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洋画

作品名記述者記述日
ルック・オブ・サイレンス唸るバクテリア2015/07/23★★★★

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ルック・オブ・サイレンス」見ました。
イメージフォーラムだったけど、思いの外、シートの座り心地が良かったです。
それはともかく、速効性のない毒薬を薄めずにイッキ飲みした感じ。
あのエンディングは狡すぎるというか、キツすぎる
もちろん、「アクト・オブ・キリング」を見た人ではある(感想文)ので、強烈な映画だと知ってはいたけど、まさかここまでとは・・・
あっちが、映画内映画をやることや編集の時制をコントロールしてたことで、ある種のフィクション性というか、映画性をキープしてたのに対し、今作はタイトルにもある通り、ひたすら静かに見続けるために、わかりやすいフィクション性が排除されて、あまりにもリアルだから嘘だと思いたくなる
まるで、自分の父親が、目の前の男の兄を虐殺したと知った家族が「知らない」と言い張るように。
ひとつには、主人公のアディがひたすらインタビュアに徹していることにあるんだと思う。
静かに涙するシーンがいくつかあるけど、もっぱら話を引き出すだけ。
むしろ、インタビューされてる側が沈黙に耐えられないぐらいに。
これが人生だ
たぶん、無理なんだろうけど、もしも自分が当事者なら、どちらにもならず、どちらの十字架も背負ってしまう人生を選びたい。
日本国憲法には第19条
「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」
と謳われている以上、日本国民は他人の思想を侵してはならない。
でも、このところこの国で繰り広げられてるのは、憲法違反なやり取りばかりな気がして、ホント、イヤだなぁと。憲法ぐらい守ろうよ
安倍disも右曲がりのダンディも憲法ぐらい守ろうよ
そんなことを考えました。大切な人を守りつつ。
ってさ。できるのかなぁ・・・
ちなみに、実は主人公が両親の子どもじゃないオチを予想しながら見ておりました・・・さすがにそれは無かった。

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