スケジュール的に行けないかと思ってたんだけど、なにかを諦めたりなにかを無理したりすれば行けることになったので「
リスペクト」見ました。
何故か両サイドに客がいてうんざりでしたけど、アレサ・フランクリンをジェニファー・ハドソン!アレサ・フランクリンをジェニファー・ハドソン!アレサ・フランクリンをジェニファー・ハドソン!
しかし、最後お約束のご本人登場の
圧倒的な存在感の恐ろしさ!
なにあの人。本物スゲェ。
それはともかく、今年、音楽映画を見ると眠くなる問題。
見事、眠気と戦うことに。
歌は素晴らしい。
しかし、物語はアレで良かったのだろうか?
見せ方は優しいというか、愛があるのだけど、どうも感情がシームレスではなくて、場面場面でモードが違うので、どのモードか?を捕まえないと、
本気でただのサイコさんに見える。
サイコであることは本題じゃない。
結局のところ、偉大な人も偉大になるまでに苦労があるという話は、こないだの「
スターダスト」も同じだし、やはり、あの時代のミュージシャンは酒に溺れて、病むという、
ごくごく典型的なお話。
でも、しかし、あの時代だけの話ではない。が、この映画の本題。
正しすぎて辛い。
キング牧師の死がどれだけの衝撃だったのかがよくわかる。
明らかに、あそこでアレサ・フランクリンの精神が荒む。
たぶん、アレがあの時代の黒人のリアルなんだろう。それだけでも見た価値がある。
一方、
黒人のウッドストックもあった。
今年はそういう映画が続くのは「Black Lives Matter」があったから。
正しくて辛い。
そして、神への信仰。
キリスト教は音楽に依存した宗教であり、なぜならば迫害されていた宗教だからだ。
イスラームというか、彼らがが何時まで音楽を迫害するのだろうか?という疑念はある。
迫害は強固さを呼び、強固さのために、迫害し続けるにはエネルギーのインフレを招く。
タイトルが「リスペクト」なのは、もちろん、その精神への物語ではあるのだけど、ドラマチックに使われるのは「Think」であり「Amazing Grace」だ。
知ってはいたはずなのに、「Amazing Grace」の歌詞はすごみが利きすぎている。
結婚式でかけるような曲なのか?
ともかく、ジェニファー・ハドソンのヴォーカル力がピカイチ。
とくにラストは圧巻。
ミュージシャン映画はどれもヴォーカリストとして試され方が半端ないのだけど、この正攻法というか、まず試される声量。
たぶん、エンドロールの後半はジェニファー・ハドソンだと思うんだけど、アレはライヴで見たい。すんばらしい。
パンフ見たら、デヴュしてるのね。
あと、
歩き方が素晴らしくエロい。同い年か!
10代から30代ぐらいまでを一人でやり通してるけど10代に見えたし、なにより、たぶん、CG加工が入ってるだろうけど、光り輝く肌が「Black is Beautiful」の語に説得力を与える。