雑感・レヴュ集 メタセコイア
邦画

作品名記述者記述日
リバー、流れないでよ唸るバクテリア2023/08/03★★★★

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今まで、いろいろ接点がありそうでなかったヨーロッパ企画!
ようやく初めて見れたのは、今年の邦画スマッシュヒットと噂の「リバー、流れないでよ
TOHOシネマズ日比谷一ヶ月ぶりぐらいだけど、いつの間にQR入場になったの?
全然気にしてなくて、普通に発券してから入ったのだけど、メールをよく見たら発券不要で、QRコード表示と書いてあったり。
しかも、券にもQRコード書いてあったので、結構、入場時に焦りましたよ。
閑話休題。
なるほど。貴船ふじやを借りられたなら、もうロケーションの優勝でしょう。
舞台映え狡い!
これは本質的にアイドル映画ですよ。
ワンカットとはいえ、2分に一度主役のミコト as 藤谷理子の顔が映るのだから、藤谷理子を好きになること請け合いなのです。
これはアイドル映画に必要な要素なのだから、アイドル映画であるべきなのです。
しかも、藤谷理子は役柄もあって、人間的な素直さというかに惚れ込んでしまう。
一方、この映画には本物のアイドルであるところのヒサメ as 久保史緒里がおり、こちらはこちらで、極めておいしい役回り。
アイドルたらんとした、ある種の特異さ、衣装も含めた白さかが神々しく、普段、イーグルスのことにしか興味の無いポンコツとは思えないなと(言い方)

再三、劇中言及されるとおり、貴船には力があるので、無闇な説得力があったりするのは、非常によろしい。
完膚無きまでにヨーロッパらしさの無いヨーロッパ企画の上田誠らしい脚本なのだけど、京都狡いよ。京都。
怪物」の時の諏訪にも感じたけれど、日本神話的な土地で映画は撮るべきだね。
もちろん、場所から脚本を書いたからではあるけども、あんなの京都の勝ちじゃん。
ああ。ぼたん鍋食べたい。ぼたん鍋。
本来は舞台で発揮されるだろうアドリブ感が、無闇にループに紛れ込む季節感の無茶苦茶さに対するツッコミとして生かされており、
世界線が少しずつズレているかも
なんて台詞が撮影稿に記載あるけど、言った当人エイジ as 酒井善史によれば、追加台詞だったはずなので、もうパンフの撮影稿はいつの時点の撮影稿なのかと。
たしかに世界線はズレて、時空は歪んでいる!
って、もうなにを言っているのかと。なにを見ているのかと。
あの編集はは計画されていたのか?後から思いついたのか?劇中、中盤ぐらいから非常に気になるところ。
パンフ見てると、大雪で企画変更というか、追撮を余儀なくされたのもあり、まさかのクロエ・ジャオを意識して天気を織り込んだというのは納得。
雪の恋愛観というより、むしろ、SF感が増していて良かったんじゃないかと。
なので、雪のおかげでこの映画は勝利したのです。狡い。勝つ要素しか無い
でもって、これが一番ヨーロッパ企画らしいなと思ったのだけど、最終的に、登場人物がみんな優しい人たちだなぁという展開。
あんだけ喧嘩して荒んでたのに、ちゃんと和解してるものね。
言い方を変えると、元がお芝居らしい脚本だなぁと。
と思ったら、映画オリジナル企画だったので、原作の舞台は無かったのであった。ギャフン。

でだ。
最大のところは、やはり2分限定ワンカットなのです。
これはたしかに発明というか、舞台の制約というか役者の限界を巧く映画に翻訳しているのだけど、むしろ、これぐらいの尺のがテンポ感がよろしいなと。TikTok感というか
カメラワーク的に、車に乗る時のカメラ受け渡しとか超ビックリしたのだけど。
だからこそ、見に行った回で客のリアクションが悪いの、非常に物足りないのです。なんで俺しか笑ってないのか。
この映画は場内で笑いがグルーヴする類なので、TOHOシネマズ日比谷で見た俺が悪い気もするけど、COVID-19があったせいか、どうも観客の態度として「声を出しちゃいけない」という縛りがあるように感じてならなかった。
面白いシーンでは笑っていいんだよ。
俺だけ声だして笑ってるせいか、終盤は隣のおっさんも笑ってたけど、逆隣のカップルはクスリともせず、ずっとポップコーン食ってたんだよなぁ・・・
勿体ない。

にしても、久々に見本上まなみは相変わらず別嬪さんで狡い。
あと、エンドロールは、くるりの曲ジャストで終わる短さ。

エンドロールって、こういうのでいいんだよ。エンドロールって。

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