第370回 スイート10ダイヤモンズ

U・B  >毎日のようにindexページ確認してた皆様お待たせしました!スキップカウズ10周年記念(※1)2枚
       組アルバム「スイート10ダイヤモンズ」の全曲レヴュです。
空虹桜>どうすんの?2枚組。一回で全部やる気じゃないでしょうね。
U・B  >ご安心下さい。ちょうど今月5週ありますから、普通に来週2枚目の話します
空虹桜>普通にって・・・ライヴアルバムのレヴュって今までやってないんですけど。
U・B  >いいじゃんいいじゃん。10周年記念だよ。
空虹桜>いや、別にアタシにはなんも関係ないし。
U・B  >それはともかく1曲目。mf247で無料DLもできる「喜びの日」イマヤスの凄さが滲み出てる曲
空虹桜イントロが仰々しいけどね。
U・B  >いや・・・そこ?
空虹桜>なんか曲の疾走感との不整合っぷりが気になって。
U・B  >そう言われればそうだけど、いつか想像が現実を越える そんな日々がきっと来
       るはずさ※2)っていう、図抜けた歌詞のお話を。
空虹桜>え〜・・・つまり、たいていの現実が既に想像の内に入ってしまう将来を予期して
       いながら、それを「喜びの日」と読んでしまうってスゴいですね。
U・B  >やる気ねぇなぁ。
空虹桜>今さらだけど、アルバムレヴュって個々人で勝手に喋ってれば良くない?
U・B  >視点の違いから立体感が生まれるんだからいいの。でだ、そのいつか想像が現
       実を越える そんな日々がきっと来るはずさ※3)ってのがいつかって話なわけじゃ
       ん。だから君よ もう少しそばにいて※4)ってことはさ。
空虹桜老後も一緒にいてと
U・B  >フリ無視かよ!
空虹桜>だって長いんだもの。
U・B  >いや・・・こないだのロキノン(※5)にインタヴュ出てたんだけど、話の中でフラカン(※6)の影響についてイマ
       ヤス(※7)が喋ってたんです。
空虹桜>はいはい。
U・B  >フラカンが去年出したアルバム(※8)に「年をとるってこと」って大好きな曲があるんだけど、ふっと繋がっ
       て、なんか、こうやって自分が歳取って老いてくことをきちんと自分のロックに
       落とし込んで唄えるのってカッコいいよなぁと。
空虹桜>でもそれって、別にスキカウとかフラカンだけの話じゃないでしょ?
U・B  >うん。だから、若くないのにロックをやるってのはそゆとこに正対してくことで
空虹桜>長くなりそうだから2曲目
U・B  >異議アリ!
空虹桜>却下します。「覚悟のススメ」内容だけ切り出したらホントにしょーもないこと。
U・B  >コンマ何秒とかの瞬間の話ですからね。
空虹桜>心理描写だけでずっと読ませるのって、アタシも案外好きでやるからアレなんだけど、結局このあとな
       にも言えないんだよね。
U・B  >とーぜん!脳内でいくら音が出る程 抱きしめるからとか呆れちゃう程 抱き
       しめるから※9)と言ったところで、五秒経ってもクサイセリフや殺し文句は出てきません!
空虹桜>病んでるなぁ。
U・B  >そうじゃなかったら、こんなハードな曲にならんとですよ。さすがユーヤン(※10)。
空虹桜>3曲目が意外に好きな「タメ
U・B  >イントロのギターがなんかサンボマスターみたい(※11)なんだよな。
空虹桜>ファンが言うなよ。ファンが。
U・B  >久々にそのフレーズ空虹さんからお聞きしたような。
空虹桜>すみませんね。最近ヴォケ役が多くて
U・B  >いえいえ。で、この曲のなにがお気に召しましたでしょうか?
空虹桜>モロアレでしょ。最近のバンドブーム世代が懐古主義に走ってるってヤツでしょ。
U・B  >そりゃもちろん。デヴュ10周年でもバンド結成18周年ですから
空虹桜>ホント、あのブームは中身がなんも無かったというのがよくわかる。
U・B  >ヲイ。むしろあのブームを生き延びたバンドは長寿になってしまってるという
       現実を見てみましょうよ。ピロウズ(※12)だって今になってようやくブレイクですよ!
空虹桜>ってもさ、歌詞の中身って、ようは先輩バンドかと思ったらタメなんじゃんっていう。
U・B  >むしろ、アイツらだって俺とタメなんじゃん。ならもっと行けんじゃね?っていう決意表明に
       聞こえるんだ。
空虹桜>好意的なファンはいいですのぉ。
U・B  >たぶん、あのバンドはとかかのバンドはとか比較されたりするんだと思うんだよ。芸歴長い
       。そん時に、でも所詮タメだろう?って思えるのは、情けないことかもしれないけど、ある側面か
       ら見れば同じステージにいる分だけ戦えるんじゃないかなぁと。世間様が言うほ
       どの違いはねぇっていう。
空虹桜>そこまで言われると、わからないじゃないけど・・・4曲目が問題の「アメリカ人になりました
U・B  >中年になると全身は大変なんで、片手でできるパフォーマンスを!
空虹桜>なにをわけわからんことを。
U・B  >YMCAのノリでAMERICA言うとこあるやん。アレを手でAMERICAと。
空虹桜>ごめん。言葉だけじゃまったくわかんないんですけど。
U・B  >UPする時にはオフィの動画にリンク張っとく(※13)から難しいことは気にするな。
空虹桜>むしろアタシとしては、パンとスープごときでどこがアメリカナイズされてるのかと。21世紀
       のご時世にお前は何時代の人間かと
U・B  >昭和男 スルメ男※14)ですから。
空虹桜>・・・もうちょっと上手く返そうよ。
U・B  >ええ〜、そこダメ出しッスか?
空虹桜>そもそも帰国子女相手ならアメリカ人になれないし。
U・B  >そゆ本質的なツッコミいらないから。一息ついて、5曲目が「ありがとう
空虹桜>イマヤスにしてはなんだか甘酸っぱい
U・B  >結構いっつも甘酸っぱくないッスか?
空虹桜>むしろ酸っかい。
U・B  >いや・・・「そんなヤツ」とか「素敵な毎日」とか「カンペキ」とかのスキカウにとっては王道な系
       譜じゃね?※15
空虹桜>と、申されましてもねぇ・・・
U・B  >ファンでもないのにアルバムの曲全曲聴いたことある希有な存在のクセして、なん
       だその他人行儀な。
空虹桜>そのツッコミズルいなぁ・・・
U・B  >僕が吐いたため息を 君の唇がふさいでくれたから※16)に比べれば。
空虹桜>絶対そんな計算だって。そんなの天然でやられたら、勝ち目無いしょやね
U・B  >何故に空虹さんそんな思い入れたっぷりに・・・
空虹桜>だいたい自分のキャラとか気にする人間はこの手の天然に嫉妬するから。
U・B  >ああ・・・思い当たる娘、何人かいる・・・
空虹桜>そんなわけで6曲目タカスギさんもblogで書いてた鎌ヶ谷大仏〜DIVE TO LOVE〜(アル
       バムヴァージョン)」
U・B  >・・・そのネタはいったいどういうそうをターゲットに?
空虹桜>クロスフェーダまで目を通してくれてる、数少ない超短編関係者向けに。ちなみに、千葉方
       面の超短編関係者で買ったとか聴いたという話は見かけてません
U・B  >・・・いいもん。千葉県内で売れてることは売れてるんだから・・・えーと、良田君にはこのアルバムヴァージョ
       ンよりシングルの方がいいという話をしてたんですが、もうこんだけ聴いたら気になりません。アルバム
       ヴァージョンもサイコー!
空虹桜>いいなぁ。そのおバカ発言
U・B  >だって、歌詞に「大仏」5回も出てきてんのにせつないラヴソングって、どんだけ〜ちう話やん。
空虹桜>軽いなぁ。しかも、結局この歌詞ハッピィエンドじゃん。
U・B  >いいじゃん。むしろ、ここでバッドエンドにしたら仏罰が当たるぞ
空虹桜>それはまぁたしかに。
U・B  >まずな、スキカウならこのお題で十分笑えるコミックソングにできるハズなんだよ。
空虹桜>でも、企画モノでしょ?
U・B  >んだ。bayfmっていうかRADIO SURPRISE!!のな(※17)。いい曲にすることとかエピソードを番組で集めると
       かいうめんどくさい縛りの上でこの曲だぞ。大仏LOVEでDIVE TO LOVEなんだぞ。大仏様だからDIVE
       TO SUMMERで、僕の熱い夏は空振りか!?※18)なんだぞ。
空虹桜>暑苦しい暑苦しい。
U・B  >大仏さまは文句ひとつ言わないでボクと一緒にいつまでも来ない彼女
       を待ってたんだぞ!(※19
空虹桜>はいはい。そりゃ大仏様はなにも言いませんよと。
U・B  >そこまで冷めるなや。
空虹桜>7曲目「ヘイト」いろいろ意味深。
U・B  >当初はヤツシリーズだったハズなのに、いつの間にかタイトル変わってた気がすんだけど、なにげに
       パンクでライヴで聴いたら案外いい感じ
空虹桜>8曲目
U・B  >早いなぁ。
空虹桜>せっかく1:30の短い曲なんだからそんな長々喋らんくても。8曲目「ろくでなし
U・B  >まぁ、ウチらみたいな病んだ人たちは「ロックで無いヤツぁロクデナシ」(※19)とか言いたくなるんだけど、と
       もかく、花の97年組がコーラスに入ってる※20)のがミソでしょう。
空虹桜全然花が無さそうだからそこはスルーで。
U・B  >なら触れないでください。
空虹桜感受性が麻痺してしまった大人の恋はろくでなしの恋だという。
U・B  >スルーした上にさらっと解題しないでください。
空虹桜>いいじゃん。たまには。
U・B  >ならこっちもいいじゃん。花の97年組。どいつもこいつもパッとしないわりには未だちゃんと生き延
       びてるんだぞ。
空虹桜>それは結構スゴいことだよね。9曲目が
U・B  >そんだけですか?
空虹桜>さすがにかなり巻かなきゃヤヴァげな気がするんで9曲目がまたしょーもない「マッハ
U・B  >しょーもないって、マッハ上等 マッハ堂々 マッハ強情 マッハ王道※21)のど
       こがしょーもないと。
空虹桜>しっかり韻踏んでるからマッハGOGOにしか聴こえないとこ。
U・B  >お前、この「ろくでなし」から続く、世知辛い大人の人間関係がわからんのか!
空虹桜>ごめん。そのテンションよくわかんない。
U・B  >いろんなことがマッハで過ぎてく上に、みんな当然のようにこなしていくからこっちはわかったフリして全力疾
       走するしかないっていう叫びがわからないのか!
空虹桜>はいはい。今回長いなぁ〜えーと、10曲目「トンネル」全曲中唯一重い。
U・B  >雰囲気としては「ザ・グレート・ハンティング」とか「トラストオーバーサーティ」あたりに近い(※22)。
空虹桜>たしかにその頃のスキカウってコミックバンドのクセになんでそんなマイナ調?って
       感じだったね。
U・B  >そん中に「あすなろ」とか「チャック全開」とか「OH〜YEAH!」とかの、いかにもコミックバンドな曲が入ってんだ
       けど、いろいろあったわけだ。その頃また。
空虹桜>もしかしてホントに重たい話になったりします?
U・B  >だから、ワンマンでもこの曲やんないんじゃないかって気がちょっとするんだけど、たぶん、半分この曲
       は本音だと思うから、アルバムに入れざるを得なかったんだろうなぁと。
空虹桜長いトンネルはいつまで続くの? 暗いトンネルはどこまで続くの?だも
       んね(※23)。そりゃ売れるまでずっと長くて暗いわ
U・B  >がしかーし!ここで一発ひっくり返る頭の悪さ全開のコミックソング「二日目のカレー
空虹桜>どうなの?ファン的に。この曲は。
U・B  >わかりやすいし乗りやすいでしょ?「二日目のカレー」としか言ってないんだから。基本的に。
空虹桜>全肯定と?
U・B  >だって、ワンマンライヴの時にステージ上でカレー作ってるバンドだぞ。そん時にできた
       テーマソングだぞ。その映像DVDで売ってんだぞ(※24)。どうやって否定するんだ?
空虹桜>そこまで言われると・・・
U・B  >しかも、こないだのライヴん時アンコールの2曲目だったんだけど、前にいたねぇーちゃん無茶苦茶この曲で
       ヘッドバンギングしてたんだぞ。
空虹桜>・・・そりゃ、そういう人もいますよね・・・えーと、言ってから、アタシも今さらなことだなぁと思いましたから。す
       みません。12曲目は落ち着いて「白い風船
U・B  >これも「ザ・グレート・ハンティング」以降ちょっと多い感じの曲だけど、こっそり紛れ込んでる昨日で前
       が見えなくなって※25)が刺さるんよね。
空虹桜>普通のバンドだったらこういうのきちんと折り込んでグッと来るとこだよね。ライヴとか。
U・B  >わりにな。ただなんか、スキカウの場合こういうのって普通すぎるんだろうな。最後の13曲目が「
       の娘も知らない」だけど、スキカウだとこういうのの方が圧倒的にグッと来る
空虹桜>曲の入りとかいつのムード歌謡とかみたいなのにね。
U・B  >だってすれ違う人はきっと知らないだろう 僕がどんなにもあの娘が好き
       かを※26)ですぜ。もうさすがイマヤス!って感じじゃん。
空虹桜>明らかに視点がおかしいもんね。なんで自分があの娘を好きだって説明するのに、まったく
       関係ない通りすがりの誰かの視点を用いなくちゃなんないのかと。
U・B  >思わず誰かの視線や視点を拝借したくなるぐらいしょーもない自慢を胸に抱え込んで
       わけですよ。自分一人じゃ溢れかえるどころか勿体ないぐらいの。本年度ラヴソングNo.1決
       ッスよ。
空虹桜>そんなわけで、ようやく終わり。
U・B  >来週は2枚組の2枚目の話だから、同じぐらいの分量になると思うんでそこんとこよろしく
空虹桜>鬼・・・(※27


※1 スキップカウズ:U・Bが大好きなロックバンド。詳しくは過去のバックナンバをご覧下さい。
※2 拡大部は歌詞より引用。
※3 注釈直前の拡大部は歌詞より引用。
※4 拡大部は歌詞より引用。
※5 ロキノン:ロック系音楽雑誌「ロッキング・オン・ジャパン」の別称。最近しょっちゅうこの注釈書いてる気がする。ちなみに、兵庫君がスキカウ好きらしい。あと、この号のアルバムレヴュがもの凄く適当ではらわた煮えくりかえった。ホント、渡された資料だけで書けるようなレヴュなら載せるなと。
※6 フラカン:フラワーカンパニーズのこと。いつまでも陽気で一途な曲を唄っているロックバンド。
※7 イマヤス:スキップカウズのフロントマン今泉泰幸の愛称。
※8 去年出したアルバム:「脳内百景」ちなみに、空虹さんが時々ストロのタイトルにしてるのは、おそらくこれが元ネタ。聴いたこともないクセにタイトル絶賛してたから。
※9 直前2つの拡大部は拡大部は歌詞より引用。
※10 ユーヤン:スキップカウズのベーシスト小川雄二の愛称。4曲目「アメリカ人になりました」もユーヤン作曲。なお、スキカウの場合、基本的に作曲はリーダの遠藤肇。
※11 サンボマスター:スキカウから遅れること5・6年後に登場した、不細工なロックバンドの代表格。
※12 ピロウズ:拗ねた孤高の臍曲がり(褒め言葉)がヴォーカルのロックバンド。
※13 なわけで、ここの画像をご覧下さい。ちなみに、U・Bはできません。ライヴ連れてった良田君ももちろんできませんでした(苦笑)
※14 拡大部はスキカウの8thアルバム「マニュファクチュア」収録の「スルメ男」の歌詞より引用。「マニュファクチュア」のレヴュはこちら
※15 そんなヤツ:2ndアルバム「[ベンチ入り]」収録。「[ベンチ入り]」のレヴュはこちら。 素敵な毎日:5thアルバム「野暮天・下」収録。「野暮天・下」のレヴュはこちら。 カンペキ:8thアルバム「マニュファクチュア」収録。
※16 拡大部は歌詞より引用。
※17 むしろこっちを見てもらった方がいいカモ。ちなみに、イマヤスはbayfmにて「MOZAIKU NIGHT NO.1 MUSIC FACTORY(火)」と「ON 8(水)」のDJを担当。
※18 拡大部は歌詞より引用。
※19 拡大部はサビを平文に書き下したものです。
※20 花の97年組:1997年にデヴュしたThe Turtlesの松本タカヒロとオセロケッツ(The Ma'am)の森山公一がこの曲と最後の曲のコーラスに参加している。のこと。バンド間の仲も良くファン層もかぶり目。
※21 拡大部は歌詞より引用。
※22ザ・グレート・ハンティング」は6thアルバム。レヴュはこちら。「トラストオーバーサーティ」は7thアルバム。レヴュはこちら
※23 改行対策でちょっと注釈の位置がずれてるけど拡大部は歌詞より引用。
※24 ライヴDVD第二弾「通販革命」収録。ライヴ会場とオフィの通販でのみ買えます。
※25 拡大部は歌詞より引用。
※26 拡大部は歌詞より引用。
※27 空虹桜73行(!!!!)U・B100行(!!!!!!!!!!)で、どちらも多すぎ。つか、本気で喋りすぎだが、まだ喋り足りない気もする。ライヴアルバムの方は来週やるので、しばし待たれい。


空虹桜HP アノマロカリス > U・Bと空虹桜のクロスフェーダ > スキップカウズ > 第370回 スイート10ダイヤモンズ
雑感・レヴュ集 メタセコイア > 音楽 > アルバムレヴュ > スキップカウズ > 第370回 スイート10ダイヤモンズ
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