
出口にいた一人と一頭
楽しかった!の一語に尽きるのだけど、万難を排して時間ぶっ込んだので物販含めて約2時間ですよ。まったく。
なにせね、主任研究員の花井久穂さんが頭おかしいの。最高か!
なにもかもがハニワにしか見えなくなってくるとか、今すぐ病院行った方が良いのだけど、わからいではない。
ハニワと土偶ブームの裏側を考察して「日本」と「伝統」を掘りおこしたのはお見事
そしてなにより、この展示が、こんなにも近代美術館でやる意味がある展示だとは!国立近代美術館の初期企画展でハニワをすでにやっていたっていうね。
戦前戦中の「万世一系」の歴史の象徴となったハニワと、戦後の「戦争否定」としてハニワの意味が変遷し、岡本太郎の縄文土器論によって、ハニワが象徴する日本の意味が同居・混濁するのは、つまり、ハニワが空虚な器でしかないことの現れなんだけど、対抗として弥生まで配された時のパワフルな近現代否定に古代を持ち出す、ちょっとした間抜けさみたいなのもひっくるめて楽しい。
ハニワだしな。
しかも、このハニワムーブメントが「はに丸問答」で成相肇さんが仰る通り、メキシコに触発されてるところは、メキシコ=北海道の方程式を導き出した身からすれば、つまり、日本のハニワムーブメントは北海道からはじまったのと同義!(間違い)
キュビスムとハニワのシンプルさが結びついた結果、一発で斎藤清が大好きになってしまって、買ったポストカードは大傑作「ハニワ」で、買ったマグネットは「ハニワ(1)」ですよ。まったく。天才!
やないづ町立斎藤清美術館に、いつか行く。
もちろん、最後のはに丸君はハイライトなるのだけど、圧倒的だったのは芥川(間所)紗織の「古事記から」でした。
これから岡本太郎の「顔」にいたる流れは圧巻。
まさかシュルレアリスム展で一点しか展示されてなかった高山良策が、ハニワ展で3作も出てくるとは!
無論、大魔神の顔もあったよ!!!
真面目な話をすれば、トーハクのハニワ展とハシゴするというか、トーハクの話もいっぱい出てくるので、ハニワとはそういうモノなのだ!
ってとこで、近代美術館が収蔵庫作るのに掘り返したら縄文・弥生の遺跡出てきたとか、本当にどうかしている展示で最高でした。
そんな展示の中で、イサム・ノグチ「広島原爆慰霊碑のためのマケット」や高山良策「矛盾の橋」を絡ませる展開も秀逸。
田中真弓の音声ガイドも素晴らしかった。花井さんはきっと同世代。
しっかりとしたナレーションと、うっかりしたはに丸君のギャップ萌えは田中真弓かくありきといった。
狂気のTシャツも、やはり耐えきれず買ってしまったではないか・・・
結局、図録買ってないのに1万円ちょっとが飛んでいったのでした。
駄目。絶対。
久々に物欲が止められなかった・・・
生活用具一式をかついで全国を放浪し、遺物を自ら発掘・蒐集していた狂気の人こと蓑虫山人が描いた「埴輪群像図」のポストカードも嬉々と買いました。
そして、物販で「レキシチ」売ってたことは書き添えておきたいところ。
レキシのおじちゃんに届け!
上とは逆サイドから

広告

BACK

雑感・レヴュ集 メタセコイアBANNER
(C) Copyright Unaru Bacteria,2024
e-mail bacteria@gennari.net