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ヒルマ・アフ・クリント展唸るバクテリア2025/07/02

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アトロクの「今年の美術展が丸わかり!注目の“展・ベストテン 2025”by 美術館ライター 浦島茂世さん」を聞いた中で、一番気になった「ヒルマ・アフ・クリント展」を見に、大好きな東京国立近代美術館に。
ちなみに、紹介された直後に前売りをポチったので2月から入れていた予定であります。
さて、このところ抽象画とかポストモダンばかり見ているわけですが、なんでかと言われたら<font size="5">わけわかんないから!</font>
部下には、ちゃんとロジカルに説明しろと怒ってるのにね☆
それはともかく、人物画もだけど、なにより植物画が素晴らしい作家なのであり、思わずポストカードを買いかけたよ。家にポストカードも溢れてるから自重したけど。
そしてハイライトたる大物展示「10の最大物」
思わず3周してしまいました。
わりと具象寄りの幼年期にはじまり、老年に近づけば近づくほど抽象化されていくのは、極めて人間みというか、趣深いなぁと。
そして、成人期の途中で急に抽象度が上がったので、しばらくその2枚を同じ視界に収めてたのだけど、アレかしら?更年期あたりかしら?人間変わるよねぇ。とか。
んて、祭壇画シリーズがはじまると、やっぱり蠢く「ムーみ!
思わず声出して笑いそうになるほどムーみが強くてどうしようかと思った。
ホント、こっち側の人って、アンモナイトとかピラミッド的な三角とか好きだよね!
時期によっては、結構なサイズを2・3ヶ月で仕上げてたりするので、電波がユンユンしだすとそうなりがちですよねぇ。とか。
なお、「10の最大物」も2ヶ月で仕上げてるのしゅごい
「白鳥、SUW シリーズ」はポストカード買ったけど、当初黒が上だったのだけど、終盤白が上になってたりとかも、なにを思ってたのだろうなぁとか。
で、原子シリーズですよ。
アフ・クリントが付けてるコメントがいちいち原子を擬人化していて、キリスト教文脈に無理矢理取り込もうとしてるから、もうトンデモ的に信頼できるよ!
そして個人的にハイライトは、この絵をすべて押し付けられた甥です。
ちょっとした途方も無さをヒシヒシと感じざるを得ない。
えっ?マジ?おばさん、これ全部片付けんの?俺???
みたいな悲哀が、たったの一文なのに感じられてしまって、俺のCDや本を押し付けられる甥どもには申し訳ないなとか。
あと、部屋中に貼られた絵にテーブルセットの、おそらくアフ・クリントの部屋の写真。
これがなんともパワーが強くて、そりゃこんなの近くに並べたら共鳴して、あらぬ力を発しますよ。怖い
でもきっと、アフ・クリントが一番落ち着く部屋だったんだろうなぁ。

あと、スゲェどうでもいいけど、ユリだったかの球根断面がヴァギナの隠喩になり得るのだと感じて、もうオヂサン死んだ方がいいかもしれないと思った。
すべてはミロのせい
それと、配布されてた出品リストに解説も付いてました。
これはなかなか素敵なアプローチ。
「知恵の樹」はたしかにユグドラシル感があった。

ヒルマ・アフ・クリントの全作品年表。壮観!

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