雑感・レヴュ集
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映画

作品名記述者記述日
スパイダーマン唸るバクテリア2002/05/24★★★★

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最近こればっかだけどオモロかったッス。
あのですねぇ、U・Bの中で、今年公開されたというか見たすべての映画は「指輪物語」と比較されちゃうわけで、「指輪」が王道ファンタジィなら、こっちは王道ヒロイックラヴコメって感じ。

CM見ててずっと疑問に思っていたことがあるのです。
どうしてこのスパイダーマンはこんなにテカっているのか?
答えの予想はしてたんですよ。ある程度。
そもそも、なんでこんなヘボCGなのにあんな予算がかかるのさ!
そう、普通の人なら思うでしょ?
もちろん、その予算は背景の合成に使われているのです。
つまり、そのせいでスパイダーマン自身は陳腐になったのです(衝撃)

実はさ、それだけじゃないんだよ。
あのねぇ、この映画の最大の売りはアクション性なわけで、それに必要不可欠なのはスピード感。ダイナミックさ。
それをもっとも効果的に表現するにはキャラクタではなく、容易に背景と相対化できる記号が必要なわけで、だからスパイダーマン自身はしょぼく描かれてるのです。
これって実は凄いことなんですよ。
乱暴に要約すると、本質のために偶像を捨ててるってことで、SF映画の初期にやってたことを今さらやってるのです。もの凄い金かけて。
さすがサム・ライミ!これぞオタク!!

オタクには、世界をきちんと固めたがるオタクと1ヶ所だけ徹底的に突き詰めたがるオタクの2種類いて、サム・ライミは明らかに後者だという話なんだけど、ここまで話を引っ張ってみたんだけど、いやさ、結局これは王道すぎて、いつもやってるように深読みしてなんかを語れという映画じゃないんだよねぇ。
本来、娯楽というかエンタテイメントは、客に刹那でも現実を忘れさせるために存在していて、この映画はそれをきちんとできてるから、★★★★なのだ。
従って、そのエンタテイメント性に関してはマグマ溜まりのミーハテイストの方が語りやすいのでこっちを参照のこと。

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