作品名 | 記述者 | 記述日 | 星 |
SHE SAID/シー・セッド その名を暴け | 唸るバクテリア | 2023/02/24 | ★★★★ |
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それはさておき、担当記者2人は、その前の仕事としてトランプに腹を立てていたり、子どもを産んだ直後だったりするのが、なんという因果なのか?と。
産後鬱だからファッキン連呼してるって描写だとすると、それは読み取れないのだけども、つか、実際ファッキンなヤツらばかりなので、連呼しててもなんの違和感もなかったりするのだが、そんなことよりも、時々、凄まじい台詞にうっと詰まる。
もちろん、ワインスタインの吐き気がする発言が多いのだけど、乳ガンの手術直前に名前を出してもいいと電話してきたローラ as ジェニファー・イーリーの電話を切った直後、
「 ビューティフル ローラ 」
とジョディ as ゾーイ・カザンが口にした場面。
「ビューティフル」ってどういう意味で使っているのかなぁと。
そこには字幕が無かったのです。
単純に「美しい」はすこし違う気がする。
俺が訳すなら「素敵」と当てたいのだけど、それも微妙に違う気がする。
そこにあるニュアンスの差は、文化の差なのだ。
一方で、ミーガン as キャリー・マリガンですら、劇中では今ひとつ映えない。
上述の通り、ケータイで話してるシーンが多くなってしまってるからなのだけど、「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」のように、スーパー演技力大戦が無いのかというと、そうではない。
正直、レベッカ as パトリシア・クラークソンが持っていくのだ。
実際に朝まで原稿チェックしてたらしいのだけど、レベッカだけが一人で画面を持たせる存在感があるのだ。上司かくありきというか。
と思ったらさえぼー先生が見事にレベッカを書いてらっしゃった。
ここで若手である主人公ふたりを指導する立場のボスとして出てくる、パトリシア・クラークソン演じるレベッカの役割がかなりうまく効いており、しっかりした女性ロールモデルがいれば女性の後進が自然と育つ…というようなところをさらっと見せていると思う。ディーン as アンドレ・ブラウアーもその感じはあるけど、レベッカほどではない。
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