なにを見ようかなぁと思ったところで、ジャストな時間に「
ワイルド・スタイル 40周年記念特別上映」やってたのでシネマカリテへ。
いや、真面目に
劇映画として見たら駄目でしょ。これ。ただ下手な自主制作映画でしかない。
が、しかし。が、しかしなのだ。
これが風俗映画と見ると、俄然、魅力が増す凄い映画。
「
Style Wars デジタル修復版」を見ていたので、ある程度予備知識があるというか、どっちかっていうと、
あの電車がここにも!そのグラフィティがあそこにも!ブロンクスのリアルがここにある!!!と言うに相応しいのだが、この感じは、ガッツリとライターに付き合って撮った「Style Wars デジタル修復版」には、存外無かったモノで、フィクションか否かあるとはいえ、こんなに違いというかを感じるとは思わなんだ。
なんだろ?「Style Wars デジタル修復版」がタイトルの通り、スタイルのウォーズなのに対して、「ワイルド・スタイル」は、野生のスタイル王国だからなのかな?
こっちの方が生っぽいというか、生態展示っぽいというか。
しっかし、流石パーティラップ!俺はイけてるとセックスの話しか基本ラップしてねぇ(笑)
あと、なんと言っても、強引なまでの大団円感!
平たく言うと、雑な終わりなのだけれども、あの無闇な多幸感は、ハッパやってるからとはいえ、野音のフェスティバルだからだと。
そう、こういう感じだよね。僕らが好きなのはフェスって。
だから、
もういいや。これで終わらせちゃえ!ってのは、なるほど。否定できないというか、流されたくなる。
映画としてはどうよ?と思うのだけれども、いや、しかし。
パンフを見てると「ミュージカル」と形容してるので、たしかにそれも一理。