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洋画

作品名記述者記述日
WAVES唸るバクテリア2020/07/23★★★★

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WAVES」見ました。
いやね、タイラーが怪我しなかったとして、レスリングで大成したか?っていうと、しなかったと思うんですよ。
俺も圧倒的に感情に流される種族なので余計だけど、あそこまで売り言葉に買い言葉な流れは見てて痛いし刺さるしで、他人事ではない
でもさ、怒りが長く続かないというか疲れて自分を客観視しながら怒る状態になってしまうので、あそこまでは振り切れないのだけれど、18歳になっても自分のタイプを見切れてないのはスポーツ選手としてアウトかなぁと。
最近バスケやってるウチの甥っ子とか、超不安。
田舎の少年だから余計に不安が増すよね。すくなくとも酒は呑むべな・・・
それはともかく、よくカメラの回る映画でした。
オープニングから具合悪くなる人いるんじゃないか?
あと、わかってたけど「ムーンライト」よりさらに映像がおしゃれで、非おしゃれ族的にはつらかった(笑)

もしや、ここから妹のエミリーパートはじまる?
思ったらホントにはじまったんだけど、そこで循環構造というか、タイトルが「WAVES」なのに得心がいきました。
作りが見事な映画。お手本みたい。
妹パートの自転車で、ようやくオープニングの自転車が妹だと理解したよ。
対称構造の入れ子で説明不足のところがちゃんと補完されていく。
しかしてエミリーがなにしたかったら、メッセージ送っただけともいえる。
でも、タイラーパートではメッセージが崩壊の起点の一つだったわけで、そこも見事に対象構造。
にしても、キリスト教徒とキリスト教原理主義の間にあるギャップや、平気で「ニガー」と叫ぶ婆もだけど、やっぱり、薬とアルコールは付きものなんですね。アメリカのハイスクール。
その辺は怖いなぁと。
たとえば、ゴルフ場シーンはラリって綺麗に見せてる幻覚と解釈できて余計に怖い。
あんな思春期を過ごしてみたいような、みたくないような・・・
思い返すと、個人的ハイライトはアレクシスがエイミーに口紅を譲るシーンかな。
義理の姉妹になるかもしれないし、ならないかもしれない。
タイラーの言動はともかく、アレクシスにはエイミーを嫌う理由がない。
このあとの展開を知っている今となっては、あのシーンを演じるのは難しい。
劇中では触れられてないけど、あの口紅どうなったんだろうね。
あと、マチズモの敗北って解釈は傲慢ですかね。
俺がマチズモに対する嫌悪感強いにもかかわらず、やらかしがちだって自己矛盾に陥ってるから、そゆ解釈なのかもだけど。
面白い映画だったんだが、今年は面白い映画多いので、なかなかなぁ・・・

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