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洋画

作品名記述者記述日
マーメイド・イン・パリ唸るバクテリア2021/04/02★★★★

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正直「シェイプ・オブ・ウォーター」以後の世界で、ステレオタイプな人魚モノやってどうすんだ?思いつつ、上映時間が2時間無い(102分)と海から凄まじく遠いパリが舞台ってことがポイントな「マーメイド・イン・パリ」見ました。
退場時に二人組の女の子が
ツッコみどころしかなかった
言ってましたけど、ツッコんだら負けなぐらいに登場人物いちいちクドいので、キャラ萌えか?
ロッシは言うに及ばず、最後のエッフェル塔までクドい!
リアリティラインを真面目に取るなら、人魚の時点でアレというか、そもそも、原題「パリのシレーヌ」で、シレーヌはセイレーンに由来するし、セイレーンじゃないと唄で死ぬって意味わからん・・・
妙に科学的なポジションを取ってるのが今ドキっぽいっちゃ、っぽいんだけど、なにげにフランス史というか、「自由フランス」とか「戦うフランス」であり、カウンタカルチャのプライドの話であり、まさかガスパールの幼年期の卒業。
って映画なのが面白いところ。
恋に破れた男が、セーヌ川で見つけた人間じゃない女の子最高!映画なんだけど、そのクセ、恋が終わった途端、家族から惚れた女のために独り立ちするんですよ。
あんな、どう足掻いても外海に出れない船で、どうすんだよ!レコーディングブースでチューした時点で死んじまえ!(待て)
呆れるぐらいご都合主義ではあるのだし、ルラに乳首券が発券されてなかったのが残念で仕方ないのだけど、過剰にケバケバしい映像(どんなヒレだ!!)に、どうしても目を取られるのだけど、要所要所では見事なカットが提示されるのでトータル目が楽しい。
この過剰感はザ・カウンタカルチャ。
時間の飛躍とか無茶が過ぎるし、最後にいたからまぁ許したけど、猫どこ行った!とか思うじゃないですか。
猫。
猫。
細かいところをとやかく言っても詮のない映画だと思うのです。
だって、オープニングとエンディングはストップモーションアニメだよ。
実際に監督のデヴュ作はアニメだよ。
劇中のアニメも監督のだよ!パンフ読んでビックリ。
観光地パリも巡るし、人魚がセーヌ川に打ち上がるぐらいのことならパリで起こっててもいいんじゃね?って幻想もあるじゃん。
「俺の見たかったパリ」がちゃんと描かれてるなら、終わり口の「しゃーねぇな」感も合わさって、悪い気はしない。
気軽に見れる、楽しい佳作。
にしても・・・なんでパリ映画なのにトゥクトゥクが主役!
トゥクトゥク乗り回したい。トゥクトゥク。

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