その18「世明けのうた」

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U・B> さぁ、今までで一番発売から間あけずにTHEイナズマ戦隊※1)の14thアルバム「世明けのうた」(iTS / Amazon / YouTube)の話をします。

空虹桜> ホント、2年に1枚ペースでしっかり出すよね。この人達。

U・B> ええ。その意味で、スゲェタフだと思うし、口さがない人からすれば、今回のアルバムって「またいつものでしょ」みたいな印象なんじゃないかなぁって気もするんですよ。正直なところ。

空虹桜> 「またいつものでしょ」

U・B> 絶対言うと思ってフりましたけど、いや、だからいい!ってのもあるけど、1曲目「世明けのうた」聴いてビックリしたんですよ。

空虹桜> どこが?歌詞はいつもの上中節(※2)だよ。

U・B> ええ。サビなんて「世界は 生きてこそ 生きてこそ そこが足跡となり」で「生きてこそ 生きてこそ そこに火が灯るから」(※3)ですからね。

空虹桜> アレ?そこじゃないんだ・・・ピアノ?でも、ピアノはちょいちょい入ってるもんね。

U・B> ええ。今回のアルバムはゲストで伊東ミキオ(※4)の出番が多くてビックリですよ。しかし。そこではない。

空虹桜> わからん。つか、興味無い。

U・B> ヒデェな。ファンでもないのに全アルバム聴いてるクセに。

空虹桜> 聴かされてるんだって・・・

U・B> 好きなクセに。

空虹桜> なんだそれ。

U・B> いやね、基本的にエアチェックは全部移動中にしてるわけですけど、イヤホン嫌いな人種なので、ヘッドフォンで聴くんですよ。で、1曲目これ聴いた時ビックリしたのが、凄い配信用のマスタリングがされてる気がしたんですよ。

空虹桜> ほうほう。知った口を。

U・B> それを言われると否定できないんだけど、歌パートでは今までの楽曲よりもヴォーカルを前に出していて、演奏の音を絞ってる印象がある。

空虹桜> う〜ん・・・言われてみれば?ぐらいの印象かなぁ・・・

U・B> そうそう。これ、ヘッドフォンで聴いた時の印象と、スピーカで音出した時の印象がちょっと違う。で、歌詞カード見ててちょっと面白かったのは、マスター出してるのはソニーミュージックのスタジオなんですよ。発売は日本クラウンなんだけど(※5

空虹桜> アレ?でも、事務所SMAでしょ?(※6

U・B> そう。だから、原盤は事務所で持ってるわけですよ。たぶん。で、この曲から3曲目までは配信を意識したマスタリングに聞こえて、そっから先はそうでもないっていう。もちろん、耳が馴染んだ可能性も否定できないんだけど、これはちゃんとそういう計算の上での調整してんじゃないかなぁっていう。

空虹桜> あくまで今までの発言はU・Bさんの妄想であり、一切裏が取れているモノではない点をお詫びして訂正いたします。

U・B> なんだ・・・それはフォロウになってないから・・・

空虹桜> 2曲目が「THE GLORY SONG」で、1曲目に続いて、歌詞とタイトルがあってない感じなのが、ある種イナ戦っぽい。

U・B> それはお褒めいただいたと理解してよろしいか?

空虹桜> よしなに。

U・B> なんだそれ。つかね。俺、このアルバムでこの曲が一番好きというか、なんだか、この曲聴く度に泣きそうになるんですよ。

空虹桜> 老化だ。

U・B> 否定はせん。でもね、一回も売れてなくて、栄光なんて1mmも掴んでないバンドが「THE GLORY SONG 錆び付いた俺たちが歌うのは THE GLORY SONG 何度でも立ち上がる君の歌 THE GLORY SONG」(※7)ですよ。そんなの狡いじゃないですか。何度でも立ち上がれることを栄光と呼ぶんですよ。

空虹桜> 言わんとしてることはわかるけど、痛々しいと言えば痛々しい。

U・B> ええ。まったくもって否定しないし、俺も歌詞カード見て、2曲目に「栄光の歌」とか書いてて、なに言ってんだ?思ったんですよ。でも、これは「負けへんで」(※8)だし、イナ戦であれば「行こうぜ 未来へ行こうぜ」と「挑戦を心から祝う歌」(※9)を「THE GLORY SONG」と称しても許されるんじゃないかなって気がするんですよ。そこが、無性に泣ける。

空虹桜> 挑戦は価値があるというのは肯定するけど、泣けるかはわからん。

U・B> 俺、イナ戦はコミックバンド調も好きだし、どの路線とも微妙に違う「線路沿い」(※10)が大好きでもあるんだけど、「応援歌」と「33歳」(※11)とこの曲は、ライヴで聴いたら脊髄反射で半ベソかく。

空虹桜> 39歳、痛々しいなぁ。

U・B> 上等ですよ。まったく。

空虹桜> 3曲目が「WABISABIの唄」で、テレ東とはいえ、まさか地上波ドラマ主題歌(※12

U・B> 出だしの歌詞が、いかにもイナ戦で「人生はドキドキを探す旅 七転び八起きでいいじゃない」(※13)ですからね。

空虹桜> 七回転んだら、七回しか起きれないとはよく言うけどね。

U・B> ヤだ。正論。そういう話じゃなくて、これも結構配信っぽいマスタリングだなぁ思ってんだけど、これを「侘び寂」という傍若無人っぷりは、丈弥(※14)っぽいなぁと。

空虹桜> わからじゃないけど、「だけど我らは SAMURAI の子供 WABISABI という血が流れてる」(※15)って、ゴメン。ウチたぶん家系辿っても農家だわ。

U・B> つか、「侍魂」とか死ねばいいと思ってる側ですけどね。父方は海軍将校らしいけど。

空虹桜> 突然ドヤるなや。

U・B> また、難しい北海道弁を・・・とりあえず、取り繕ってたように見せといて、最終的に「だけど我らは そこそこに大人 責任を背負って 戦っている」とか「人生は帳尻を合わす旅」(※16)っていう素直さが、この人ら、嫌いになれないわぁ。っていう。

空虹桜> それを素直というなら、そりゃ、嫌いになれんわね。

U・B> あと、この曲はミキオさんの鍵盤とCalmeraホーンズ(※17)入るタイミングが絶妙。

空虹桜> 4曲目が一息入れる感じのある「流れる日々を君と共に」で、実は、次の5曲目「僕の宝物」と関連付けて話したいんだけど、この2曲は、両方とも彼女さんというか、パートナーが恐ろしく好きだって話じゃない。

U・B> はいはい。そうですね。実は何気に珍しいというか、昔は「丈ちゃん元気でね」(※18)と、失恋の歌を明るく唄ってた人とは思えない暖かい曲ですよね。

空虹桜> 暖かいかどうかは知らんけど、まずは「流れる日々を」の方だけど、サビの日本語がなかなかスゴくて「どうか君は僕より長く 生きて下さい 最後まで見たいから」(※19)って、最初しばらく意味わかんなかったんだよね。

U・B> 待て。今お前が言った「最初しばらく」も相当日本語変だぞ。

空虹桜> まぁ、そうなんだけど、ここで言う「最後まで見たいから」って、よくある日本語ロックとかだと、「君」の死を看取りたいって意味が多いんだよ。

U・B> ああ。そうですね。「君を一人にはしない」的なヤツですね。

空虹桜> なんだけど、ここで唄ってるのは「自分の死に際でも君を見ていたい」って言う、相当な横暴なわけじゃん。

U・B> 「横暴」と言うからそう聞こえるわけで、それこそ、こないだのイノマーさんの話(※20)見てたりすると、ロックバカ的な人たちが「一人で死にたくない」ってのは、ある意味切実な問題なんじゃないかと思いますよ。

空虹桜> でもさ、もともとはそういう価値観を拒絶してはじまったんじゃないの?ロックって。シーンに対するカウンタとして、この詞はフレッシュなんだけど、一周して元に戻るってなんだかなぁって思う。でも、そのあとにスカっぽいビートで「僕の宝物」のサビで「恋人の時 奥さんの時 ずっとずっと変わらず好き だからきっとママになっても 僕の僕の宝物 君のママは宝物」(※21)だもんね。

U・B> 最後の最後で「僕の僕の宝物 君とママは宝物」(※22)と言い直しはするんですけどね。

空虹桜> まぁね。でも、子どもが産まれる前に、「でも、お前よりママの方が大事だかんな!」って言うのは、21世紀っぽいなぁって思ったんだよ。

U・B> もうちょっと詳しく。

空虹桜> 4曲目は単なる男性的欲求というかにしか聴こえないとこがあるんだけど、5曲目は家族というか、90年代後半から00年代前半にかけて「DINKs」とか呼ばれてた人たちの価値観(※23)が特殊性を失って、極々一般的な価値観として根付いているから、夫婦やパートナーとのあり方に子どもの有無が前提じゃなく、まず、「君が好き」がある。

U・B> でも、「燃え上がる恋愛なんて、もって2・3年じゃない?」っていう、ドライというかリアルというか、ニヒリズムな恋愛観がもう一方で今ドキにはあるじゃないですか。

空虹桜> うんうん。勉強してるねぇ。

U・B> なんで上から言われなアカンね。

空虹桜> もしも、そこに気づけたなら、もう一歩踏み込んで、しかし、女性の体内では新しい命が成長していて、歌詞で言及されているとおり「時々ボコンと動く お腹を僕は恐る恐る触った」とか、実際出産に立ち会ったのだろう「背中をさすったり 手をギュッと握ったり」(※24)みたいなところを経過しても、まだ男性は「君のママは宝物」であって、実際に君が「寝返りをした ハイハイをした」(※25)を経験しないと、君に愛を抱けないというか、実存を腑に落とせない生物学的にも社会的にも「男性性」の残念さが意図せぬ形だろうとはいえ、ウマいこと表現されてるなぁっていう。

U・B> ひっさびさに・・・捻くれた解釈するなぁ・・・

空虹桜> んとね、日本も含めてのグローバルなヒップホップシーンや、日本以外のポップミュージックシーンで、有意識的に社会性の中に存在価値を見出そうとエンパワーメントに力点を置く中で、日本のポップミュージックシーンだけは、そこに距離を取っているようにアタシは見えていて、「ガラパゴス」と呼ぶのは簡単だけど、これはこれでシティポップブームがミレニアム世代を中心に世界中で広まってるように、2040年代ぐらいには、それこそ世界中で「香水」(※26)とか唄ってる気もしないではないんだよ。

U・B> いろいろツッコみたいけど、もうすこし話を続けてください。

空虹桜> でさ、じゃあ、日本のポップミュージックシーンにおいて、社会性がないかって言ったら、そんなの無理なわけじゃん。誰も仙人みたいに生きてなくて、マスクしてるだろうし、3.11の10周年記念と言わんばかりの長周期地震動4(※27)なんて、クラクラする目にも合う。

U・B> そりゃそうだ。

空虹桜> 昔、3.11直後だったかに卓球がナタリーだったかのインタヴュ(※28)で言ってたけど、意識的に出さなくても、無意識に出てくるもんなんだよ。

U・B> もう、褒められてるのか貶されているのかよくわからん。

空虹桜> 上中丈弥ってマチズモ感(※29)ある人だから、隠し切れずに漏れ出るのは、ある種の可愛らしさだと思うけどね。

U・B> ホント、お前何様?

空虹桜> 6曲目「鳴り止まない鼓動」で、わりとイナ戦でありがちなメロディライン。

U・B> 「テンプレ」のラベルを貼ると。

空虹桜> アンタがもうちょっと褒めればいいんじゃね?

U・B> 「自慢の息子に 自慢の娘に なれそうもないけど 諦めたわけじゃない 負けるなよ俺達!」(※30)って、39歳独身長男の身空にはなかなか沁みるよネ☆

空虹桜> スゲェ、自爆しに行った。

U・B> 自慢してもらえなくても、最悪頼りになればいいじゃないですか!つまんない仕事でも、ギリ、無職じゃなくてセーフ。

空虹桜> ホントに頼りになってるかなぁ。どうかなぁ。わかんないかなぁ。

U・B> どんなテンションだ。

空虹桜> 7曲目「マイルメイルガンバル」で韻踏んだ。

U・B> むしろ「七転んだら八起きるだけ」(※31)とか言われると思ってた。

空虹桜> あっ!たしかに!!失敗したわぁ。

U・B> 悔しがりポイントそこかい。とりあえず、「マイル」は「参る」で「mile」じゃないんだけど「毎日」と微妙に掛かってるところとか、スペルを油断して読むと「mail」と空目しちゃうよね!ってところが「滅入る」と掛かってるとポジティヴに解釈しております。

空虹桜> よく頑張って解釈されました。

U・B> なに?そのウマく言った的な。

空虹桜> そういう流れかなぁって。

U・B> 賢い子ぶって。ともかく、この曲はサビ前の「限りあるこの時代を生きまくってやろう」(※32)が最高です。

空虹桜> 8曲目は「Please Please marry me」で、結婚して結婚して言ってるけど、ウイスキー大好きっ子なU・Bさん的(※33)には、どうなの?

U・B> 酒の勢いで告ってもウマくいかんし、酔った勢いでなんとかなったことも大失敗したこともあるから、色恋ごとと酒は切り離したいッスね。

空虹桜> いきなりシリアスな。

U・B> 酒なんかに頼ろうとするから、「緊急事態宣言」なんぞに踊らされて、出会いが無いとか言っちゃうんですよ。

空虹桜> 言ってんだ。

U・B> 呑み友達の、イケメン、高身長だけどちょっと腹出かけてる歳下の男の子が、「俺にあう女の子を紹介しろ」とか言ってんですよ。いい娘いないッスか?

空虹桜> 他人の話かい。

U・B> 俺の話してもしゃーないじゃないですか。10コ下の人妻にファンがいたって、なんの発展性があろうか?いや無い。しかも、旦那も友達だ。みたいな話ですよ(※34

空虹桜> ごめん。あまりになにを言っているのかわからない。

U・B> いいんです。わからなくて。ジンもシャングパングも大好きです(※35

空虹桜> ある種、わかりやすいぐらいの「馬鹿」な感じがお見事ですよ。まったく。9曲目「おはようから墓場まで」は、このアルバムの中でアタシは一番好き。

U・B> 「おはようからおやすみを 貴方と分かち合おう 喜びも悲しみも 大切に墓場まで!」(※36)とか、ある種、ピュアな空虹さんにはキュンです(※37)よね。

空虹桜> なに言ってるかわかんないけど、この曲、ある種の年代間があるっていうか、アンタがさっき引用してた「おはようからおやすみ」って、一時期のライオンのキャッチコピィ(※38)だけど、その事実を今の子は知らない可能性が高いし、このコピィ自体が「ゆりかごから墓場まで」のパロディなわけじゃない。

U・B> たしかに。

空虹桜> そうスッとさ、ある種、パロディのパロディっていうメタ構造になるわけだよ。そういうのにどうしてもアタシはグッと来てしまうっていう。

U・B> 病みだ。「やまいみ」と書いて「病み」だ。

空虹桜> うっせぇ。ばーか。馬鹿は捨て置いて、10曲目が「リーダー論争」で、ある種、イナ戦的王道曲。

U・B> しかも、BS12のドラマ「課長バカ一代」主題歌(※39)誰が見てるんだ!BS12!!

空虹桜> アンタ見てたんじゃないの?

U・B> 残念ながら見とらんのです。何気に野中英次(※40)とは縁遠い人生を送ってるので。

空虹桜> ん・・・?誰・・・?

U・B> わからんなら気にするな。とりあえず、この曲、シングルというか1曲目に相応しい曲だと思うんで、ここで出てくるとラストスパート感が強調されております。

空虹桜> そりゃ、BS12でもドラマの主題歌だしね。

U・B> ええ。そのせいで金もあるのか、この曲もCalmeraホーンズが入ってて、ある程度歳を重ねると、ロックバンドはホーンアレンジを好む説をまことしやかに提唱したくなる。

空虹桜> どうぞご自由に。

U・B> ええ。なにせ「誰の指図も受けない 誰の為でもないから 俺の道なら 俺に任せろ 俺がリーダー」(※41)ですから。

空虹桜> いかにもな歌詞だけど、つくづく、あったま悪いなぁ思った。最初に聴いた時。

U・B> だが、それがいい。全然論争してないところとか、最高。

空虹桜> Macのスーパー大辞林によると、論争とは「違った意見をもつ人たちが,それぞれ自分の説の正しさを主張して論じあうこと」

U・B> どっちかって言うと、グレートジャイアニズムですかね(※42

空虹桜> だね。で、強調されたラストスパート感が反転する11曲目「岐路に立つ君へ」で、結局、このアルバム全般としては、友達に子どもができて嬉しいというか、良かった!みたいなことだよね。

U・B> ストレートに読解するとね。ここでの「岐路」は「友よ 泣かないで その涙は その子の祝いにとっておけ」って、たぶん友になにか挫折があったんだけど、生まれたばっかの子どもの前で泣くんじゃ無いって歌詞なんだろうけど、そこに続くのが「ああ うつむいた親父じゃ カッコつかないだろ」(※43)じゃないですか。すると、どうしても「33歳」(※44)を踏まえて解釈する必要がある気してくるんですよ。

空虹桜> ガチヲタきめぇな。

U・B> 言い方が酷い。つか、お前も充分キモヲタだから。つか、そういう話がしたいんじゃなく、やっぱり、上中丈弥という人の中で父親の理想像は「子供みたいな 大人だった 今思えば苦労もあったのに いつでも笑ってた」(※45)なんじゃないかって気がするんです。

空虹桜> おお。なるほど。

U・B> するとさ、「友よ 泣かないで その涙は その子の祝いにとっておけ」って歌詞は、理想像の父親が到れなかったシチュエーションを想定してんじゃないかって気がする。たとえば娘の結婚式とかさ。

空虹桜> そうね。そういう解釈もありな気がする。最後。12曲目が「大切な人 幸せであれ」で、残念なU・Bさんが好きそうな曲。

U・B> 残念で悪かったな。「大切な人 幸せであれ どうか命を無駄にしないで 心残りは 無い方がいい 歳を重ねて 笑顔を見せて」(※46)とか、ツボりすぎて怖いぐらいじゃないですか。

空虹桜> でも、アンタ心残り肯定派だったよね?たしか。

U・B> お前は俺のファンか。

空虹桜> ヤだ。そんなの絶対ヤだ。

U・B> そこまで拒否らんでも。

空虹桜> 金積まれても、アンタのファンにはならないし、なりたくもない。

U・B> 全拒否。いや、大切な人が命を無駄にしてる感があるんですよ。でも、大切な人に対しては「俺には出来ない 生き方をしてる 俺には持ってない 心を持っている 説明出来ない それぞれの人生を 思い切り生きまくれ それだけでいい」(※47)とも思っていて、大切な人はイナ戦とか好みじゃないだろうけど、俺の中では大切な人のためな曲に聴こえるんですよ。

空虹桜> 五月蠅いよ。キモヲタ。

U・B> だから・・・いいや。まとめちゃうけど、一時期と比べて媚びてないというか、一般受けを諦めて、イナ戦がイナ戦であるからイナ戦が好きという人に向けて、とにかくフルスイングするようになったと思うんです。このバンド。

空虹桜> たしかに、アンタがイナ戦話してるベースは、そういう価値観がある気するわ。

U・B> でしょ?で、その結果として、三振かホームランかどっちかだったのが、常に二塁打みたいないいけど良くない!みたいな印象に変化しつつあって、でも、3枚か4枚に一枚は場外ホームランかましてくれるアルバムがあり、今回の「世明けのうた」は場外ホームランです。ありがとうございます。やったー!

※1^ THEイナズマ戦隊:略称イナ戦。メンバはVo.上中丈弥(基本全曲作詞)、G.山田武郎、Ba.中田俊哉、Dr.久保裕行の四人組ロックバンド。詳しくは本文リンク先のオフィシャル参照。
※2^ 上中節:※1の通り、作詞の上中丈弥独特というか、使いたがりなフレーズがあって、それを指していると思われる。
※3^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※4^ 伊東ミキオ:自分のバンドだけでなく、多数の有名ミュージシャンのサポートを務める名キィボーディスト。THEイナズマ戦隊でも、しばしばサポートを務める。
※5^ マスター出してるのはソニーミュージックのスタジオ:実際に録音した音楽を整えて完成版にする作業をマスタリングと呼び、その作業をしたのがソニーミュージックのスタジオという話。でも、発売元は日本クラウン。日本クラウン所属のミュージシャンのイ段。THEイナズマ戦隊以外ででてくるのが、石橋凌、伊勢正三、イルカ。クドい!!
※6^ 事務所SMAでしょ?:THEイナズマ戦隊の所属事務所はソニー・ミュージックアーティスツ。略してSMA。
※7^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※8^ 負けへんで:地味な流行語。たとえば
※9^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※10^ 線路沿い:5thアルバム「どうにもこうにも俺MHz」収録の10曲目。地味な名曲というか、相変わらず、大好きな曲。過去のレヴュはこちら
※11^ 応援歌:言わずとしれた、イナ戦の代表曲。1stアルバム「勝手にロックンロール」3曲目。この曲が嫌いな人の気持ちもわかるけど、やっぱり大好き。過去のレヴュはこちら。 33歳:近年のイナ戦で最高傑作。9thアルバム「GLORY DAYS」3曲目。恐ろしくプライヴェートで、別に俺親父のことそんな好きでもないけど、いい曲。過去のレヴュはこちら
※12^ テレ東とはいえ、まさか地上波ドラマ主題歌:テレビ東京系 ドラマBiz「行列の女神〜らーめん才遊記〜」の主題歌だった。
※13^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※14^ 丈弥:もちろん、ヴォーカル上中丈弥のこと。
※15^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※16^ いずれの鉤括弧の中も歌詞より引用。
※17^ Calmeraホーンズ:大阪発エンタメジャズバンド。イナ戦のサポートに度々参加してる。
※18^ 丈ちゃん元気でね:1stアルバム「勝手にロックンロール」6曲目。見事にフられる曲だけど、この曲が良いのです。ある種歪んだ、フられて良かった!曲。
※19^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※20^ イノマーさんの話:テレビ東京系「家、ついて行ってイイですか?」の特別編「ステージで命を燃やし尽くした男の記録」のこと。2021年1月度「ギャラクシー賞」月間賞を受賞。
※21^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※22^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※23^ DINKs:共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦、またその生活観のことを指すアクロニム。 ちなみに、大学の時(00年代初頭)、教養でとってた社会学の講義で「DINKs」なる語を聞いた時、すでに感覚としてはちょっと降るいなとは思った(by 空虹)
※24^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※25^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※26^ 香水:2019年の曲だけど、2020年に大ブレイクした瑛人の楽曲。こういう地味な楽曲が、ちょっとした歌詞の頭の悪さとTikTokによってブレイクするのが面白いところ。

※27^ 3.11の10周年記念と言わんばかりの長周期地震動4:令和3年2月13日23時08分頃の福島県沖の地震で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の余震とされている。
※28^ 卓球がナタリーだったかのインタヴュ:もちろん、ここでの卓球は電気グルーヴの石野卓球。空虹さんが記憶で喋ってるので元ネタは不明。掘る余裕がないので、誰か探して教えて。
※29^ マチズモ感:男性がもつという「強靱さ、逞しさ、勇敢さ、好戦性」といった性質を基礎とした思想や信条、行動をあらわす言葉。
※30^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※31^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※32^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※33^ ウイスキー大好きっ子なU・Bさん的:蘊蓄は垂らせるけど、イヤじゃん。そういうの。
※34^ 詳しくは言わんけど、実話。
※35^ ジンもシャングパングも大好きです:クラフトジンが流行ってると言って通じる酒好きは友達になれる。シャンパンっというか、スパークリングが好き。
※36^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※37^ キュンです:どっから流行ったのかしらんけど、U・Bがこの語を最初に知ったのはAVです。ありがとうございます。
※38^ 一時期のライオンのキャッチコピィ:東証一部上場の生活用品企業。「おはようからおやすみまで、暮らしをみつめる」や「おはようからおやすみまで、暮らしに夢をひろげる」といったコピィが使われていた。
※39^ BS12のドラマ「課長バカ一代」主題歌:というわけで、なんとドラマタイアップが2曲も入っている珍しいアルバム。
※40^ 野中英次:漫画家。代表作は上記「課長バカ一代」や「魁!!クロマティ高校」
※41^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※42^ グレートジャイアニズム:偉大なるジャイアン主義の意。ジャイアン万歳。嘘。俺は無理。
※43^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※44^ 33歳:※11でも言及しているけど、この曲、上中丈弥が父親に捧げた曲なため、このアルバム全般というか、ここ数年のイナ戦の物語とは父子問題である。と、U・Bは解釈している。
※45^ 鉤括弧の中は「33歳」の歌詞より引用。
※46^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。
※47^ 鉤括弧の中は歌詞より引用。

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