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洋画

作品名記述者記述日
ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド唸るバクテリア2021/12/30★★★

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たぶん、この映画外れだよなぁと思いながらも、ロックの神様に怒られないためにも「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」見ました。
いやぁ〜、なんと愛すべき馬鹿映画
いい映画かどうかったら、たいしたことない映画ではあるのだけど、愛せるか愛せないかだったら、愛せるよなぁと。
ロックの神様に捧げるには、ちょうどいい映画じゃないか。
神への冒涜じゃ無いよ。ロックへの愛だよ。
だって、エロカワ女子と童貞こじらせてる男の子たちの頭のおかしい愛すべき一日ですよ。それを愛せないなら俺なんて死んでしまえという話。
ザ・スミス力が皆無なワタクシでも、聞いたことのあるタイトルと、「ああ、ザ・スミスの曲なのね!」という学習。
なにより、<font size=“5”>監督のザ・スミス愛!</font>
そうか。これがカルト映画か!
頭おかしいというより、PVのコピーがしたいとか、歌詞を引用したいとか、下心が見え透いていて最高。
しかも、メタルをさんざっぱらdisったうえに、最後洗脳して終わるという振り切れた終わり方。
87年なのにヒロイン二人(ヘレナ・ハワードとエレナ・カンプーリス)が妙に垢抜けててエロいのはまぁともかく、ゲイを馬鹿にしてボコられる田舎の少年や、結局、15分で終わるラビットな男の子(しかし、15分すら歌詞の引用!)に、終始タバコを吸い続ける、黒人ヒロイン。
なんだか時勢が歪んでいて、21世紀的な映像なのに、はたして、ザ・スミス愛だけは異常に溢れていて、いちいち、他ジャンルをいじる度に爆笑していたので、周りの人には迷惑だったかもしれない。
そうだ!うっかりしていた。
エラー・コルトレーンは「6才のボクが、大人になるまで。」じゃないか!
ああ。馬鹿だなぁ。馬鹿映画だ。
そして、青春映画だ。
とても曖昧でボンヤリして、高校生と大人の間。
隙間の映画。
何者でもなく、何者かになりたくて、しかし、何者にもならない映画。
最近きちんと身につけた言葉で言えばクエスチョンズな映画。
あのハッピーエンドは、誰が望んだハッピーなのか?
たぶん、ザ・スミス的ではないのだけれど、ああやって終わるしか無いのはわかる。
おそらく監督は、終わりたくなかっただろう映画であり、だからこそカルト映画たりえるのだろう。

って、えっ?これ、実際にあった事件を基にしてるの?
馬鹿なの?マジでか!!!
そして、1000円でフルカラーでスタッフも役者もインタヴュ無しだけど、でも、このパンフを作ったパルコはやはり嫌いになれない

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