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チュルリョーニス展 内なる星図 & 北斎 冨嶽三十六景 井内コレクションより唸るバクテリア2026/06/17

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チュルリョーニス展 内なる星図」と「北斎 冨嶽三十六景 井内コレクションより」のダブルヘッダーってどゆことやねん!と思って入ってみたら、ちゃんと「チュルリョーニス展」で補助線が引かれていたので流石というか、そもそもの話で、西美で北斎というカオス!みたいなことを思っていたのだけど、これがまぁ時系列の展示という凄まじさなのだが、閑話休題。
チュルリョーニスなのである。
今回のキッカケは毎年恒例の「今年の美術展が丸わかり!注目の“展・ベストテン 2026”」なわけだけど、そこで参考として語られたのは「ヒルマ・アフ・クリント展」だったのだが、たしかに近しい印象あれど、実際に観たら違った。近くでもだいぶ遠かった。
もちろん、神智学に立ち入る余地はある。なんだかんだで、シュルレアリスムの影響を見出さざるを得ないとも思う。
音楽なのだ。クラシックなのだ。
なるほど。
よく考えればわかることだけれど、クラシックは極めて宗教的だ。表層的になぞれば近似して見える。
主な作品は連作で提示される。
二連画「プレリュード、フーガ」2点目だけが、わかりやすく画面がつながっていたけど、それ以外のプレリュードからの連作たちは、アレグロやアンダンテ、スケルツォと音楽用語を名付けられており、音楽用語知識が弱いのをすこし反省する程度には、意味がわからない。
基礎教養は理解に直結する。無知は罪なのだ
一番最初にグッときたのは、そのような連作の中の一作。
まだ、音楽をテーマにする前の四季連作の1枚「冬IV」。
2本のライトが手前から奥にずっと連なっていて、片方はあかりが灯っているのに対して、片方は暗転して拉げている。
つまり、作風的には全般シュルレアリスムなのだけれど、ユーモアみたいなものが垣間見える。
完全に好きなヤツじゃん
3章「リトアニアに捧げるファンタジー」と名付けられたセクションでは、ファンタジーらしいパステルカラーで描かれたボンヤリした人間たちも登場する。
人を描くことも空間を描くことも目的ではなく、そこに音楽を描くことが目的である
宗教画同様に、ほとんどの作品がテンペラで描かれてるのは、ある種の音楽に対する信仰だって見て取れるだろう。
ル・コルビュジエが「諸芸術の綜合」を言い出す前の話。
結果ワタクシ、物販で「冬IV」に似た「第5ソナタ(海のソナタ):アレグロ」と、最後に展示されていた「レックス(王)」のPETブックマーカーと、「おとぎ話II」と「第6ソナタ(星のソナタ):アレグロ」のポストカードを買いました。

そえはそうと、ダブルヘッダーのもう片方「冨嶽三十六景」は20分ぐらいで駆け抜けたのだけど、「神奈川沖浪裏」2つと「凱風快晴」の3作が見比べられるというなんとも凄まじい展示。
「凱風快晴("青富士")」はPETブックマーカーも買いましたよ。
書名で時代を推測してグループ分けするし、裏からも浮世絵見れるし、期待値低めだったけど驚きの内容が多かった。
そうか。
「富嶽三十六景」は富士の中で終わるのか!(「諸人登山」)
井内コレクション恐るべし。

そうそう。
チュルリョーニス展は3パートに分かれていたのだけど、各セクションの説明ボードに描かれた鳥がひとつ進む度に、一羽ずつボードから飛び出して宙を舞っていたのです。
その鳥は、終盤に出てくる「おとぎ話II」の鳥に違いない。
こういうセンスは本当にオシャだなぁと。

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