コールドスリープが発表された中、最後の大箱どころか最後のライヴとなってしまった(でも、たぶん紅白はある)(と、9/23に書いてた)「
Perfume ZO/Z5 Anniversary “ネビュラロマンス” Episode TOKYO DOME」2日目の9/23に参加しました。
凄かった。
ただただ凄かった。
情報量にやられて頭痛くなるって、10時から18時まで1時間おきに全部違う打ち合わせの6時間目ぐらいの情報量ですよ。約3時間なのに(喩えが)
終わってしばらく頭がぼーっとして、帰り道で自分の行動が理解できなかった。
唯一にして最大の救いは、最後の「巡ループ」で号泣しなかったこと。詳細は後述。
閑話休題。
話を戻そう。
いつものように時系列だ。
とりあえず、今ひとつ入場システムがわからないけど、ちょっと早めに行こうかと15時過ぎに辿り着いて、写真撮ったり、レイヤーさん眺めたり。
男の子のPerfumeコスの子がいて、
愛が深いなぁとか。子連れでコスしてる方もいたし。
物販並ぼうかとも思ったけど、だいたい売り切れてたのでパス。
ドーム周辺をぶらついて、システムわからぬまま、QRかざしたら感熱紙で座席番号が。
なるほど。こういうことか!
どこからでも入れますと言われたから入ってみたけど、どうもドームの階段は感覚的にあわなくて、ビールは零すし、実際には階が違うしで軽く涙目。人間だもの。
なお、ビールはよなよなでも一番搾りでも900円でした。
で、2階という名の最上階というか、三塁側内野席の最上階一番通路寄り。みたいな、良いんだか悪いんだかな席。
隣は大学生?の女の子2人。
たまにこゆ子たちの会話聞いてると面白い。
撮影禁止と言われたので自重してたけど、東京ドームのこの席。
普通にこの高さ怖くないか?まるで人がゴミのようだ。
ステージ全体が見渡せるのはありがたくは。
こう見ると、俺、
Creepy Nutsだいぶ前で見てたな。
スクリーンでは時折、新曲「ふめつのあなた」が「不滅のあなたへ Season3」の予告とともに流れる
17:57。つまり、開演予定3分前から観客が拍手でメンバーを呼び込み、18:15。つまり、15分押しで影ナレ2回目。
そして、本編スタートが18:18。
「
もう一度、あの日からはじめよう 」
と、1曲目「GAME」ではじまり「再生」が2曲目なのである。
まだ明るい時間だったから、東京ドームは完全に暗くならないんだなとか思う。
「GAME」は言わずもがな最初の東京ドームだ。
と思ったら、
> この一連の演出は、2008年に開催された初のツアーのオープニングのセルフオマージュとして、2020年の東京ドーム公演のオープニングで行われたのとまったく同じものだった。
https://natalie.mu/music/news/641574
らしい。ぎゃふん。あの2020年にこれをやる予定だったのか。
で、そこから「ネビュラロマンス 後篇」がはじまる。
特典Blu-rayを見てたので、「ネビュラロマンス 後篇」の筋はある程度理解していたし、映像やフレーズも理解していた。ハズだった。
ドームのオーロラビジョンまで使った映像演出が繰り広げられる。
「ネビュラロマンス」まで終わったところでMCだったのだけど、「ネビュラロマンス」なので
いつもの挨拶が本名になっている。
あくまでも「ネビュラロマンス 後篇」の顔して、でも、あーちゃんは既に泣きそうなMCをする。
3人がそれぞれ1人ずつで長めに挨拶をする。
後日、ガチの人たち(パフュクラ)は、こんなの長い内に入らないと書いていた。
不意に、ディスプレイだと思っていたステージ両サイドが、すべてスクリーンでプロジェクタが映し出してることに気付く。
もちろん、センターに置かれているのはLEDなんだけど、
なんて明るさと解像度のプロジェクタ!
今回は「Virtual Fantasy」のあとにダンスパートが挟み込まれる。
この辺ですこしずつ頭が痛くなる。
わかっているのにリアルの映像とCGが入り繰りし、あまつさえ、RGBに分かれる。
指先程度のPerfumeと映像をどちらも視野に収めて、そうしたらオーロラビジョンに映り、まさか
東京ドームの天井にまで影が拡張する。
それなりにリアルタイム芸術を見ているつもりなのに、どこを見ればいいのかわからなくなる。
花道が十字に展開されていたのだけど、センターが上がるだけではなく、各頂点には奈落も備えられていて、
キックボードや椅子がいつの間にか展開される。
あまつさえ、Perfume各人すら奈落から出現する。
終わってから知るのだけど、たぶんELEVENPLAY思ったロボットアーミーは、やっぱりELEVENPLAYだったし、そこから「Perfumeの掟」につながるのは、チの人たちにしか伝わらないような意味が込められており、数字が12からはじまるのは最初の東京ドームからの延長線だったよう。
Creepy Nutsの時にあった後方のスピーカーは無く、
すべての音がステージスピーカーから発せられる。
ディレイは東京ドームという箱の自然な鳴り。
多少ベースが弱い気はしていたけど、「ネビュラロマンス」的にはこれぐらいでいいのかなとも思う。
そして「EXIT」なのだ。
「手記:Navigate」での転生していたPerfumeへ捧げる言葉が、「MOON」を経て「EXIT」にいたってはじめて、中田ヤスタカがPerfumeへ捧げているように感じて痺れてしまう。
全然気付かなかった。
あの瞬間あの場にいなければ、永遠に気付かなかった。
上述のナタリーのレポでは「MIKIKO先生の言葉」になっていて、その解釈もあるな。
「EXIT」が終わって、「ネビュラロマンス 後篇」のエンドロールがスクリーンに流れ、周りのみんなは手拍子を続けているのだけど、エンドロール中、完全に1本の映画を見終わったような疲労感と感慨で、スタンディングオベーションしている気になってしまった。
間違いなく、あの時「EXIT」していた。
さらにはそこからスクリーンに「Remixsd by YASUTAKA NAKATA」の文字が躍り、ノンストップメガミックス(Perfume ZO/Z5 Reeeeemix)で、「ポリリズム」「Butterfly」「edge」「チョコレイト・ディスコ」
それまでの「ネビュラロマンス 後篇」衣装から、まさかの衣装チェンジ。
こないだの
フラカンに続いて、「ポリリズム」でバズーカからテープが飛び出した瞬間、泣きそうになる。
「ポリリズム」の間、スクリーンでは過去の映像が流れる。
今のメンバーと過去のメンバーが並んでパフォーマンスする。
踊りが同じタイミングで同じフリなのだけど、流石にあうところとあわないところがある。
天下のPerfumeでもあわないんだと思う。
ホッとするのと、見せないであげて!ってのと綯い交ぜになる。
もちろん、Perfumeがあわせられないわけがなくて、どちらかというと疲労の問題かな。と思う。
そして、まさか中田ヤスタカともあろう人が、まるで童貞かのように「チョコレイト・ディスコ」のビートを「edge」の終盤超絶フライングでつないできたので、思わず笑ってしまう。
ヤスタカでも
「みんな叫びたかったでしょ?」みたいなつなぎをするんだ!
ガチ勢の人に寄れば、過去イチにハモった「ディスコ」だったらしい。
そして、P.T.A.のコーナ。
栗拾いがなんだったのかと思いつつ、そこからまた2曲メガミックスで「NIGHT FLIGHT」「MY COLOR」
「NIGHT FLIGHT」の時だったか、そういえば「
WIRE」って、こんな感じだったなと思いだした。
メガミックスは「ネビュラロマンス 後篇」よりローが出ていたのもある。
そして、「MY COLOR」なのだ。
ああ。これで、終わっちゃうんだ。
と、淋しくなる。
けど、あーちゃんが二人と手をつないで花道をメインステージへと戻る。
終わりにまた、ひとりずつ長めの挨拶。
あーちゃんが本気で素のボケを入れてくるのでズルい。
あーちゃんが両サイドの二人に「
大好きだよ 」と言って、本当に本当に泣きそうになる。
「
ありがとございます。Perfumeでした 」
で、終わる。
えっ?と思う。
「ネビュラロマンス 後篇」は、もう1曲ある。
アンコールを求める拍手がはじまるや否や映像が流れる。
「願い」をBGMに過去の映像が流れる。
アクターズ時代から映像が残ってるのは、強いなとも思う。
そして、花道のセンターに光が落ちる。
「巡ループ」
事実上のアンコール。
間が入ったおかげで、号泣しないですんだ(笑)
そして、これも本当に不意に、てっきり今回のコールドスリープは、NegiccoのようにPerfumeが結婚・出産を経るものだと思っていたけど、スタッフに勧められたと言っているのは、もうPerfumeがPerfumeを肉体的に耐えきれなくなったから、オーバーホールが必要になったのだ。と、気づいた。
一度、止まろう。それ以上無理をしたら・・・
その発想に思い至らなかった、自分の下衆さを呪った。
気づいたら、ディスプレイではなく、豆粒みたいな3人をずっと見ていた。
曲が終わって、花道の端へとメンバーがそれぞれ歩いて行く。
今思えば、アレはこれからの道の隠喩なのか。
さらに端に、なんらかの人形みたいなのが出てくる。
カウントダウンが進んで、0になって三人が奈落に消える。
照明がついて、すべてが終わったと知らされる。
演出失敗したのでは?って気もしたけど、これはコールドスリープしたってことなんだなと思う。
どうも後日ガチの人たちの発言を確認していたら、15年前の「GISHIKI」を反転させた演出だったらしい。
一見殺し。
「なんらかの人形」と感じたのは「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」の「
Chapter 1 : We are Perfume」だった。
頭が痛いけど、終わったんだから、もう怒られまいと写真を撮る。
天井に浮かんだ3つのバルーンは3人の象徴なのか。
バズーカ代わりに破裂して、テープが降るとかじゃなかったんだ・・・
あっ、ビールのプラカップ、捨てるの忘れて置いてきてしまった・・・