雑感・レヴュ集 メタセコイア
ライヴ

ミュージシャンライヴ名会場記述者記述日
スキップカウズbayfm MUSIC DAYz 番外presents
1018 〜スキカウ 10周年 爆走!!〜
東京キネマ倶楽部唸るバクテリア2007/4/11

本文中のリンク先には、アフィリエイトを含むことがあります。ほぼお金になってないですけど。

跨線橋を降りたらドアウェイでした・・・

寒風吹き荒ぶ中、多数の打ち上げ旅行へ行くおねぇー様方に紛れる唸るバクテリア25歳独身
いやホント、10年ファンをやってるにもかかわらず、ドアウェイでした。何度となく泣いて逃げ出そうかと・・・
通る一般人通る一般人がなんの集団かと冷たい視線を投げかける中、俺より先に先行でチケを買った男はいない(入場の際チケ番号順に並ばされたため発覚)(なにせ発売週はチケット50枚しか売れなかったらしいし)というドアウェイっぷりかつ空気読めなさっぷりを久々に発揮し、エレベータに押し込まれキネマ倶楽部へ。
入るとステージ前にはもう三重ぐらいにおねぇー様方の輪。ああ・・もう・・・
それらを遠巻きに見つつ、後ろにディスプレイされた記念の品々を眺め、端へ。
張り切ってるおねぇー様方のおかげで、もう埋まってるかと思ったコインロッカはガラガラでした・・・
いや、有り難いんだけど、なんていうか・・・アウェイ過ぎるよ・・・全然読めん・・・
ともかく、コインロッカを使うためには札を崩すしかなく、1ドリンク制だったので、そのチケと一緒にバーカウンタへ。
そしたら今度はカウンタに人がいない。あのおねぇー様方はアルコールも摂らずにあそこへ陣取ってらっしゃるんですか・・・
コインロッカにカバンを押し込んで、ビール呑みながら待つのだけど、まぁ、一杯じゃ足りんわけで、速攻飲み終わってトイレへ。
その間ずっと観察してたわけだけれど、そうか・・・ほとんどみんなライヴ前にドリンク飲まないわけか・・・
結局、トイレから戻り、ちょうど真ん中後ろぐらいに設営されたカメラブースの横に陣取る。
10分押しぐらいで場内アナウンス。
アレ?おばちゃんだ・・・もしやこれは母和子か?

つっかえつっかえながらも影ナレを母和子が勤め終え、ちょっとしてからようやく会場暗転。
ああ・・・結構押すな・・・
そう思う俺を無視して、ステージ中央のスクリーンに映し出される過去の映像。ライヴタイトル。怪しいディレクタコスのイマヤス。そして、御大北島三郎。エッ?北島三郎!?!?!?
ぜってぇー許可取ってないだろう、サブちゃん×イマヤスのデュエット「函館の女」MAD映像に苦笑。
メンバが登場し、さてと、腕をまくったところで、懐かしいイントロ。

キネマ倶楽部のステージはわりに面白い作りになっていて、ホールから向かって左に宝塚なんかでありがち(?)な階段状の花道があるのです。
1曲目「ハイチーズ」のスローなところをそこで歌いながらイマヤス登場。
うわぁ!と、結構一人でテンション上げ目でいたら、思いの外飛び上がらない前のおねぇー様方
えっ・・・この曲テンション高くないですか? 間髪入れず「そんなヤツ」から「カンチガイだった・・・」と、2ndアルバム[ベンチ入り]コンボで、やっぱりなんだかんだで一番このアルバムが好きなU・Bとしては嬉しい限りなんだけど、なんだか弾けきれず。
やっぱりドアウェイだ・・・
そんなことを思いながらMCタイム。
同期(スガ君とか平井堅とかエトセトラ)の中で一番最初にワンマンやったとか、他の10周年のバンドったらDAとかだとか、不細工売りで出たのったらサンボよりゴーイングより先だとか、スクープなんとかは今年中に消えるだろうとか。
ホントに悪ヤスでヤスね
そして「素敵な毎日」
「野暮天・上下」からエントリされたのはこの曲だけだったのかちょっと寂しい。「ケムリ男」ぐらいは入っても良かったんじゃないかなぁ・・・
んで、何故かここだけ1曲だけでネタその1「年表タイム」
ってもまぁ、前半はSMEへの愚痴しかないわけですが(ドクロ)
ここで6/20発売の9thアルバム「スイート10ダイヤモンズ」の発売が正式発表されたわけで、返す返すつくづく、あと1枚アルバム出しとけば、10周年で10枚目のアルバムというキリのいい・・・ハッ!もしや、枚数だけなら10枚だと言い張るための2枚組ですか?>イマヤス
とりあえず、年表タイム中の軽いフリを受けてスキカウ史上レアなCMソング「あすなろ」
・・・もっと、それこそモッシュしたりダイヴしたりするような曲じゃないですかねぇ・・・
と、不完全燃焼の俺を無視して、アルバムに入る新曲の「喜びの日」
ああ、相変わらずスキカウっぽいいい曲やなぁ。
と、感傷に浸る間もなく、またネタに突入。過去のジャケからなにから恥ずかしい写真をステージのスクリーンに映しまくり。
ホント・・・見てるこっちも恥ずかしい・・・とりあえず、今「PATi PATi」とか喜んで買ってる中高生は、10年ぐらいそれ取っとくとイイよ。青春に復讐されるから(ドクロ)
そんな、主にリーダとかユーヤンが恥ずかしい時間を共有したところで、ローディの人がアコギを持ってくる。イマヤス以外のメンバが映像タイム中座ってたパイプ椅子を持って捌けていく。
えっ?弾き語りですか?イマヤスってギター弾けたんですか?(
10周年で唄うにはせつなすぎる「陽の当たる場所へ」をイマヤスが弾き語る。
ホントもう、もうちょっと陽の当たる場所へ・・・ねぇ・・・いい曲過ぎて切なさが増す。深読みしちゃうじゃない。
みんなでしんみりしたところで、さっきイマヤスが出てきたステージ横の花道の一番高いとこにメンバが登場。
イマヤスが鍵盤ハーモニカことピアニカ(登録商標)ことメロディオンを吹きながら階段を上る。

遠い雲の向こうに君が住んでいて
4と9を過ぎたら もっと遠くへ行ってしまう 行ってしまう

泣きそうになる。
メジャデビュウした10年前にはとっくにいなくて、でもスキップカウズというバンドの18年の歴史において外せない男の唄。

君が残した歌は僕が歌ってる
君の残した夢も僕が叶えてあげるよ

この歌を歌い続ける限り、どんなにもがき苦しんでも、スキップカウズというバンドは解散しないだろうし、

流されることも とまどいもあるだろう
なぐさめてくれる君はもういない

この歌を歌い続ける限り、どんなにもがき苦しんでも、俺はスキカウの歌を聴き続けるし、ファンであり続けるだろう。
ようやくこのライヴに来て良かったと、来た甲斐があったと思った。今さらながらに。

そのまま花道の上んとこで3rdアルバム唯一のシングル曲「返事はいらない」
勝手にしんみりしてる俺を余所に、メンバが花道を降りてきて「赤い手」
一瞬、これで終わりかと思った(笑)
しかしまぁ、あの日あの時ラヂオから流れてきた「赤い手」を耳にしなかったら、そこら中に音が溢れるようなバンドじゃないんだから、ファンになってなかったハズで、そう思うと縁ってスゴいなぁ
曲フリのためのMCにて、着うたが1日で1000DLされたというビックリな話があって、千葉ローカルを席巻する「鎌ヶ谷大仏〜DIVE TO LOVE〜」
これがもう、タイトルを大幅に裏切ってビックリするぐらいスキカウスキカウしたラヴソング
「赤い手」とか「たばこ」とか好きな人には間違いなくたまらない1曲。
ネタ的にもMステぐらいなら一回出てもいいんじゃないかと思うよ。マヂでマヂで。
勢いというかノリのまま「近くて遠い」から「愚か者の馬鹿」とマニュファクチュアなコンボ。
でも、このコンボ同じアルバムの曲ってだけで、相性は微妙(苦笑)
スキカウのライヴはやっぱりMCが多くて、ワガママロックショー(イマヤス主催の無料イヴェント。詳しくはこちら)のチラシ写真を、歌舞伎町で撮った話。
まぁなんと申しましょうか、どこの世界でも一重はカメラマンにケンカを売られると(いくつかの苦い経験)
何度かでてきてる花道の上んとこには、今のMCの間にか衝立が用意されてて、イマヤスが着替えに走る。
リーダのチープなペットが聞こえてきたらそう!10年間ライヴで欠かしたことのないスキンシップタイム
※スキンシップタイムとは?:イマヤスがフロアに降りてきてファンの頭を撫で回る、ロックバンドとは思えないファンサーヴィスな時間
にもかかわらず、どうして目の前の俺をスルーしますか?>イマヤス
北海道から来てんだぞ!(なら、アピールしてください<自分)
結構しっかりナデナデしたイマヤスがステージに戻ると、未だにアルバムに入らないから音源では持ってない「裏切りの歌」
とくにワンマンとかじゃお約束の曲で、俺もDVD買ってたからフリまできっちりわかってはいたのだけど、曲中ステージにスクリーンが降りてきて、裏切り13連発(オフィシャルじゃ「歌切り」になってるけど、意味わからんやろ。それじゃ)
ようは、振りが付いてるところをいろんなアレンジでやってみようちうことで、速くしたり、遅くしたり、ハミングしたり、タオル投げてみたり、タオル振り回してみたり・・・
トドメはイマヤスの西城秀樹コスで「YASU」
さすがはコミックバンド・・・これ書くために見たblogのどれかに「ニューロティカみたいに続いてく」的なことを書いてる人がいたけど。禿同
さて、テンション上がりすぎたイマヤスが大声で叫ぶ
背筋!!
後ろのスクリーンには「お客振りバージョン」の文字。
やらかしました。ありがとーありがとー。
でまぁ、お客振りバージョンまでやって改めて「背筋」
曲中ではいちおーサポートだけど、ほとんどメンバのケンケンも含めてメンバ紹介。つーことで、もちろんソロがあると。でもなぁ、もうちょっとソロ長くてもいいなぁ。せめてもう2フレーズぐらい。あと改めて言うのもなんだけど、リーダギター上手いよね。やっぱ。
ようやく、「チャック全開」ぐらいにいたって、弾け方の物足りなさに耐えきれなくなってきたので、一人で飛び跳ねる俺。
やっぱり最前列が妙齢のおねぇー様方だとモッシュも起きんのよなぁ(偏見)勿体ないなぁ。
がしかし。しかしである。最後の曲の「スルメ男」にいたって世界は一変する。
ここで繰り広げられた阿鼻叫喚というかスルメ地獄は筆舌に尽くしがたい。ホント、おねぇー様方はどこにそれだけのスルメを所持してらっしゃいましたか?
これはちょっと、それこそロキノンとかで浮かれてるガキどもに見せつけてやりたいよ。RSRで、できれば空の下がいいからREDあたりで俺もスルメを投げたいよ。
ともかく、おそろしやおそろしや。なまんだぶなまんだぶ。

とてもロックバンドのライヴとは思えない光景をほっぽって、ステージ終了。
「愛してます」を何度も何度も繰り返すイマヤス。
DVDで見たときからすこしだけ違和感を感じていたのだけれど、イマヤスは「愛してます」をライヴ終わりに繰り返す。
なんなんだろーなぁ。曲中で「好き」とか「愛してる」とか言わない人がライヴでその単語を口にするってのはなんか意味があることだと思うんだよなぁ。深層心理において。
ちょっとこの辺、もうちょっとライヴ行ってみないとなんとも言えん。
それはともかく、最初は普通にアンコールの手拍子が起こったのだが、誰かは知らんけど「赤い手」を唄い出す。まぁ、ベタな演出だなぁと思った(悪)
いや、チャミグリ!ん時に「僕たちの旅」を唄ったように、今日この日にファンが唄うのは「赤い手」しかないと思ってたんだよ。大真面目に。
だって、俺たちにとって「赤い手」はそういう曲じゃん。

暇つぶしが下手な僕 だから待たせないでね
待っているのもつらい季節だからさ
待っているのもつらい季節だからさ

だから俺も耐えたんだよ。何度となく。
最初一番だけ唄ってフェードアウトした「赤い手」
客席の方から妙な拍手とか起こって、一瞬誰もがアンコール始まるのかと身構えたら、煽っただけだったりとか、そゆありきたりなことも挟んで、「赤い手」がもう一度唄われる。ちょっとしたこっぱずかしさをフロアで共有する。
ホント、俺は耐えたんだよ。何度となく。
ホントはホントはこう叫びたかったんだ。
上で引用した歌詞に続けてこう叫びたかったんだ。
待たせないでね
いいとこだから我慢しましたよ。チェッ!

予告だけされて、いつまで引っ張るのかと思ったら本編ではやらなかった「喜びの日」のPV撮影がアンコール一発目。
当然当て振り。口パク歌パク楽器パク。
運が良ければ後ろの方でずっと手上げてる俺とか映ってるかもしれませんが、ここで重要なのはそれではない。
あまり当て振り慣れしてないエンタティナのイマヤス的には、口パク合わせることよりも、客を煽ることに意識が行くと。
必然的にマイクがガンガン客席へ向かうと。
となれば、皆まで言わずともわかろう。PVだからいいっちゃいいけど、ならばなんのための口パクなんだろうか・・・
ここの編集が実際どうなるか楽しみなところ。
都合2回「喜びの日」で飛び跳ね、イマヤスにつっこまれてたけど現金なおねぇー様方はヒドい化粧崩れで映ってらっしゃることでしょう。
それはともかく、新宿で働く祖母フミちゃん(御歳80歳)とか大漁旗を作ってくれた友達の話を挟んで「犬の目」
シングル曲で唯一本編で唄われなかった曲だけど、ここできたかと。
もちろん、U・Bにとっては大好きな曲だから、久々に両足攣る勢いで飛び跳ねたのだけど、最後の最後が「幸せな瞬間」
えー・・・嫌いな曲とかそゆ意味ではなく、終わるならもっと弾ける曲が良かったなぁ・・・「OH〜YEAH!」とかあんじゃんよぉ・・・

2回目のアンコールの気配もなく客電点いて、それでもとっぷり汗掻いたライヴ終了。
なんだかんだ行ってきた回はあったよ。うん。
ホントに毎日リクエストしてるとおり、RSRにスキカウ来たらおねぇー様方蹴散らして最前列行ってやる!とか思いながら、用を足し、ロッカに荷物を取りに戻ってみると、長蛇の列。
まぁ、帰る時間はみんな同じになるんだから当然か・・・と、思ったらドリンク引き替えの行列でした・・・
そうですね・・・運動したあとは水分不足になりますもんね・・・さすがおねぇー様方

それなりにライヴ経験積んでるつもりだったけど、10年もファンやってるバンドのライヴでこんなに未知との遭遇するとは・・・
世の中は広いなぁ・・・

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