第893回 なりたくない大人に近づいてる気がする話

U・B>このところ、空虹さんのよくわかんない話※1)が続いてたんで、久々にオイラからの余談
空虹桜>悪かったね。よくわかんない話で
U・B>そうなんだよ。その感じ。俺たちはそんな愚痴っぽい大人になりたかったのか?
空虹桜>おおっ・・・そゆ話?
U・B>もっと俺、女の子には優しいし、毎日楽しいし、いろんなこと知ってるし、格好いい大人になり
    たかったのに、気がつくと、ダッセェオッサンになってる気がするんですよ。
空虹桜>気がするっていうか、実際問題ダサいよね。
U・B>ええ。ええ。承知してますよ。承知してますともさ。でも、なんなんッスか?この、拒否れば拒否るほど、それに近
    づく感じ
空虹桜>遠ざかろうとすると、斥力が働くと。
U・B>うん。日本語間違ってるけどな。いいや。たとえばというか、超リアルな話、俺、親父みたいになりたくない
    んですよ。
空虹桜>親父?
U・B>血のつながった父親。
空虹桜>エディプスコンプレックス(※2)をカミングアウトですか?
U・B>そう解釈されても構わないんですけど、まぁ、ウチの親父って中途半端なんですよ。なににつけても。何者かになりた
    かったのに、なににもなれなかった人だよなぁと。
空虹桜>スゲェ、ブーメランな発言だ(※3
U・B>ええ。だから、なにかになりたかったんですよ。俺。たぶん。辛うじて禿げてないし、俺の方が背高いから、見た目は似てないんだ
    けど、ここ数年、スゲェ似てきた気がするんですよ
空虹桜還暦過ぎて10-FEET最前で見たりするんだ※4
U・Bいや、それはない
空虹桜>即答。
U・B>転職35歳限界説(※5)じゃないけど、去年中盤ぐらいになって、急激に転職欲が無くなって、「趣味に生きる覚悟」
    がついたんですよ。
空虹桜>しみじみ思うんだけど、アンタメインで喋ると、凄い人生相談に乗ってる感があんだよね。
U・B愚痴ぐらい聞けよ!
空虹桜>開き直った。
U・B>東京で生きてるせいか、まぁ、ちょっとずつ顔が広がったりするじゃないですか。
空虹桜>東京じゃなくても、社会に生きてればちょっとは広がるよね。
U・B>それを上手く使えるようになった方が、人生楽しくなるのは見えてるじゃないですか。
空虹桜>でもなんか、そんなことアンタ昔から言ってない?
U・B>えっ?
空虹桜>近づいてるんじゃなくて、単に成長してないだけなんじゃね?
U・B>ああ・・・たしかにそうかも・・・(※6


※1 空虹さんのよくわかんない話:第880回から、第885回第889回の3回ほど続けて喋ってた話。じゃあ、どういう未来を描けるのか?みたいなことまで踏み込んでないのがヌルい。
※2 エディプスコンプレックス:Wikipediaさんによると、母親を手に入れようと思い、また父親に対して強い対抗心を抱くという、幼児期においておこる現実の状況に対するアンビバレントな心理の抑圧のことをいう。
※3 ブーメランな発言:民進党最強の必殺技。
※4 還暦過ぎて10-FEET最前で見たりするんだ:U・Bの父親は、日本のメロコアバンド10-FEETの大ファンなんですよ。ええ。ええ。
※5 転職35歳限界説:転職したいモードの時に、転職屋さんにも聞いたけど、ジャンルを変えようと思うと、35歳ぐらいじゃないと取ってもらえないらしい。言うても、わりと世の中保守的というお話。
※6 空虹14行。U・B21行で、の勝ち。大人ってなにかね問題っていうのは、ジェーン・スーを引き合いに出すまでもなく、近年の大人になりきれない感を抱える人々にとって、共通の問題なんじゃなかろうかと。


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