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作品名記述者記述日
海辺の彼女たち唸るバクテリア2021/06/18★★★★

2021/4の終わり a.k.a 非常事態宣言下でもやってる映画館。
探したら、みんな大好きポレポレ東中野!!
しかも、もともと見るつもりだった「海辺の彼女たち」やってた!
ラスト10分ぐらい?ワンカットの2つが、とにかく重たい
誰もなにも言わないし、ここでようやくのフード描写でもあるのだけど、あまりのハードブローに悶絶。
もちろん、エンドロールに音楽は付かない。付くはずがない。
惜しむらくは、前半パートが流石に説明不足なことと、外ヶ浜町ならというか、漁師や仲買のにーちゃんが浜言葉使わないのは、なんだかって気はするのであります。
パンフで外ヶ浜町町長が言葉が荒いことを弁明してたけど、俺の知ってる浜言葉はもっと荒いし訛ってます(キリッ)
それはそうと、なんですかね。このリアリティは。
いちお、こんな感じの実習生とは前職でボンヤリとコミュニケーションすることもあったけど、とくにやっぱり、生まれ育ったベトナムでは降らない雪が積もる町で、自分を証明するのは55000円で偽造した在留カードと保険証って際どさ。
生きるために逃げ出したら余計に生きるのが大変になるし、みんな自分のために主人公を守る。
監督は人間を描きたかったみたいなことを言ってたけど、病院からラストシーンへの展開は、人間を描く極論みたいなところで素晴らしい。
やはり、主人公ホアン・フォンの演技力が抜群でした。パリ国際映画祭で最優秀国際女優賞取ったらしいので、これは完全に先物買い案件。
つか、パンフに出てる3人娘のアー写が全然劇中と違うので、自分の殻で芝居しないのって大事だなぁと。
加えて、産婦人科医の先生が、リアルに産婦人科医らしいんだけど、簡潔にして適切な日本語で説明されていて信頼できる。頼れる人だなぁと。
あんな先生だったら、安心して出産できるんじゃなかろうか。
外国籍の妊婦の相手も常にしているらしいので、適切な説明なのは、だからってところもあるのかなぁと。
あとは、日本映画なのに、ほぼ全編ベトナム語で日本語と英語の字幕が入るって構成の妙。
できれば日本語を下に置いてくれた方が見やすかったけど、縦書きだから仕方なし。
見てる感触というかが、全般的に「バッド・ジーニアス」や「ハッピー・オールド・イヤー」なんかに通じてる感慨があり、プロデュースにベトナムが入ってるのもあり、カットカットではウエットに見えるんだけど、トータルではドライというか冷静な距離感みたいなとこに着地する。
東南アジア映画全般に雨季と乾期があるせい?
自ずと、視聴者はエンドロール中に反芻することになる。
いずれにせよ、見た甲斐のある映画。
超ブラックなところは出てこないけど、輪郭としてうっすら見える経済合理性と、そこでも生きるのは人間だという事実を忘れてはならない。
とはいえ、安い方買うよねぇ・・・
しかし、しかして、初日だったこともあって、監督の舞台挨拶もあったけど、パッと目、歳上かと思ったら思いっきり歳下だったでござる・・・

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