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映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ唸るバクテリア2025/10/24★★★★

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ポチる前に3回ぐらい躊躇ってから、えいやと「映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」を新宿ピカデリーで見ました。
子どもがすくなそうな時間に行ったので、予想通りほぼ大人ばかりだったのだけど、なんて映画が上手なんでしょう!と、素直に感心するのです。
流石シンエイ動画。
もちろん、キャラクタが確定しているからこそでもあるのだけど、であればこそ、キャラありきのギャップギャグみたいなことも成立するわけだが、使えるものはちゃんと全部使って、テーマのひとつでもある観客を楽しませるって心意気がビンビンに満ちている
自己顕示欲の日本映画が多い中、人を楽しませることに専念する映画は大事だ。
たとえ、インド蔑視が酷くても(えっ?)

にしても、「デンジャーゾーン」である。
まさかが過ぎて爆笑してしまったのです。
ミュージカルパートで「トップガン」パロディ。演じるのはヒロシ。
そこまでぶっ込んでくるのか?恐ろしい子。
歌詞がわからないから、途中で鼻歌だったりするのである。最高か!
「ブリッとブリブリキュア」も酷くて素晴らしい。声出して笑った。
全体的に、ちゃんとインド映画パロディをしている。
とくに天下の山寺宏一&速水奨パイセンにミュージカルパートを任せるという邪悪さ
マジか。ズルくね?それ。
インドパートのインドみを一身に背負っても、こなせるカビール as 山寺宏一&ディル as 速水奨恐ろしい。
山寺宏一に早口言葉言わせまくるとかさ!
でもって、各人のミュージカルパートがあるのだけど、しんのすけのミュージカルパートに「オラはにんきもの」をインドバージョンで持ってくるあたり、本当に映画がお上手。無条件にアがるし、象さんからの流れだし。
ただ、ミュージカルパート最高シーンは、まさかのみさえである。お玉アクションである。
あんなアクションシーンありか!
そうだ。アレは、ジャッキーパロディか!

でもって、水描写なのである。
今回の主題は鼻水なのだ(えっ?)
従って、ボーちゃんの鼻水のテクスチャーが尋常ではないのだ。
なんなの?あのテカり。「Flow」に負けたくなかったの?
鼻水がボーちゃんのアイデンティティと見なす周囲に対し、今回のゲストキャラのアリアーナ as 瀬戸麻沙美(ずいぶん意志の強い声思ったらアニメ版の千早か!)を対比的に並べるのは極めて映画的なのだけど、ここで描き出すテーマは「自分とはなにか」なのである。
空虹さん的な言い方をすれば、自我と他我の話なのである。自分探しなのである。だから、舞台はインドなのである(えっ?)
絶対インドありきで考えたとは思うのだけど、インドありきでこの構成を考え出したのはお見事といわざるを得ない。
本当に映画が上手。
その結果、派生的に友達がいない金持ちウルフ as 賀来賢人も隣に置いて、友達との「あり方」が描かれる
そう。たしかに、トランプにもイーロン・マスクにもプーチンにもネタニエフにも友達いなさそうだよなぁ
そして、しんのすけがボーちゃんに言い切るのは、
オラはボーちゃんと遊びたいゾ
これぞ、クレしん的カタルシス。クレしん的プロテスト。
日本には、クレしんがあって良かった。
若人よ。クレしんをちゃんと心に抱いておきなさい。
ボーちゃんが暴君になって、坊様になったとしても、
倒そうとなんかしてないゾ!オラはボーちゃんと遊びたいだけ!
この一言さえあれば、元の関係に戻れるんだよ。
だって、俺たちは遊ぶために生きてるんじゃないか
たとえチャパティ蔑視が酷くても(えっ?)

ちなみに、エンドロール後の次回予告。
ああ。そうか。
クレしんはMCUなんだな。次は妖怪だし(えっ?)

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