空虹桜>HALCALI(※1)の2枚組アルバム「TOKYO GROOVE」(Amazon / iTS)のDISC 2を語る後編ってことで、前にも
一度語ってるけど、5曲目は真心ブラザーズ(※2)の「愛」のカヴァ。
U・B>アレですよ。俺の恋愛観は、スキカウの「カンペキ」(※3)と、チャミグリの「シェリー」(※4)とこの曲で出来てま
す!
空虹桜>いきなりなにを。
U・B>君と一緒にいたいだけなんだ 君に触れていたいだけなんだ 君と話したいだけなん
だ 優しくして優しくされたい(※5)に尽きるわけじゃないですか。もうね、俺の愛なんていくらで
も捧げるから、俺に愛をください。
空虹桜>川村カオリ(※6)だ。むしろ、辻仁成だ(※7)
U・B>仁成はイヤだ・・・
空虹桜>そんな素のリアクションを取られても。
U・B>あとは、この曲、真心ヴァージョンより、HALCALIヴァージョンの方が楽曲のクオリティが高いんですよ。
空虹桜>また、だいぶ上から。
U・B>先に聴いたのがHALCALIヴァージョンだからって補正が、ある程度あるにせよ、原曲のがルード感あるのに対して、こ
っちのがタイトなんですよ。
空虹桜>詳しい人みたいな発言だ。
U・B>前のレヴュん時も話したかもしんないけど、YO-KING(※8)がヒップホップかぶれ期に作った曲だから、ブラック寄りだった原
曲に比べて、HALCALIヴァージョンは2000年代のヒップホップだなぁと。
空虹桜>ヒップホップ詳しい人みたいに喋るの、超ムカつきますね。それはともかく、6曲目は「すきすきソング」で、ク
レジット上はwith NONA REEVES!(※9)
U・B>この手のにしては珍しく、NONAがほとんど演奏だけですけど、この曲、我々にとっては赤塚不二夫トリビュート参
加曲ですよ!(※10)
空虹桜>知らないよ。
U・B>ガチヲタ舐めるな。
空虹桜>だから知らないって。ギターのカッティングがブギーバックみたいだな。ぐらいしか思わないし(※11)
U・B>赤塚愛が足りない!俺は男の厄年はバカボンのパパの歳!(※12)って、このアルバムで覚えたんで
すよ!
空虹桜>なにがなんだか。あっ、思い出した!そのアルバム、電スチャ参加してるヤツ(※13)だ。
U・B>はいはい。「NA.NO.DA」ですね。名曲です。
空虹桜>別にアンタに太鼓判押してもらう必要ないんですけどね。
U・B>とりあえず、このレヴュ用に久々「すきすきソング」聴いて思ったのは、一般ウケ狙いでカラオケ行く時に唄お
うと。
空虹桜>酷いなぁ。たしかに、ある程度は知ってるだろうけど、若い娘はポカーンだよ。
U・B>空虹さんも、たいがいな表現しましたよ。今。
空虹桜>中身まったくない良い曲なのは事実だけどさ。次、7曲目がジュディマリ(※14)トリビュートで「ラッキープ
ール」は、ほんのりスカテイスト(※15)
U・B>また、このレヴュ用に歌詞確認したんですけど、実はこの曲Tack and Yukky名義(※16)の作詞。
空虹桜>凄いYUKIちゃん感ある歌詞だと思うけど?
U・B>TAKUYAとの共作なので、ある程度はYUKIですよ。そりゃ。やっぱりこの曲のミソはラッキープール 小さな庭に
だして 大きな海にしよう 豪華なバカンスじゃないけど たまにはいいもんね(※17)
の偉大さですよ。
空虹桜>アタシは2番の恋は秋の夕陽に 夜は春の国に それはなぜか とても せつない(※18)のが
グッと来るけどね。
U・B>ああ。そこもいいですよね。
空虹桜>また素の反応を。
U・B>歳のせいか、ここ数年、超YUKIちゃんがいいんですよ。
空虹桜>歳は関係ないだろ。歳は。個人的には、ラスサビ前に差し込まれたラップパートもB-BOY感(※19)を前に出してて好きです。こ
ゆのはルーティンとして大事。
U・B>たしかに。ラストの8曲目は「You May Dream -HALCALI ver.-」で、SOUL SET(※20)とのコラボ版のトラ
ックだけど、HALCALIだけが唄ってます。で、かつ、ちょうどこないだシナロケ(※21)のベスト出たから買ったんですよ。
空虹桜>今回、アタシの回じゃなくて、完全にアンタの回だよね。
U・B>知らんけど、したっけさ(※22)、超今さらだけど、プロデュース晴臣さん(※23)なのな。
空虹桜>歌詞カード見なさいよ。
U・B>ホントさ。幸宏さん(※24)がドラム叩いてたり、ホント、シナロケカッコいいよね。
空虹桜>間違った話してないのに遠ざかってるって、なかなかな展開だけど、とりあえず、それが私のすてきなゆめ(※25)
って歌詞が、最初よくわかってなかったのね。
U・B>そこは一発で気づいてくださいよ。
空虹桜>全然子どもの頃の話。でさ、このヴァージョンで、サビ前にラップパートが入るじゃない。
U・B>個人的にこの曲のラップパート好きですよ。ゆっくり ゆっくりと 流れる時間にたわむれて ささや
かに 伝えあう 静かな言葉 静かな波間(※26)とか。
空虹桜>だいぶ原曲とは歌詞の意味変わっちゃってるんだけどね。でさ、あなたの そう 横顔を 思い出して 瞳を
閉じて 今 私は 眠りにつくの YOU MAY DREAM(※27)まで来て、ようやく「You May」
と「夢」がかかってることに気づいたという、いくつになっても鈍感な人は鈍感というお話。(※28)
※1 HALCALI:「HALCA」と「YUCALI」を合わせたユニット名でお馴染み、目黒生まれの目黒育ち2人組ヒップホップユニット。2012年頃に所属事務所やレコード会社と契約をすべて終了した。
※2 真心ブラザーズ:1分半の名曲「どか〜ん」で有名なフォークデュオ。二人とも早稲田出身って、冷静に考えたら凄いな。
※3 スキカウの「カンペキ」:↓のセルフカヴァ版。
※4 チャミグリの「シェリー」:ヤだ。UPしてる人がいた!
※5 拡大部は歌詞より引用。
※6 川村カオリ:2009年に乳がんで死去した日本のロック歌手。
※7 辻仁成:南果歩や中山美穂と離婚した函館観光大使。
※8 YO-KING:a.k.a 倉持陽一。追って登場するYUKIの旦那。
※9 NONA REEVES:西寺郷太、奥田健介、小松シゲル、3人揃ってNONA REEVESです。よろしくお願いします。
※10 赤塚不二夫トリビュート参加曲:「赤塚不二夫トリビュート 〜四十一才の春だから〜」(Amazon)って、アルバムがあったのだ。
※11 ブギーバック:ご存じ、スチャダラパーと小沢健二による「今夜はブギー・バック」のこと。弊サイト的にはこちらをご覧いただきたい。
※12 男の厄年はバカボンのパパの歳!:41歳。
※13 電スチャ:電気グルーヴ×スチャダラパーの略称。詳しくはこちら。
※14 ジュディマリ:特定の世代にとっては青春でしかない日本のロックバンド、JUDY AND MARYの略称。
※15 スカテイスト:スカパラとかでお馴染み、スカってジャンルの音楽っぽいアレンジの意。
※16 Tack and Yukky名義:YUKIと、同じくジュディマリのTAKUYAが共作した場合に使う名義。
※17 拡大部は歌詞より引用。
※18 拡大部は歌詞より引用。
※19 B-BOY感:元はブレイクダンスを踊る男のことだけど、今となってはヒップホップ好きの男の子の意。
※20 SOUL SET:HALCALIのレヴュではちょいちょい出てくるTOKYO No.1 SOUL SETのこと。
※21 シナロケ:めんたいロックの代表格、シーナ&ザ・ロケッツの略称。最後にRSRでシーナさんを見れたのは本当に大事な思い出。
※22 したっけさ:北海道弁で一番便利な単語。ここでは「それでさ」ぐらいの意味。他にも無限の意味を持つので文脈で理解する必要がある。
※23 晴臣さん:a.k.a 細野晴臣。
※24 幸宏さん:a.k.a 高橋幸宏。
※25 拡大部は歌詞より引用。
※26 拡大部は歌詞より引用。
※27 拡大部は歌詞より引用。
※28 空虹桜30行。U・B33行で俺の負け。このところのHALCALIレヴュで何故かU・Bが連敗しているので、もうU・Bメインの回でもいいんじゃなかろうか(待て)