作品名 | 記述者 | 記述日 | 星 |
WAVES | 唸るバクテリア | 2020/07/23 | ★★★★ |
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もしや、ここから妹のエミリーパートはじまる?
思ったらホントにはじまったんだけど、そこで循環構造というか、タイトルが「WAVES」なのに得心がいきました。
作りが見事な映画。お手本みたい。
妹パートの自転車で、ようやくオープニングの自転車が妹だと理解したよ。
対称構造の入れ子で説明不足のところがちゃんと補完されていく。
しかしてエミリーがなにしたかったら、メッセージ送っただけともいえる。
でも、タイラーパートではメッセージが崩壊の起点の一つだったわけで、そこも見事に対象構造。
にしても、キリスト教徒とキリスト教原理主義の間にあるギャップや、平気で「ニガー」と叫ぶ婆もだけど、やっぱり、薬とアルコールは付きものなんですね。アメリカのハイスクール。
その辺は怖いなぁと。
たとえば、ゴルフ場シーンはラリって綺麗に見せてる幻覚と解釈できて余計に怖い。
あんな思春期を過ごしてみたいような、みたくないような・・・
思い返すと、個人的ハイライトはアレクシスがエイミーに口紅を譲るシーンかな。
義理の姉妹になるかもしれないし、ならないかもしれない。
タイラーの言動はともかく、アレクシスにはエイミーを嫌う理由がない。
このあとの展開を知っている今となっては、あのシーンを演じるのは難しい。
劇中では触れられてないけど、あの口紅どうなったんだろうね。
あと、マチズモの敗北って解釈は傲慢ですかね。
俺がマチズモに対する嫌悪感強いにもかかわらず、やらかしがちだって自己矛盾に陥ってるから、そゆ解釈なのかもだけど。
面白い映画だったんだが、今年は面白い映画多いので、なかなかなぁ・・・
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