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作品名記述者記述日
ラストナイト・イン・ソーホー唸るバクテリア2022/01/07★★★★

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みんな大好きエドガー・ライト!ってことで、「ラストナイト・イン・ソーホー」見ました。
無茶苦茶だ!なんつー映画だ畜生め!PARCO配給もFILM4も、今年何度目だ!!
馬鹿みたいに面白かったけど、もう一度見たいと思わないというか、ベタなホラー表現にいちいちビックリしてたので疲れた
でも、面白かった!
流石はエドガー・ライト。
オープニングの満点感が半端ない。
あそこで主人公紹介を一気にやってしまう手際の良さ。
パンフで町山さんも村山さんも言及してたけど、ああ言うのを見ていると、本当にエンタメ見てる甲斐があるなぁ思う
そう。パンフ。宇野惟正の駄文があまりにもあまりにもで、途中で読むのを断念したのだけど、そのあとに町山さんに村山さん。
その並びはなにか新手の嫌がらせか?
今回「ソーホー」というエリアについての知識が皆無だったので勉強になったのだけど、日本でいえば歌舞伎町というより、やはり道産子的にはススキノですね。近しいのは。お寺もあって、古い家も僅かに残っていて。
しかして、なに?あの無駄に「サブカル好きが好きな理想の女の子像」
ある種、本編がジェンダー論的でもあるところに対して(しかし、フェミニズム映画としては物足りないと思ったら、エドガー・ライトにも自覚はあった)、この手の理想像の押しつけは、ジェンダーの押しつけでありつつ、しかし、変態的であるとすら言える。
いや、金で女の子買うオッサンってですよね!でも、60年代大好きな痛い美人でエロい自覚症状のない女の子とか最高ですよね!!!(=サブカル好きが好きな理想の女の子像)
って、もう、どう贔屓目に見ても最低です。ありがとうございます。大好きです(下衆)
トーマサイン・マッケンジーの絵に描いたような美人っぷりと、エロい体つき(待て)
しかししかして、何気に見てて一番アレなのは、爬虫類顔っていうかが、たまらなく好みだってことなんですよ(ポンコツ発言)
そうか!!!これが噂のアニャ・テイラー=ジョイか!!!!!!
この2人、ホント好き。名前覚える。
それはともかく、結局、あんな目に遭っても60年代好きってのは性(サガ)の話なので、リアリティ云々では無いと思うのです。
リアリティだけの話をすれば、前半の田舎者馬鹿にする展開というか、ヒエラルキーの頂点にいたい人の面倒くさい感じが、たまらなく厭な感じに描かれてたから十分じゃないか。
それより、どうしてこのシナリオを思いついたエドガー・ライト!(パンフで納得)
田舎者のロンドン憧れと、若い子の昔憧れの二重写しなんですよ。
両方とも同じ構図を描いていて、絶妙に絡んでるんだけど、どうしたって現世が弱い。過去に取り込まれる方が怖いよ!
っていうには、あまりにも過去がクドすぎる。
ジャック(マット・スミス)みたいなクドい顔の前に、ジョカスタ(シノーヴ・カールセン)の濃い顔では、しかし届かない。
なにより、ジョン(アイケル・アジャオ)程度の切実さで口説き落とせるようなお手軽な女じゃなかろう。エロイーズは。
全然落ちないんだよ。
いいじゃん。俺にしとけよ・・・(なにを言っているのか)
あ〜あ、どうして俺の周りには、ああいう女の子が現れなかったかね。糞(最低)
映画的教養が低いので、パンフのサンプリング解説を読んで、なるほど!と膝を打ったのだけれど、そのホラー描写トリビュートは、しかし、Jホラーに親しんでいる身からすれば、驚きはせよ、ありきたりだなと思える。
なので、繰り返しにはなるけど、面白い映画なのだが、2回見たい映画かというとそこはやっぱり物足りないんだよなぁ・・・

ちなみに、「シネマハスラー」で宇田さんが「SNS-少女たちの10日間-」との近似を見出したのは納得感が大きいのだけどしかし、さえぼー先生のブログが素晴らしい。物足りなさの理由も、つまり、これか。
とくに「ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション」の解説は、さえぼー先生なればこそなのだけれど、そうか・・・パンフの解説も全員男性だ

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