Ｕ・Ｂ ＞さて、THEイナズマ戦隊（※１）の6thアルバムなんてのが出まして、タイトルが「ジタバタ大作
戦!!」（Amazon/iTS）ってんですけど、それの前半をレヴュします。
空虹桜＞なんかテンション低いなぁ。
Ｕ・Ｂ ＞べつにそゆわけじゃないんですけどね。１曲目が「ジタバタダンス」
空虹桜＞いや、どう聴いてもテンション低いと思うんですけど。
Ｕ・Ｂ ＞曲はテンション高いんですけどね。
空虹桜＞上手いこと言った的な。
Ｕ・Ｂ ＞この曲嫌いじゃないんだけど、なんかダサカッコイイを意識しすぎた曲に聴こえて、ちょっ
と違うというかホントにダサくなっちゃってる感がするんだよなぁ。
空虹桜＞そもそも、イナ戦というか、アンタが好きな曲がダサくなかったことがないんじゃないかと。
Ｕ・Ｂ ＞1mmも否定しようのないツッコミでありますが、ダサけりゃいいってもんじゃなくて、カッコいい曲はカッコ良くやっ
て良くて、それを照れ隠しにダサさ交えちゃアカンのですよ。
空虹桜＞Ｕ・Ｂさん、そゆとこ厳しいよね。
Ｕ・Ｂ ＞ある意味生き方つかプライドですからね。そこ。
空虹桜＞プライドなんだ。
Ｕ・Ｂ ＞芸人魂というか、ダサい人間が照れ隠ししちゃいかんのですよ。そこを晒してもっとダサくなってナンボなわけで
すから。
空虹桜＞ハァ。
Ｕ・Ｂ ＞たぶん普通のファンなら全然カッコいい言えちゃう曲だと思うんだけど、どうせやるならこの曲はもっとカッコ良く仕
上げて欲しかったなぁと。
空虹桜＞真面目だよなぁ。なにアピールだか知らんけど。次２曲目「妄想族」今の話だと、これもダサカッコいい路線？
Ｕ・Ｂ ＞いや、いつものイナ戦でしょう。これは。どう聴いても。
空虹桜＞個人的に頭の中ワンダーランド（※２）が「ライツカメラアクション」（※３）的なヘタウマ感が好き。
Ｕ・Ｂ ＞プロのロックミュージシャンに向かってヘタウマとは何事ゾ。
空虹桜＞何故に擬古調？（※４）
Ｕ・Ｂ ＞ギコ猫？（※５）
空虹桜＞うわっ・・・それはさすがにビックリするわ。
Ｕ・Ｂ ＞そこまでじゃないと思うが。あくまで唄ってることは妄想だったりするわけだし、良くも悪くもごくごく普通の情け
ない男歌（※６）ですよ。
空虹桜＞そこまで否定することないのに。
Ｕ・Ｂ ＞べつに否定してるつもりはないけど、改めて聴く必要もないかなぁとは。
空虹桜＞それを否定と言ってるんだけど、とりあえず次、３曲目「情熱」で、韻踏合組合（※７）からERONEとDJ KANが
参加してる。
Ｕ・Ｂ ＞どうなんッスか？ラップ好き的には。
空虹桜＞またハードルの高めなフリを。
Ｕ・Ｂ ＞１％の可能性 そこに100％の情熱を（※８）とか、もういかにもベッタベタなイナ戦節と
いうか丈ちゃん節なわけじゃん。
空虹桜＞ハイハイ。そこフューチャなら可能性はいつだって１％ 言ったれって鯔背なイナ戦
（※９）みたいなリリックはさすが韻踏合組合と。
Ｕ・Ｂ ＞鯔背なイナ戦？
空虹桜＞そこはまぁわかりやすいところだけど、１％がどっちスタートかわかんないけど、イナ戦とライムできると気付くあ
たりがさすがだなぁと。
Ｕ・Ｂ ＞ああ、ラップ的なライミングスキルですわな。
空虹桜＞文系のヤツらって字面しか見えないから、それが音になったときライミングできてるって
わかんなかったりするからヤになるんだよね。
Ｕ・Ｂ ＞さりげなく毒吐かないでください。
空虹桜＞じゃあ次４曲目シンプルな「かきすて魂!!」
Ｕ・Ｂ ＞「シンプルな」で振られるとそれ以上言うこと無いんッスけどね。
空虹桜＞無いんだ。
Ｕ・Ｂ ＞無いッスよ。ただ、一巡目の最初にiTunesに星５つ付けたのはこの曲だった。
空虹桜＞もうそれだけ言えば充分だと。
Ｕ・Ｂ ＞たぶん、出てくるのはこれこそイナ戦のミニマルじゃんって話だと思うんだけど、恥ずかしいことを
カッコ良く唄ってる以上はちゃんと評価する必要があるかなぁと思っていて、さっきみたいにダ
サさを言い訳にしてなければ、それは好きな曲なんですよ。無条件で。
空虹桜＞と、ドシリアスにこっぱずかしいことを言うＵ・Ｂだった。
Ｕ・Ｂ ＞クロスフェーダやってる時に一番言ってはならないことを・・・
空虹桜＞さて、たぶん今回のメインである５曲目「恋のドッキドキ大作戦 (Album Mix)」はLINDBERGの
渡瀬マキ（※１０）とデュエットソング。
Ｕ・Ｂ ＞俺ら世代がギリギリLINDBERGへの思い入れが強い世代だってのを差し引いてもこの曲いい曲
でね？
空虹桜＞恋は夜桜みたいに 月明かりで輝いて 空にヒラヒラ舞い散る気持ち
（※１１）ってのは斬新だと思う。
Ｕ・Ｂ ＞ドキドキするのは、きっと好きなんだ（※１２）は？
空虹桜＞アタシ個人としては「きっと」じゃなくて絶対的に好きだからさ。ドキドキするのは。
Ｕ・Ｂ ＞さすが人生タイトローパ。ドキドキするのは、めっちゃ好きなんだ（※１３）
空虹桜＞ぶっちゃけた話、生きてる以上、永遠にドキドキしてたいじゃん。そうじゃなかったら心臓止まっちゃう
わけだし。
Ｕ・Ｂ ＞なんだその微妙な変化球。
空虹桜＞賢いなぁ。今回最後の６曲目「ニッポンブギウギ」
Ｕ・Ｂ ＞好き嫌いでいけば好きなんだけど、マグマ（※１４）に書いたとおり「オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ」（※１５）
の縮小再生産にしか聴こえない。
空虹桜＞なんか今回多いね。その同じ話はしたくない的な、鉄板ネタ全否定感。
Ｕ・Ｂ ＞アルバム単体で見た場合、鉄板ネタは必須だと思ってはいるんだよ。たしかに。たださ、それがライヴと
なると別じゃん。
空虹桜＞もうライヴで聴くことありきで聴いてたんだ。アルバムを。
Ｕ・Ｂ ＞うん。するとさ、同じよな曲を何度も聴かされるハメになるわけじゃん。
空虹桜＞そりゃまぁたしかに。
Ｕ・Ｂ ＞しんどいじゃん。
空虹桜＞たしかに。
Ｕ・Ｂ ＞難しいところだと思うんだけどね。悪い曲じゃないだけに。
空虹桜＞そんなところで前半終了。後半は良くなる？
Ｕ・Ｂ ＞良くなるの定義による。（※１６）
※１ THEイナズマ戦隊：Vo.上中丈弥（基本全曲作詞）、G.山田武郎、Ba.中田俊哉、Dr.久保裕行の四人組ロックバンド。詳しくはオフィシャル参照。
※２ 拡大部は歌詞より引用。
※３ ライツカメラアクション：スチャダラパーのシングル。こないだくっちゃべったばかりなのだけれど、サビの「開けた空と ワン ツーショット」のところでBOSE君が唄ってるのがヘタウマ感（by 空虹）
※４ 擬古調：古文っぽい文体のこと。古典が苦手だったのでアタシには使えない文体（by 空虹）
※５ ギコ猫：古くからの２ちゃんねらーなんかが大好きなAA。Wikipedia引いたらなんだか豪華にまとまっていた。ちょっとビックリ。まるでAA辞典じゃないか。
※６ 情けない男歌：Ｕ・Ｂが提唱する概念。というか、単純にＵ・Ｂが好きなバンドの曲を比べてみたら、だいたい情けない男が主人公で情けなさ全開に歌われていたという。
※７ 韻踏合組合：大阪のアメリカ村を拠点としている、日本のヒップホップユニット。その名の通り押韻フェチ。
※８ 拡大部は歌詞より引用。
※９ 拡大部は歌詞より引用。
※１０ LINDBERG：間違いなくＵ・Ｂと同世代にはヤングトラウマな女性ヴォーカルのロックバンド。１年限定で活動再開中。「今すぐKiss Me」 渡瀬マキ：LINDBERGのヴォーカル。こしゃまっくれた餓鬼がだいたい惚れていた記憶。もちろん、俺も好きだったが。
※１１ 拡大部は歌詞より引用。
※１２ 拡大部は歌詞より引用。
※１３ 拡大部は歌詞より引用。
※１４ マグマ:毎週注釈付けてる気がするけど、当サイト掲示板のこと。事実上Ｕ・Ｂの日記。
※１５ オマエ・がむしゃら・はい・ジャンプ：イナ戦1stアルバム収録の名曲。ライヴで一番盛り上がる曲でもある。
※１６ 空虹桜３８行。Ｕ・Ｂ４４行で俺の負け。ちょっと抑え気味で喋っていたつもりだったのだが、充分以上に喋っていた（苦笑）
