ホントは「
越年 Lovers」見るつもりだったんだけど、上映時間がまったく希望と合致しなかったので、今年ベストの呼び声高い「
Swallow／スワロウ」見ました。
ウルトラ久々の
シネクイントは、たぶん、リニューアル後初だし、通算でも二回目とか。
わりとスクリーン大きめだったので、誰にも邪魔されないだろう前の方へ。
それはともかく、まさか見る前は「承認」と「決断」と「自立」の話だなんて思いもしなかった。さすがに見てる最中に気づいたけども。
その意味で「承認」にかかるところが、自分ではどうにもならい出生の問題っての、ちょっと気に食わないなぁ。
そこに主題を置いちゃうと、個人の努力ではどうにもならない話になっちゃうと思ってんですよ。
本質的に「自立」というテーマに反する。
まぁ、大抵の話がこの矛盾を抱えてるので、見て見ぬふりすりゃいい話だし、ちゃんと「自立」の過程を描いていて、自分が子どもを身籠もったからこそできた「自立」でもあるんだけど、でも、生まれのせいにしちゃ、
いつまで経っても過去に復習されるじゃないか！
とはいえ、おそらく、母体へのダメージが大きい月数を経過してるにもかかわらず、堕胎することの意味合いは大きくて、ひとつはもちろん夫家族との縁切り（なにせ電話の最後に聞こえたフレーズが最低）だけど、もうひとつはキリスト教保守で堕胎できなかった実母からの「自立」
物語的に自由を獲得するため堕胎選択しかないとはいえ、後者の呼応は見事でもある。
ずっと口から入れていたモノで最後に排泄し、そこからはなにも拾わないってのも見事な呼応。
あと、あのショッピングセンター「
ワンダーウーマン 1984」オープニングで捕物帖やってたとこだよね？
閑話休題。
アトロクで
タカキがホントにホントの超序盤の話であんだけ盛り上がっていたという事実が、真っ先に驚きでした。
あんたスゲェ人だよ。ずっと主人公ハンターを「ハント」って呼んでるけど。
あとネタバレ避けのため、上で書いたような構造に触れない評もよくやるよなぁ。
基本的に、呑んでる時に氷を食べる人だし、どちらかというと異食症の気がある人なので氷食べるのはスタンダードだよね。とは思うわけだが。
んで、エンドロール流れる楽曲に「Anthem」と名付けた凄さ！
めっちゃいい曲で、ロール見ながら曲名チェックしてたけど、「Anthem」の文字見た時が一番驚いたかもしれない。
もちろん欲しくなって探したところ、
HMVに輸入盤サントラあったんだけどレコード!!
ちうことで、
原曲探してiTunesで購入。
元は2015年だから、ベストな曲を選んだんだろうね。
スゲェネタバレ気味だけど、
YouTubeに良い感じの映像もある。
にしたって、家族の問題の映画ではあるんだけど、
本質的に人の話を聞かない人たちは、やはりしんどいなぁ。
そして、こゆ映画を見ていると、どうしても、自分が「そんな人」な気がして憂鬱になるのです。
もちろん、混乱に対して、
「
まず俺の話を聞け 」
と断言するシチュエーションは過去にも何回かあったけど、混乱を決めつけて発言するのは、ありがちでもあるんだけど、ひゃー！と思う。
己の目がそこまで偏見に染まってないと信じたいけど、その信仰がすでに偏見だとも思う。くわばらくわばら。
でさ、やっぱり主人公が美人だと引っ張るよなぁ。
って書き方がすでにどうよ？
いや、ヘイリー・ベネットは画力のある役者さんですよ。
エロカワイイ典型のようで、心理描写を仕草に託す演技が素晴らしい。
音も関わってはいるけど、ボブの後ろ髪を気にするとこね。
アレ見てて、元カノがやってたのは不安の表出だったのだとしたら、なんで俺は気づけなかったのかとまた憂鬱に。
で、自分の好きな人があんな感じだったらどうするか？
っていうのは、突きつけられた決定的な問題でもある。
甥っ子に対する俺の態度とか、やはり、頭ではわかっていても自己中心的であることを否定できない。
であれば、あの旦那と同じ態度を取っちゃうんじゃないか？
ヤだ。怖い。ホント怖い。
となると、結婚は向かんよなぁ・・・
でも、君が好き。
