軽く気が触れたので、「
宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE」見ました。
ホントに気が触れていた。
ガチで頭のおかしい人は「現代アート」と言えば、なにをやっても許されるというか、学芸員の人たちは、
あの空間に一日中いてよく正気を保てるなと。
真面目な話。
練馬区立美術館って、たぶん人生二度目(初回は「
石田徹也—僕たちの自画像—」)なのだけど、記憶と違って、綺麗だし、良くできた箱でした。
ってそうじゃなく、あのCOVID-19ロングセットパーカーは物欲だいぶ刺激されたのだけど、
今年はパーカー買う予定無いのだよ!
違う。自分の正気のために話を逸らした。
恐ろしいぞ。ひとつ目が1000人同時に音出してるから、当然空間中をノイズが占める。
しかも、センタのマッサージチェアは座れない。座 ら せ ろ !
そうじゃなく、それだけでワンフロア。展示はあと2フロア。
贅沢というか考え無しというか。
たしかにDOMMUNEの恐ろしいまでのコンテンツ量はふるっていて、見続けようと思えば何時までも見続けられら。
音一切聞こえないというか、ノイズしか聞こえないのだけど。
2階に上がったら、どういうルールで動いてるのかサッパリわからんのだけど、VJミックスみたいな空間が拡がっていて、最後にはDOMMUNEのカメラ。メインビジュアルにもなってるヤツ。
コイツもランダムに動いてるっぽいのだけど、撮った映像は直ちに液晶ディスプレイに配信される。
カメラの動き見ているだけでも面白いのだけど、どちらかというと、業務用タブレットみたいので動いてたプログラムが気になるエンジニア業。
アプリに表示されてた稼働時間回ってたけど、なにを録画していたのか?
それにしても、あのロボットアームの精度と滑らかさよ。
ロボットアーム見てるだけでも楽しいって、インスタレーションとして狡い。
でもって、おそらく、ビジュアル周りのリミックスは青いiMac。M1の。
ゴリゴリにパワー勝負で回してんでやんの。
最後のフロアは、女の子のディープキスから上岡龍太路が出てくるという、俺からすればギャグにすら見えない映像ではじまり、DOMMUNEのカバーアートが全部並べられてるは、巻上公一なんか演奏してるは、子どもの絵が並ぶは。その子どもの絵は無茶苦茶センス良くて、なんでその年齢でこの絵でOKするセンス持ってんの?ずりぃ。
思ってたら、最後の最後ですよ。AIがDOMMUNEの映像を学習した結果ひねり出した、なんだかよくわからない絵を、
人間が描き直すという狂気。
AI鍛えたのはみんな大好きライゾマティクス。
そこまで行けば、これはアートではないというか、アートとはなにかという根源的な問いが目の前で展開されていて、
ヤだ怖い。
しかし、画家の子は結構ド本気で描いていたりする。
雰囲気からすると、これ毎日一枚みたいなペースですよね?担当一人じゃないだろうけど、
どれだけの狂気か!
しかも、順番に埋めてるのかと思ったら、何故か電気だけスゲェ埋まってるの。
もう、ホントにカオス。
頭おかしくて素晴らしいは。
宇川君の最大の才能は、思いついたことを結構できることだと思うのだよなぁ。
今回の展示見たら、尚更。