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作品名記述者記述日
シン・エヴァンゲリオン劇場版唸るバクテリア2021/04/22★★★★

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TOHOシネマズのフライング販売で、チケット確認した時にはほとんどいい席取られてたよ!IMAXレーザー怖い!!高い!!
それはともかく「シン・エヴァンゲリオン劇場版」見ました。
買えないもんだと思ってたパンフが買えてビックリ!
流石、何度も延期しただけある。部数がある。
それはともかく、3パート目あんなに説明する必要ある?
なんか、帰りしなに聞こえた声は「わからない」言ってたけど、あんなに説明するって、庵野たんはどんだけ不安だったのか?っていう。
恐ろしく丁寧な「Air/まごころを君へ」の焼き直し。
あんなにゲンドウ喋らせるとか、ちょっとした絶句。
なにを見ているのかと思った。
セルフパロディのパロディ。
これ、昔見たよ!
反復記号はそういうことか。アイキャッチに書いてあったのは「3回目」だし。
しかし、エンディングは好き。
最初の女が母親にして初恋の人のレイで、次の女が「Air/まごころを君へ」で首まで絞めた「好きだった人」アスカで、最後の女が二人で階段を駆け上がったマリ。
3人とも「波」が付くクローン。
閑話休題。
中盤で「 ああそうか。これは名作劇場なのか! 」って気付いた。
つまり、Vガンダムで∀ガンダムなのだ。
9〜12号機までの顔はターンXだし。
最後はイデオンか?タンポポの種だけど。
Vガンが15周年で、∀が20周年だ。起動セイン死ガンダムから。エヴァはさらに長い。25周年。
そう。殺した父親は富野由悠季。
だからまさかのゲンドウがザクアイ。アレはサイクロプスではない。
終盤には過去のタイトルロゴをすべて並べてみせる。可能性は常に遍在する。この解決がすべてではない。
いみじくも、庵野たんが舞台挨拶で「ロボットアニメ」と言ったのは、ゴジラもウルトラマンも仮面ライダーもすべて特撮で、アニメではないことに如実に表れている。
ロボットアニメはカヴァさせてもらえない。
御大はあの歳で恐ろしく元気だ。

恐ろしいことに、あの人はちゃんと庵野たんの意図を理解して、
その点、庵野監督はえらいですよ。ロボットアニメとぬけぬけと言いながら100億円を稼ごうとしているのだから。てめえ!本当はそういう気分かって、こういうことは地方だから言えるんです(笑)
(出典:【青森県立美術館】富野由悠季インタビュー「新作をやらなければいけないと感じた」 - 弘前経済新聞
と言いのける。
そして、きっと宮さんもいるんだけど見つけられない。俺はそこまでジブリ者ではない。
すべてのガンダムを御大は受け入れて、新たなガンダムを作ったけど、庵野たんはすべてのエヴァを受け入れて、終わらせたっていう。
ある意味、庵野たんの矮小さでもあるんだけど、まぁ、これで〆ないと御大が逃げ切れていない縮小再生産の苛烈さから逃げ切れない。
「黒歴史」を創造した人との差。
逃げちゃ駄目だ 」とは言えない。
オープニングのハイライトで言ってたけど。
閑話休題。
しかしてしかして、あのグルングルンなアクションはロボットアニメの極北だよなぁ。
映像としては凄い物見た感が圧倒的に強し。
初号機対13号機の今の仮面ライダーみたいな、骨格感の無いちゃちいCGアクションはちょっと萎えたけど、上述したラストの実写とアニメのハイブリッドと、無闇な青春感はCGだからこその地続き。
いや、シンジとタメな俺からすれば、神木隆之介は若すぎるのだが。
劇中では14年後だから、28歳なんで間違っちゃいないんだけども。
あと、エンドロールの宇多田さんの「Beautiful world」新アレンジは素晴らしかった。なにせDa Capo Versionだ。

これが、可愛い?

ああ。アスカとケンスケをくっつけるだなんて、なんて庵野秀明は優しくなったのだろう。
トウジもヒカリも生きていて、ホント良かった。
パンフ読んでて、岩男潤子がホントにいい人だから、思わずもらい泣きしそうになる。
だから、ゲンドウはシンジに
大人になったな
と言うのだ。
ミサトさんが大人のキスをしないのは、シンジが大人になってしまったからでもある。
庵野たん、安野モヨコと結婚して良かったね。
おめでとう(喝采)

で、ここまでは当初から書いてあったんだけど、なんで俺は「 これが、可愛い? 」に引っかかったのか、今ひとつ自分で理解できてなかったんだけど、ふと答えが降りてきたんですよ。
あのAパート(田んぼパート)は、鬱ってた庵野たんがモヨコに「人間」にしてもらった過程なのだ。
レイに似た人は、シンジと同じく庵野たんの分身なのだ。
それは、結果的にシンジが大人になったことにつながる。
田んぼパートの必要性を感じてなかったんだけど、この理解であれば、どうしたって無くせないよなぁ。

ちなみにちなみに、エンドロールの最後。
総監督の名前が止まったところで、残念な日本映画の終着点を見たのは俺だけだろうか?
(「「庵野秀明スペシャル」 - プロフェッショナル 仕事の流儀」と「さようなら全てのエヴァンゲリオン 庵野秀明の1214日」の感想もあります)

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