第810回 最近のぼくら(前編)

U・Bアナログフィッシュ※1)の8th扱いで、Wikipediaでは10thなアルバム「最近のぼくら」(CD / MP3)を語る
    前編です。
空虹桜現在が過去になるってことを無視したタイトルだよね。このアルバム。
U・B>正論ですけど、それ言うか?今。
空虹桜>そゆポジションですからね。それはともかく、1曲目が表題曲の「最近のぼくら
U・B>最近のライヴでは1曲目鉄板な感じの曲ですけど、ヒップホップ的なループトラックですよね。人力ですけど。
空虹桜>なんかそんな感じの人力バンドの大所帯なかったっけ?
U・B>恐ろしくメタメタな日本語喋られましたね?とりあえず、たぶん、A Hundred Birds(※2)今も、大阪方面で活躍してますよ。
空虹桜>ふぅん。で、どうなの?スゴい日常語り感溢れるこの曲。
U・B>このアルバム2014年のですけど、2014年間があるよなぁっていう。
空虹桜>どの辺が?
U・B「ずいぶん昔の事みたいね」ってその後君は言って 「今日の事だとは思えない」って
    答えた※3
空虹桜>ほう。何故?
U・B>ツッコんでくるなぁ・・・俺の感じ方に近しいってのもあるけど、「今日のこと」ってヤツに対するリアリティというか、実感が
    ここ数年、希薄な感じなんですよ。常にいつも過去みたいな。
空虹桜>過去に生きてるわけではなく?
U・B>今は常に過去なんだよなぁっていうか、すぐに思い出みたいになってるっていうか。
空虹桜>オールタイムセピア色?
U・B>カッコつけて言えば。別に、思い出がセピア色で再生されるわけじゃないですけどね。
空虹桜だいぶ病んでるね。さて、2曲目「There She Goes (La La La) 」はキャッチィ。
U・B>このキャッチィさが平然と出てくるのが、アナログフィッシュってバンドの怖さだと思うんですよ。
空虹桜>怖いの?
U・B>今回、空虹さん、疑問文多くないですか?
空虹桜>疑問文で返さんでいい。
U・B>え〜。と、とりあえずですね、キャッチィでポップな曲なんですけど、この歌詞よく読むと、彼女に振られてるか、彼
    女死んでるんですよ。
空虹桜>え〜・・・って、ああ、たしかに、そう読めなくもないのか。さすが未練がましい男
U・B>待て。なんだ。その唐突な。
空虹桜>そゆキャラでしょ?
U・B>俺をどうしたいんだ?お前は。
空虹桜>別にどうも。興味無い。
U・B>いや・・・んと、彼女が強い人であるかどうかとかはとくに大事じゃないんですよ。実は。
空虹桜>おっと。シリアス発言。
U・B>もうちょっと卑近に言うと、攻撃力の高い武器でなくてもかまわないんです。持ってることで、勝手にこっちが強くな
    れることってのがあって、たとえばそれはCS+GHの「シェリー」(※4)って曲が一番直接的に唄ってるんだけど、この曲で
    も君が残していった香りを 辿るだけでいいのさ※5)って歌詞は油断して聴くと変態チックだけど、そ
    うじゃなくて、もう僕と彼女の人生が混ざることはないかもしれないけれど、でも、あの時のあの言葉があるから
    生きていけるよ。ってわけですよ。
空虹桜>まぁ、そんなの言われたらキモいよね。さて、3曲目「Nightfever」で、コーラスが松尾レミで、こないだいとうせい
    こう(※6)が大絶賛してたGLIM SPANKYの人。(※7
U・B>そうそう、2曲目のコーラスはKETTLESのオカヤスシズエで、スゲェ俺得。(※8
空虹桜>知らんわ。
U・B>ともかく、この曲は最近スゲェ好きなんですけど、それはピアノループ好きだってのもあると思うんですけど、
    Nightfeverってコーラスが絡まるとこに、たまらなく哀愁というか、深夜を感じるんですよ。
空虹桜>下岡曲(※9)は、この曲とか、ヒップホップに寄り添ってる感じのが。よく出てくるよね。
U・B>ある意味で、唄うってことはなんなのか?って話だとは思うんですよ。あとは歌詞で繰り返されるけどセンター
    ラインはどこにある?※10)ですよ。その昔、遠回りじゃないよ 真っ直ぐな道を蛇行して
    いるだけ※11)唄った男が、強い女性ヴォーカルを持ってきて、真夜中の喧噪の向こうでセンターラインを探してるんで
    すよ。なんッスか?この変わりようっていうか、消失してしまってる感は。
空虹桜>あんまり急に熱量高い発言しないでください。ついてくの大変だから。
U・B>ついてこいよ。あと、すごくただ君に会いたいって思ったよ※12
空虹桜オッサンキモいよ。4曲目が「はなさない」で、アナログフィッシュっぽいラヴソング。
U・B>たんたんと進んで、サビで展開して、またたんたんと進むっていう。
空虹桜>あとは体の熱は冷めたけれど 頭の中は火照ったまま※13)って歌詞が、キャラにあってるなぁと。
U・B>パッと目、平熱低そうなバンドですからね。
空虹桜>ね。知らなかったら、ただの文化系ヤサ男集団。
U・B>実際問題、文化系ヤサ男バンドですけどね。
空虹桜>ファンが言うなよ。
U・B>にもかかわらず、5曲目の「Kids」で唄うのがHey Kids! 胸の中 抗うように 歌え Riot※14)です
    からね。
空虹桜「君にここで戦う権利はない」と 世界がそう告げた夜に※15)とか、中指立てたい感がモロに
    出てるっていう。
U・B>この辺はさすが佐々木健太郎ですよ。(※16
空虹桜>あとはそうやって唄っておきながらHey! 君の声は 美しかった 聞こえる Riot※17)と、過去形で唄
    う感じね。
U・B>そこ来ますか。
空虹桜>凄い深読みすると、ここで聞こえるのは過去の声なわけじゃん。
U・B>ああ、そうッスね。自分の過去に唄ってる感じは、たしかにありますね。
空虹桜>回り回って誰かに届かせるにあたって、まずは過去の自分に届け!っていうね。
U・B>はいはい。
空虹桜>先進波的なね。(※18
U・B>さて、次回は「公平なWorld」をたっぷり語りたいので、今回はここでおしまい!(※10


※1 アナログフィッシュ:1999年に結成の下北系ギターロックバンド。長野県下伊那郡喬木村出身の下岡晃(Gt&Vo)と佐々木健太郎(Ba&Vo)に斉藤州一郎(Dr)を加えた3ピースバンド。
※2 A Hundred Birds:DJ YOKUを中心として結成されたオーケストラバンド。ハウスをオーケストラで演奏する超楽しいバンド。U・BによるRSRレポがこちら
※3 拡大部は歌詞より引用。
※4 CS+GHの「シェリー」:CS+GHの正式名称はチャーミースマイル&グリーンヘッド。「シェリー」は超名曲なんだけど、余りにマイナすぎて、カヴァすらしてもらえない・・・
※5 拡大部は歌詞より引用。
※6 いとうせいこう:株式会社エムパイヤ・スネーク・ビルディング取締役。元「ホットドッグプレス」編集者。空虹桜さんの発言の出典は、「大竹まこと ゴールデンラジオ」なので、Podcast等でどうぞ。
※7 GLIM SPANKY:2007年、長野県松川高等学校1年生だった松尾レミが中心となり、文化祭のために結成されたバンド。アナログへの参加は長野つながりか?2015年、フジロックに出演し、俄然注目される。
※8 KETTLESのオカヤスシズエ:下北沢を中心に活動する、2人組ロックバンドKETTLESのドラムの人。大好きなバンドなんだけど、なかなかライヴを見る機会がない・・・
※9 下岡曲:アナログフィッシュのギターヴォーカル下岡晃が作詞作曲した曲のこと。
※10 拡大部は歌詞より引用。
※11 拡大部はアナログフィッシュの名曲「Life goes on」の歌詞より引用。歌詞をググったら、過去のクロスフェーダにしか出てなかった(苦笑)
※12 拡大部は歌詞より引用。
※13 拡大部は歌詞より引用。
※14 拡大部は歌詞より引用。
※15 拡大部は歌詞より引用。
※16 佐々木健太郎:アナログフィッシュのベースヴォーカル。ロン毛。
※17 拡大部は歌詞より引用。
※18 先進波:マクスウェルの電磁方程式から算出される通常とは逆向きに進む波のことである。先行波ともいう。
※19 空虹31行。U・B42行で、もちろん、の負け。次回、「公平なWorld」という曲が2014年にリプライズされる意義をとくとくと語ります。


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