フラッシュポイント

 訃報

2007.09.28.FRI
バイオリニスト・HONZIさん急逝

RSRでスキンヘッドだったのは副作用だったのか・・・

あの夢のような40分を忘れません。
ありがとう。
ご冥福をお祈りいたします。

本日のBGM:FISHMANS「Weather Report」

 うーん

2007.09.25.TUE
どうも沈みがちです。
がちっていうか沈んでますね。
いや、別に何があったからってわけじゃないんですが。
しんどいねえ。色々と。

2chのスカパーRSR実況板見てうずうず。

音人ももうすぐだね。

本日のBGM:BUCK-TICK「スパイダー」

 久々に

2007.09.20.THU
カラオケ行ってきた。タイマンで。
もともとその友人が何やらストレスたまってたらしく
発散したいとのことで。
彼と行く時は、変に気を使わんでいいので
お互い好きなもん好き放題歌えるという。
んで、俺もせっかくなのでRSR07スペシャルにしてみた。

Dragon Ash「Fantasista」
(ハナレグミ)「今夜はブギー・バック(Smooth Rap)」
BEAT CRUSADERS「GHOST」
井上陽水「Make-up Shadow」
ザ・クロマニヨンズ「ギリギリガガンガン」
ソウル・フラワー・ユニオン「満月の夕」
ELLEGARDEN「Red Hot」
BUCK-TICK「Alice in Wonder Underground」
KEMURI「Ato-Ichinen」
THEATRE BROOK「ありったけの愛」
SNAIL RAMP「B.M.W」
the pillows「スケアクロウ」
ASIAN KUNG-FU GENERATION「或る街の群青」
浅井健一「危険すぎる」
エレファントカシマシ「ガストロンジャー」
矢沢永吉「止まらないHa〜Ha」
The Birthday「Stupid」
cornelius「STAR FRUITS SURF RIDER」
FLYING KIDS「風の吹き抜ける場所へ」
ストレイテナー「MELODIC STORM」
髭(HiGE)「ロックンロールと五人の囚人」
BOOM BOOM SATELLITES「DIVE FOR YOU」
BUMP OF CHICKEN「ガラスのブルース」
(EZOIST)「ワインレッドの心」
ACIDMAN「赤燈」
フジファブリック「Surfer King」
ART-SCHOOL「DIVA」
GRAPEVINE「スロウ」
曽我部恵一「LOVE-SICK」
U2「WITH OR WITHOUT YOU」

ふー、スッキリ。
実際はこの後さらに2時間以上居たんだが。
結局2人で7時間。1人40曲以上。
どうみても自己最高記録です。
これで一人頭千円。フリータイム万歳。

さすがに結構ノドもやられましたが
酒飲んでないとやはりダメージは低いんだということがわかった。
それより何より「まだいけます」と言っていたその友人に脱帽だが。

というわけで、未だに蝦夷ボケが直っていない。いつもより長い。
おそらくスペシャ放映まで続くことでしょう。
余談だが、個人ブログ徘徊していて
06以降のRED STAR FIELDが
フジのORANGE COURTの使い回しというレポを見た。
結局あれか、SMASH様々ってことなのかね。

先日沖縄からCDが。
宛名が手書きなのに驚いた。
全国から殺到してるだろうに、対処しきれてるんでしょうか・・・。
もちろんいい曲なんだが、やっぱ生で聞いてなんぼですな。
だからもうあん時のライブDVDか何かにしてください。いつぞやの電気ばりに。
ていうか、蝦夷DVD化の話どこいったんだ。

今日は髪を切りに行きたい。

本日のBGM:Cocco「ジュゴンの見える丘」

 かゆ うま

2007.09.16.SUN
実家に1ヵ月半いて全く刺されなかったのが
こっちの研究室来て3時間で7箇所刺されるってどういうことなのかと。
ていうかもろこしヘッド大して効き目ねーぞオイ。

中間発表終わってとりあえず一安心なんですが
その後の飲み会でしんどい。
ていうか、俺も酔うとたまに空気読めなくなると思っていたが
世の中上には上がいると思った。
ストップセクハラ(何かあったらしい)

早いとこCoccoのCD聞きたいんですがまだ来ない。
台風で遅れた可能性もあるなあ。

もうWHAT'S IN入荷してるかな。
いつものごとくオフィに動きは無いが
そろそろドカンと写真が見たい今日この頃。

本日のBGM:KEMURI「Umi ni saku nami」

 RSRレポ・ラスト

2007.09.11.TUE
ラストです、ハイ。

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さて、宴会終了後引き返そうとするとトイレに長蛇の列。
どうやらサンステ側のトイレは全部やられたらしい。
人多いからってレベルじゃねーぞ?
ここで冷静に考える。
ほんのわずか尿意のある今、果たしてトイレここで行っとくべきか?
ラスト2組の最中にトイレ行きてーなんてなりゃ死亡確定だし
このぐらいの列ならまだいける。
よし、並ぶ!
・・・んで、男子専用の方並んだはいいんだけど
俺の横とか後ろとか、女性がチラホラ・・・
「ここ男子専用っぽいっすよ」とチラッと言ってみたり。
「え?あ、でも何か普通のもあるみたいだし」
結局両方あったんで問題なかったんですが
誘導上手くいってなかった気がしないでもない。
お姉さん方とは多少会話はしましたが、
その後別に面白い展開はありませんです。

さーて、スッキリしたとこで戻るか。
レッド通過。FRICTIONプレイ中。
橋渡る。ACIDMANのようだが・・・
「廻る、巡る、その核へ」やってる!
確かにこのシチュエーションにはピッタリだな。
でもスクリーンが何か・・・PVじゃん!
このPV、前にとある映像イベント行ったらノミネートされてました。
影絵風で、木がどんどん伸びてくやつ。
ほへーって感じで眺めつつ喫煙所・・・
・・・トイレの列が蛇行してます。百人軽く超えてますね。
こりゃ終了後もめるぞー。

さて、一息ついたとこでスタンディングゾーンへ向かう。
ウインドブレーカー持ってこようかと思ったけど
時間微妙だったし断念。まあ大丈夫だろ。
何か霧が凄い。そしてやっぱり人少ねー。
トイレに並んでる人数の方が多いんじゃねえか?
前方に向かうと、左側の関係者通路に何人か人が。
・・・
あのロン毛、そしてその向こうのアフロ・・・
もうちょっと近づくと首から「ARTIST」のパス。
ナカヤマシンペイ(ストレイテナー)!
そしてMOBY(SCOOBIE DO)!
どっちのステージも見てないという後ろめたさもあり、
さすがに話しかけはしませんでした。
何より、RSRではむやみに声かけるのは野暮ですから。
シンペイはコップ片手にスタンディングゾーン突入していきました。
MOBYの側にも何人かいるが、暗いし特徴ないので分からん。
やっぱ同業者は興味津々なんですかね。

張り詰めた空気の、真夜中のSUN STAGE。
彼らには絶好のシチュエーションだろう。
どれほどのものか、見せていただこう。


2:10 THA BLUE HERB

青い照明の下、まずライブDJ DYEが登場。
続いてBOSS。
「ボスー!」の声援も飛ぶ。
曲間MCもへったくれもない。
絶え間なく押し寄せるのは言葉の洪水。

「RUN 2 YOU」に続いて、復活第一作「PHASE3」
最初ブルーハーブ聞いた時は、
言葉数の多さにまず「何じゃこれ?」って感じで、
確かにちょっとばかり異質な感じはしたんですよ。
でもアティテュードとして結局あっち系なのかーって気がして
イマイチ好かなかったんですが。
「未来は俺等の手の中」が出た頃から、
何かよくわからんが気になってきまして。
多少おっかなびっくりだけど、一度は見てみようということで
今ここにいる。

 JAP HIP HOP 名物 SEX ベンツ ナンセンス 高みの見物

少なくとも、彼らは高みの見物には見えなかったよ。
上手く言えんが、確かに「真っ向勝負」って言葉が合うステージだった。
次第に人も増えてくる。

未だに札幌で活動し続ける彼らが
地元最大のフェスで、3回目にして一番デカいステージに立ってる。
今どんな思いで演ってるんだろうなあ。
そんなことを考えながらも、次第にそのパフォーマンスに引き込まれていった。

 例えばな 1日1cmずつ進む 5日で5 一年で365

前方で歓声が上がった。
当然俺には何やら分からない。
でも、この時のボスのパフォーマンスからは尋常じゃないものを感じた。

 先は長い 深い 言葉にならないくらい

DJ KRUSHらによるユニット「流」にボスが参加した時の曲、
「ILL-BEATNIK」
この曲すげーって声を聞いたことあるけど、分かった気がした。

2回ほど水を飲んだだけで、
50分間、言葉の途切れる間はほとんどなかった。
時計はもうすぐ3時。

 まだ夜明けは来ない 夜明けがやって来るまでは
 俺は譲れやしない この夜だけは

上手く言い表せないのが悔しいんだが、
「誰かが何かを成し遂げる光景」をライブで客観的に見て
本当にかっこいいと思ったのは、初めてかもしれない。
素晴らしかったと思うよ。

途切れなく続いた言葉が、終点を迎える。

 俺が最後に伝えたいのは 一言だけだ

 「ありがとう」

一礼をしたボスが、帽子を取って両手を上げた。
今まで見てきた姿からは想像もつかない、満面の笑顔。

 「やったぞーーーー!!!」

本当に、本当にうれしそうだった。

でも、これが終着点じゃないでしょう?
言葉にならないくらい、先は長いんだから。
彼らにとってのゴールがどこなのかは分かんないけど、応援するよ。
ありがとう。


・・・
ここで終わってれば最高にカッコよかったんだけどなあ(汗)
感謝してもしきれないのはよくわかるんだけど・・・
・・・長い(汗)
まあいい物見せてもらったし、よしとしようか。

セットリスト(未確定)
01:RUN 2 YOU
02:PHASE 3
03:C2C4
04:MAINLINE
05:STOICIZM
06:AME NI MO MAKEZ
07:ILL-BEATNIK
08:TENDERLY
09:BROTHER
10:この夜だけは


終了後、前に向かう人が続々。
俺も少しばかり前へ。
向かう最中、ボスのリアル知り合いであろう集団が
ステージに思いっきり本名叫んでましたw

しかし・・・寒いな。
やっぱウインドブレーカー取ってくればよかったい。
しかし、もはやんなこたどうでもいい。

ボスの語りで(苦笑)10分ほど押しのステージ。
まあ多少は仕方ないと思い、その時を待つ。
スクリーンには、NEXT ARTISTの文字。
何度も、何度も、この光景を思い描いてきた。

・・・と、ステージ上の様子がおかしい。
開始時間になり、サウンドチェックも一通り終わってるはずなのに
明らかにスタッフが慌てている。
どうやらドラム付近に何らかのトラブルがあった模様。
しかも、何か致命的な。
ハイハットかバスドラかどこか壊れたのか?
マイクが入らないのか?
時間はどんどん過ぎていく。
隣のカップルの兄さんも「何かヤバそうだな」と呟く。
そして猛烈な寒さ。
勘弁してくれよ、ここまで来てよお・・・。
東の空は白んできている。

SEが鳴った。
よっぽど急で合わせられなかったのだろう、
本来アーティスト名が映るタイミングで
スクリーンには会場案内の映像が流れてる。
俺も、待ったことやら寒さやら何やらで
よく分からないうちに始まった、というのが正直な話だ。

ああ、始まるんだ。

ごめんなさい。
ここだけは、ライブレポートというより
ただの自分語り・駄文(というかオ○ニー文章)になります。
許してください。

・・・

97年末。
CDTVか何かのランキングで、また新しい名前を目にした。
結構いいじゃないか。
98年。
何となく勢いで、アルバムを買った。
その後、当時好きだった子も彼女のファンと知った。
それが主な理由ではないけども、以来完全にハマってしまった。
ちなみにその年の5月に亡くなったhideの口からも、彼女の名前が出ていた。
沖縄から来たという彼女の歌は、
優しいような、恐ろしいような、悲しいような
でも何か引きつけられる不思議な力があった。
歌以外で話している姿を見たり、インタビューを読んで、あっけにとられた。
どこか暗闇をさまよっているような、危うさを感じた。
いつか、抜け出ることができるんだろうか。
頭のどこかで、その時が来ることを待ちつつ、彼女を追い続けた。
2001年。
新聞の全面広告。驚きというより、悔しかった。
「その日」その時間、俺は外出していたのでビデオで見た。
彼女は、かつてなりたかったというバレリーナの礼をした後に
投げキッスをして、笑顔でピースサインをして走り去っていった。

その後の「SWITCH」でのインタビューを読んだ。
彼女の歌がまた聞きたい。でも、もう歌ってとは言わないよ。
もしもまた歌いたくなったら、戻ってくればいい。

同じ頃、某雑誌の特集を読んで憧れていたフェスに初めて参加した。
すっかりそこの住人と化し、今に至る。

2002年に絵本を出した彼女は、
翌年、故郷で子供達と共に歌っていた。
以来、トリビュート参加や地方フェスの飛び入りなどの話を聞くにつれ
戻ってくるかもしれない、と少しずつ期待するようになった。
すっかり蝦夷バカとなった自分に、一つの願いが生まれた。

「あの地で、彼女の歌が聞けたら、どんなに幸せだろう」

くるりの岸田と共に、彼女は帰ってきた。
鬼気迫るような彼女はもういなかった。
「うんこ」と言っていた彼女の歌は、もう「うんこ」ではなかった。

だが、茨城とベッタリな状況を見て
もう正直無理だと思ってたんだ。
でも、彼女は来てくれた。
それも、夜が明けるその瞬間に。

・・・

笑顔で手を振りながら現れた彼女は、
白いワンピースで、頭には花飾りをつけていた。
横のお姉さんが「かわいい〜」だって。よかったね、あっちゃん。


4:00 Cocco

1曲目は、やっぱり「きらきら」のオープニング曲だ。
透き通った、綺麗な歌声。
寒さもあったんだろうけど、思考が追いつかない。
正面に彼女がいて、歌ってる。
・・・ああ、ギターほんとに達身だ。高桑さんだ。
左のスクリーンには歌う彼女のアップと、
その後ろには、明るくなり始めた空。

本当に、ただただぼーっと聞き入っていた。
目の前の光景が現実なのか夢なのか、分からないんだよ。
信じられないんだよ。

 雲が動き出す前には 行こうぜ

冷たい風が吹いてる。
正直、寒くて体が震える。
いや、寒さだけじゃなかったかも。

 Hi highなのにgood-bye bye-bye

音が、空に溶けていくみたいだ。
さっきまで暗かった空が、どんどん明るくなっていく。
まるで、彼女の歌声に合わせるように。

歓声や拍手はまばら。
みんながどういう気持ちだったのかは、正直わからない。
俺みたいに変な思い入れある人ばっかりとも思えないし。
でも後からみんなの感想見て思った。
きっと、聞き入ってたんだ。

「おはようございます(笑)こっこです」

「何かトラブルあって大変だったみたいで・・・
 みんな待っててくれたのね?大変だったかや〜
 スタッフの人も、ありがとうやー」

「みんな、寒くない?大丈夫?」

Mステで聞くトークとは全然違う。
沖縄弁丸出しなのは一緒だけど、
変に緊張してなくて、とても柔らかくて、優しい。
和んだ。

「あんま、こんな喋ってる時間ないんだろ?
 さっさとやった方がいいんだろ?(笑)」
「早くしないと朝になってしまうばよ(笑)」

長田が、ギターをかき鳴らす。

ああ。
もう、わかんねーや。

スラムダンクのゴリじゃないけど、
何度も何度も、想像してきた光景だもん。
夢なのかなんなのかわかんねーよ。

東の空が、赤い。

 この港はいい所よ 朝陽がきれいなの
 住みつく人もいるのよ ゆっくり休みなさい
 疲れた羽根を癒すの

 だけど 飛魚のアーチをくぐって 宝島が見えるころ
 何も失わずに 同じでいられると思う?

 人は弱いものよ とても弱いものよ

震えがとまらなかったことと、空が赤かったことと、
とても綺麗な声だったこと。
それしか覚えてない。

「みんなほんとに大丈夫?寝たかったら寝てていいからねー
 ・・・あ、でも寝たら死んじゃうから、起きてた方がいいかー」

「やんややんやー」

本当に心配だったのだろう。
盛り上げようとしたのか分からないが、笑顔で手を叩く。
俺も寒かったけど、拍手した。
でも、みんな静かだったのは眠さや寒さのせいだけじゃないし、
ましてやライブが悪かったからじゃ決してないはずだよ。

誰かが「大丈夫ー?」とか「寒くないー?」とか声をかけたのだろう。

「だからよ(笑)沖縄の女だから寒いばよ」

「樹海の糸」「カウントダウン」・・・
俺にとってはどちらも、かつては「森から抜け出せないCocco」を
象徴するみたいな曲だった。
でも、もう違った。
言葉は変わっていなくても、
「樹海」は透き通るように美しかったし、
「カウントダウン」は迫力のあるロックナンバーだった。
あの時のような悲しみは、もう感じなかった。

あの体中が痺れるようなイントロが鳴る。
青空と、紫の雲が見える。

 蝋燭ヲ灯セ 錆ビ附イタ手デ

冗談でもなんでもなく、
彼女が歌い終えるごとに空が明るくなっていく。

もうすぐ太陽が昇るだろう。
目の前では「タイムボッカーン!」が軽快に流れている。
しかも振りつきで。
「撃ち殺してあげる」などと歌った後に、なんとまあ・・・
なんだか微笑ましかった。

「夏も終わりだね。終わるって言ってくれればいいのに(笑)
 ・・・毎年、夏が来るってなってから、
 わーあれもしたいこれもしたいってなって、
 気がついたら秋になってて、すぐ冬が来て春が来て、
 新しい夏になってまた何しようか考えてよ・・・

 でもまた必ず夏は来るから、
 だから一生懸命生きないとよ。

 生きてれば、また会えるからや」


「こんな空に似合う、一番新しい曲をやります」

 悲しみはいらない
 優しい歌だけでいい
 あなたに降り注ぐすべてが
 正しい優しいになれ


最後の曲はアルバム通り「Never ending journey」だった。

 明日は どこへ行こう
 晴れたら 行くからね
 雨なら 傘の代わりに
 やさしいキスを携えて

「ありがとうやー」

彼女が去った後の地平線の向こう、
雲の切れ間からもうすぐ太陽が昇る。

こんなに綺麗な空があって、
大好きな音楽がそこら中に溢れてる。
最高の場所と、最高の瞬間。

死んでもいいって思ってたけど、やっぱりまだ死ねないわ。

RISING SUN ROCK FESTIVALに、
Coccoに、出会えてよかった。
音楽を好きでよかった。

ありがとう。
本当に、本当に幸せだった。

セットリスト
01:燦
02:甘い香り
03:強く儚い者たち
04:樹海の糸
05:カウントダウン
06:音速パンチ
07:タイムボッカーン!
08:ジュゴンの見える丘
09:Never ending journey

メンバー
Cocco(Vo)
長田進(G)
大村達身(G)
高桑圭(B)
堀江博久(Key)
椎野恭一(Dr)


終了すると、前方から大きな人の波が。
おそらくバイン行きか、飛行機に間に合わない人たちだろう。
前者はともかく、後者には対策取ってあげるべきだと思うんだよねえ。
もったいないよ、マジで。

そちらこちらで「あ!」「おおー」という声。
雲の切れ間からかすかに太陽が見える。
3年ぶりのRISING SUN。
ああ、日の出の瞬間をはっきり見るのは久しぶりかも。

ステージでは、機材がやたらと中央に固まっている。
サウンドチェック中。
・・・もしかして、本人か?
やっぱりここ最近ライブ慣れしてるだけあって、
何か動きがテキパキ・・・
・・・あれ?何か雰囲気が・・・

「みんな、おはよう!!曽我部恵一BANDです!!」

この間約10分。
早い!早いよ!すげえ!


5:00 曽我部恵一BAND

あっという間に開始。
そしていきなり「恋人たちのロック」

 そしてたった一度だけ 愛の言葉ささやいて
 僕ら昇る太陽と一緒に旅をしてる

先ほどよりは少し後ろにいたんですが、
我慢できなくなり前のゾーンに突入。
同じような人々は他にもいたようだ。

「石狩のシルバースター!」って聞こえたから
てっきり「シルバー・スター」来るかと思ってたが
「トーキョー・ストーリー」でした。
聞き間違いだったか?

それにしても、
夏の朝がこれほど似合うバンドが今日本にいるだろうか。
ブルーハーブもこっこもだけど、
最高のシチュエーションだったと思う。
何より、曽我部は第1回で大トリを務めた男。
その時のことを話し出す。

「第1回のライジングサン、来てた人どのくらいいる?
 ・・・あの、9年前にサニーデイ・サービスで出た時もトリで、
 その時もこんな空だったんだ。
 その、9年前にもやった曲をやります。
 『恋におちたら』」

 晴れた日の朝には きみを誘って何処かへ
 行きたくなるような気分になったりする

まだサニーデイのサの字も知らない頃に
第1回RSRの記事を読んで、
CD借りに行って、写真を見ながら想像したりしていた。
ああ、こんな感じだったんだ。
9年前この場所にいた人は、どんな気分だったろう。
一部で伝説とまで言われるようになったあの日の出来事が、
物語のように続いてるってことを実感するような、
そんな感じなのかもしれない。
それを味わえないのは、ちょっとだけ悔しい。

曲が終わるごとに「曽我部恵一BANDです!」と自己紹介。
もうわかったっちゅうの(苦笑)
チューニング中の間も気になるようで、
何か繋ごうとしている光景が微笑ましい。

「ベースの大塚君は北海道出身なんだけど、
 9年前、そこの、皆のいるところから
 サニーデイのライブを見てたんだって」
「不思議なもんだよねえ」

サラッと言ってたけど、凄い話だと思う。
そう考えると、9年ってすげえ長いよね。

ちょっといい話、みたいな前フリで何やら小芝居が。

「あー、ライジングサンも終わったなあー。
 そういえば、会場で会って電話番号聞いたあの子、どうしてるかなー。
 電話してみようかなー・・・やっぱりやめとこうかなー、
 よし、電話しよう!(ギターで着信音)
 ガチャッ!あー、でも仕事中だったら・・・」

「・・・何か、どうでもいい?この話(笑)
 一応前フリだから」

何かと思ったら、ようやく分かった。
「テレフォン・ラブ」じゃないか。

T E L E P H O N E
YEAH YEAH TELEPHONE LOVE

で、コール&レスポンス。
何度も煽る曽我部。

「じゃあ男の子だけでー!」
「知らなくても、適当でいいんだよー!」
「特に意味はないんだよー!」

何度もバンド紹介してたのも、この煽りも、
多分自分たちを知らない人が大勢いると思ったからだろう。
どっかの芸人じゃないけど、でもそんなの関係ねえって感じだよ。
みんな笑顔じゃないか。

「『キラキラ!』という新曲です。こっこちゃんと一緒だけど(笑)
 向こうは平仮名だけど、こっちは片仮名だから」

先日発売のアルバムにも入ってない新曲。
いいノリの曲で、タイトル通りキラキラした感じの曲だった。
早いとこCDでも聞いてみたい。

聞いたことのあるメロディーで、曽我部が歌い出す。
「ラーーララララーラーラーラー」

 そっちはどうだい うまくやってるかい
 こっちはこうさ どうにもならんよ
 今んとこはまあ そんな感じなんだ

サニーデイ時代よりも、もっとロックンロールな仕上がりになってた。
9年前ときっと変わらないだろう夏の朝、
あの時鳴っていたはずの曲がさらにもう1曲。

 愛し合うふたり はにかんで
 なんにも喋らず 見つめあう
 それは天気のせいさ せいさ

いつの間にか、太陽の位置がずいぶん高くなってる。
ああ、日が昇るのってこんなにあっという間だったっけ。

「最後に、ロックンロールな曲を・・・
 もう星は見えなくなっちゃったけど、みんな見たよね?

 『STARS』!」

午前5時。
大切なもの、変わらないもの。
もしかしたら、見つけに行く必要なんかないのかも。
9年前も今も、ずっと、そこにあるじゃないか。
今まで堪えていた涙がこぼれた。

 見てよ 夜が明けるこの瞬間
 なんてきれいな色
 今に 今に 街の向こうから
 太陽が昇る

「ロックンローーール!!」

夢の時間はまだ終わらない。
昨年前例が作られたからなのか、去った後にすかさず起こる手拍子。
山本が出てくる隙も与えないくらいにね(笑)

もちろん出てきてくれた4人。
何やるんだろう。

「今、石狩では病気が流行ってるらしいです。
 それは世界中に広がっちゃってて・・・
 この会場のみんなにも、蔓延しちゃいました。
 恋の病!
 『LOVE-SICK』!!」

最後に会場に鳴り響いた言葉は

 EVERYTHING'S GONNA BE ALL RIGHT

恋の病と、きれいな空の色と、ロックンロール。
大丈夫、明日もきっとうまくいくから。
そう言われたような気がした。
ありがとう。

セットリスト
01:恋人たちのロック
02:トーキョー・ストーリー
03:恋におちたら
04:TELEPHONE LOVE
05:キラキラ!
06:青春狂走曲
07:サマー・ソルジャー
08:STARS
EN:LOVE-SICK

メンバー
曽我部恵一(Vo.G)
上野智文(G)
大塚謙一郎(B)
オータコージ(Dr)


山本の挨拶。
トイレに関しては、散々各所で語られてるから割愛。
来年は10年目。

実を言うと、来年、少なくとも初日は
俺は参加できないかもしれない。家の関係で。
さすがにもう融通が利く雰囲気じゃなくなってきたんだよね。
今年、見たいメンツがことごとく来てくれたこともあって
もしかしたら今回が最後かも、って思ったこともあった。

でも。
ふみおや、Coccoの言葉を思い出す。
来年も、それ以降も、きっとRSRは続く。
生きてれば、きっとまた会える。
何事もなかったようにテント立ててるかもしれないし、
来年来れなくても、次の年にはまたフラッと現れるかもしれない。
それでいい。

全ての参加者と、出演者と、スタッフと、石狩の大地と太陽に。

今までありがとう。
これからもよろしく。

いつかまた会おう。

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一部私情入りすぎだと自分でも思いますが、
今回だけは勘弁してください。

さて、今から寝て昼に起きれるかな・・・

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