空虹桜>だから長すぎだって。
U・B >うるへぇ。まだなんも喋ってねぇだろ。
空虹桜>いや、先に釘刺しとけば少しは自重するかなぁなんて思って。
U・B >諦めろ。そんなわけでとっくの昔に解散したはずのCS+GH(※1)の事務所まで解散記
念の裏ベストアルバムUNOFFICIAL BOOTLEGS -Best of Youth Another
Side-をくっきり語ってすべて忘れよう。(※2)
空虹桜>1曲目じゃないけど一応曲順的には1曲目の「This Is CS+GH」
U・B >もう昼帯(※3)行ってすっかり真人間ぶってるLF COOL-K(※4)こと、サッカーをまったく知らないの
に「独占Jリーグエクスプレス」をやった男ニッポン放送アナウンサ垣花正に大音量で聴かせてや
ればそれで良し。
空虹桜>だから長いって。ただのサンプリング素材に対して。次、「THEME OF FLYING
SHOES Co.,LTD.」こと「有限会社フライングシューズ社歌」で、アタシはこんな
社歌ヤだ。
U・B >たぶんこんなにロックな社歌は日本でもここの会社だけだったんだゾ。きっと。そもそも社長と専
務が唯一所属のミュージシャンなわけだし。
空虹桜>まぁ、案外その手の芸能事務所は多いんだけどね。それはともかくある種ここから本番の3曲目で、
ちょっぽりお気にの「B.M.C」こと「BAD MORNING CALL」
U・B >もうね、これでもかと井手節炸裂ですよ。アータ。彼女に逃げられるのは怖いけど、もうぜーんぶ
ほっぽりだしたい気持ちも半分で、でもでも自分の迂闊さが原因だからって身動き取れない
朝。これが情けなくなかったらなにが情けないんだってぇの。
空虹桜>別にアタシはそういう意味で気に入ってるわけじゃないんだけどね。まぁいいや。次。4曲目「I'm
Just Runnning Wild In A Youth」こと「ただいま青春暴走中!」
U・B >なんたって居酒屋でのライヴ音源ですぜい。(※5)もうその時点で最高ッスよ。しか
も、青春言っときながら歌詞に出てくるのは30男だし、もういつだってそこが青春ですよ。
奥さん!
空虹桜>アタシまだ結婚してないし。まぁ、いつまで経ってもガキってことだねぇ。で、5曲目
が自称史上最低の歌「How We Love Each Other?」こと「愛しあってるかーい
?」ホントに最低。しかも、歌詞間違えまくりっていうかなんていうか、アレでしょ?
U・B >まぁ、たしかにアレっちゃアレだが、でも歌詞間違えてるのはいいんだ別に。だってお前貴重な
代々木公園ストリート音源(※6)で、しかもだな、冷静に考えてみたまえ。青春時代に男
が考えることったら
空虹桜>穴があったらいれたい(※7)って?否定はしないけどいっぺん死んでこい。でギャップに苦
しむ6曲目「Sleets」こと「ミゾレ」
U・B >もう曲名見た時点で泣くなと思ったら、ホントにばっちり泣かせに来た別れ歌。
相も変わらず主人公情けない男だから、離れていく女を引き留めるに引き留めれない
んだぜ。しかもそれを微妙に寒さのせいとかにして。変なプライドが邪魔すればするほ
ど自分が苦しむのわかってるクセして、なんもできずに立ち止まる。くぅ〜。
空虹桜>川平慈英(※8)か。ッタク・・・だいたいさ、アタシ霙(※9)って大嫌いなんだよね。雪なら雪でちゃんと
降れよとか思わない?
U・B >それはひとえに俺たちが北海道人だから。んで7曲目が世紀の名作で思わずオフィシャルに
書き込んでしまった「Maples」こと「楓」
空虹桜>微妙なんだよね。別れた女なのか死んじゃった女なのか判別できないの。
U・B >だろだろ。これ実はベースの砂ちゃんが作詞作曲から自分で全部録った曲なんだけど、楓って娘の
名前なんだよ
空虹桜>ヤヴァイよ、ドタコンは。(※10)
U・B >いや、ツッコミどこはそこじゃなくてだな、だいたい、せっかく親父ミュージシャンなんだから、自分の名
前の付いた自分のための曲がCDなるなんて嬉しいっていうかカッコいい話じゃん。
空虹桜>うん。まぁ。そういわれりゃそうだけど。でもアレなのね。要するに娘の成長を見続ける親
父の歌なわけだ。
U・B >そゆこと。結局こういうところが表現力なんだろうな。バックボーンを知ってるからこその名作。
空虹桜>案外いい声だしねぇ。んで、8曲目って言うかなんというかが「Last Talk」
U・B >何度かここに出てきた、今、俺が好きなミュージシャンを教え込んだ伝説の番組「ゲルゲットショッキン
グセンター」(※11)の最終回の最後の最後で、もうリアルタイムに聞いた人間としてはアレだ
な、最初のCOOL Kともども、この番組があったから今までやってこれた感が詰
まりまくってんだよな。
空虹桜>ホントさ、日本人って最終回好きだよね。それまでの過程無視して。
U・B >いや、俺は過程込みで感慨に耽ってるんだけど。
空虹桜>あっそ。で、9曲目が唯一このアルバムのために収録された「It's A Sunny Day」こと「陽あ
たり良好」の旧バージョン。(※12)
U・B >11月にこの曲を録るためだけに卓ちゃん(※13)がメンバになって録った曲で、これが元Verだとし
たら、前の陽当たりは薄めたんだなぁと。ロックと水割りぐらいに。
空虹桜>なんかアレな匂いがする。アタシ的にはねフォーク全盛の70年代な匂い。
U・B >たぶんバンド編成が3人だけのシンプルさがそれを感じさせてんじゃねぇかなぁ。(※14)歌
詞自体は真逆だから。
空虹桜>たしかに。あの時代は絶対弱み見せないからね。だからこそケンカばっかりしてた拓郎が甘
える曲作ってたわけだし、TVに出たがらなかった千春が女の歌唄ってたわけだし。(※15)
U・B >アレだ、どんなに強がってる彼氏でもたまに甘えさせてやれよ。お前ら!
空虹桜>10曲目が「Heart Break Angel」こと「傷だらけの天使」で、作曲家が違うせいかこのア
ルバムの中では埋もれちゃってる曲。(※16)
U・B >でもまぁ、このアルバムの中ではもっともポップな曲だしな。それにそれこそさっきお前が言って
た70年代フォークに、こっちの方が歌詞は近い。
空虹桜>そう考えると、どんだけハッタリかましてる曲が似合わなかったかがわかるよね。
U・B >いや、ハッタリ自体はあってるんだ。いいかっこっしいってぇの?ただそれを突き通そうとする
と、なんだ、自己欺瞞みたいなの感じちゃうんだよ。青いからさ。
空虹桜>そういう意味では11曲目「Adolescency」ことベストアルバム未収録唯一のシングル表題曲「思
春期」はしっくりきたりするわけ?流れ的にも内容的にも。
U・B >ぶっちゃけ俺はさ、「スキヤキ」後初のシングルだったこの曲最初聴いたとき、CS+GHっぽいけど今
ひとつに感じてたんだけど、今聞いたら無茶苦茶いいんだよ。もしかしたらこれは純
文学かもしれない。
空虹桜>でも、基本的に純文学って糞だよ。(※17)
U・B >いや・・・それこそ全編引用しなきゃいけなくなるからやんないけど・・・なんだろ?弱気になった
ときちょっぴり支えてくれる曲を手に入れた感じ。うん。多分な。(※18)
空虹桜>「無駄な笑顔を切り裂くナイフが欲しい」はいいフレーズだけどねぇ・・・12曲目が
「〜and Sun Set〜」でベストに入ってたオルゴールものの締めだね。
U・B >そう。実はベストの最後が「〜and Sun Rise〜」で、当時俺はこれからまた新たな
一日が始まるってことだと思ってたんだけど、こゆ展開用意してたのかなぁとも今は思う。
空虹桜>んでここからがこのアルバム最大の見せ場で、ラストライヴからの収録曲「The Closing
Medley」こと「終業メドレー」。曲順は 航海〜青春グラフィティ〜GRIDER〜Blue Berry〜
OVER DRIVE〜陽当たり良好!〜シェリー〜OLIVE〜青春ゼネレーション で、わかりやすいことに英
題曲はサビだけだけど初音源化。
U・B >代々木公園行けなかった人間としては特にOLIVEの音源化が無茶苦茶嬉しい。でもなによ
り、このメドレーはスゴい。つなぎ方っていうかつなげようがスゴい。
空虹桜>OLIVEん時にはCOOL Kやイマヤス(※19)呼んでるもんね。にしても、シェリーでの急激な盛り
上がりはライヴ感出てるよね。
U・B >途中はちょっと関係ないけど、でもアレだぜ。なんかよくわかんないんだけどこのメドレ
ー聴いてると泣けてくんだよ・・・無理矢理言語化すると、俺はライヴ音源ってミュージシャンが
どういうパフォーマンスをするのか知るために聴いてたっぽくて、このアルバムで初めて、その、な
んだ、CD介しても空間を共有できたっていうか混ぜてもらえた感じなんだよな。
空虹桜>On Air West(※20)にいたら絶対「ありがとう」言ってたと。んで最後に「Everyones
Journy」こと「みんなの旅」のタイトルで収められてるファン発の「ボクたちの旅」唄っちゃ
ってたと。
U・B >いや、お前だっていたら絶対唄ってたって。
空虹桜>まぁきっとね。それにしても下手クソだよね。女の子一人ちょっとヤバい声出してるし。
U・B >余計なとこばっか聴いてるなよ・・・でもアレじゃん。忘れろ言っときながら、やっぱり最後の最後で「一
生覚えてろよお!」とか言えちゃうとことかCS+GHっぽいし、なにより、フェードインして
くるのがパラシュート☆で、やっぱ、なんだろ一周したっていうか、なぁ〜
空虹桜>そんなわけで、最後になんかビシッとまとめて終わり。にしても、ホントよく喋るわねぇ〜アンタ。
U・B >いや、起こすこと考えずに今日はひたすら喋ったから。ゴホンッ。ともかく、受け手側として言えること
はただ一つ「ありがとう」につきます。綺麗か汚いかはともかく、思い出したときCS+GHと一緒に
過ごした時間は他の時間とちょっとだけ違う楽しい時間でした。ホントに、
ありがとう(※21)
※1 Charmy smile & Green headだったりチャミグリ!だったりした2人組。こう書けばCS+GHがなんの略だかよくわかるでしょ?
※2 制作者側がそれを望むのだからしかたない。高校時代の担任がその昔俺に向かって「20年ぐらいしてからお前とはバッタリ会いたかったな」なんて言ったのが思い出される。それって青春じゃない?
※3 ラヂオもTVもそうだけど、昼帯と夜帯ってのがあって、昼帯は一般的に奥様とか職場で聴いてる人向け。そこら辺を考慮してモノを見ると、STVの「どさんこワイド」に出てる人間がアタックヤングをやってたりするのはもの凄いことだし、Air-Gで鈴井が17時台から若いリスナを集めてるのもスゴいことなんだけど、わかってる人間は業界関係でも少なかったりするのが痛いとこ。
※4 垣花正の夜帯名義。最近は使わなくなったがこのキャラだと1時間保たないことで一部には有名(笑)元ネタがLL COOL-Jなのは言わずもがな。ちなみに、後述の「独占〜」はサッカー中継に力を入れるニッポン放送の名物番組。
※5 だから手拍子グテグテ(笑)ちなみにクレジットで入ってる関島は元マネージャ。
※6 ちなみに、メジャデビュウしてるクセしてストリートライヴをやり続けた希有なミュージシャンでした。CS+GHは。ゆずと違って比較的バンド形式で、そもそもギターとウッドベースというとんでもない組み合わせでストリートやってました。一度も行けませんでした。これだけが死んでも死にきれない。だからって2/1は物理的に行けない・・・
※7 歌詞より引用。そりゃ入れさせてくれるのなら穴という穴を(自主規制)
※8 兄弟でキムタクに絡める希有な人(笑)Nステのサッカーコーナと浅漬けの素しか知らない人が多いが、もとは役者で、なかなかいい芝居をする。
※9 これで「みぞれ」と読みます。たまには漢字のお勉強(笑)
※10 空虹曰く「ドーターコンプレックス」の略らしい。
※11 この頃のニッポン放送は日曜に古田新太と犬山犬子をDJに置いてワイド番組やらせる冒険もしていて、率のためにはすべてオールナイトって現状(UP時)よりよっぽどオモロかった。
※12 ぐるナイのEDだった「陽当たり良好!」に関してはこっち参照。
※13 CS+GH初期からのサポートメンバだったドラマ。本文で触れてるようにこの曲のためだけにメンバに加わった。
※14 「誰にもやらせたくなかったからすべて自分達でつくった」とのコメントは至極名言だと俺は思う。なにかを作ったことがある人間じゃないと絶対わかんないと思うけど。もし、作ったという自覚があってもわかんないんだったら、それは自分の手で作ってないから。
※15 その意味において彼らはカウンタな存在であってメジャじゃないんだよねぇ。だから松山千春が正論言っても胡散臭く聞こえちゃうんだよねぇ。
※16 他は「楓」を除いてすべて井手功二作曲なのに対して、この曲の作曲はSHOUGUN。だからやっぱ曲調が違う。(っていうか、そもそもショーケンのドラマ「傷だらけの天使」のOPカヴァですな。無知とはいえ、このミスは恥ずかしい 2011/2/13追記)
※17 作家なるとか言っときながら平然とこういう台詞吐き捨てる空虹がおいらは怖い(笑)
※18 ぢつはそういうフレーズをストックするために「げんなり的おみくじ大作戦」に「今日を支える明日の一言」なんて入れてたりするんだけど、たとえば「ちっぽけなことで落ち込むのなら ちっぽけなことで立ち直れるだろう」なんて歌詞はU・Bにとってとても心地いい良い意味での逃げ場所になってくれるのです。
※19 現在活動してる一番好きなバンドのヴォーカル。今年はアルバム出るはず。頼むから北海道にも来てくれ。ソールドアウトさせてみせるから。
※20 渋谷のライヴハウス。もう一つOn Air Eastもある(UP時)。非東京人にとってもメジャなライヴハウスの一つで、何度行けずに悔し涙を流したことか(遠い目)
※21 空虹桜47行(!)64行(!!)で、俺大敗。つーか、2人併せて2.5回分・・・でもね、これは2回に分けれねぇッス。もう、今伝えないでいつ伝えるって気持ちなもんで。アレだ、ここまで思えるミュージシャンなりがお前にはいるのか?って感じですよ。いいだろ!ヘヘヘ。ってね。にしても、注釈だけで1回分あるんじゃないか・・・?