第879回 GALAPAGOS(前編)

U・BTHEイナズマ戦隊※1)の11thアルバムにして超名盤「GALAPAGOS」(CD / MP3 / iTS)を語る前編です。
空虹桜>いきなり名盤とか言っちゃいますか?
U・B>言っちゃいます。なんだかんだで1stの「勝手にロックンロール」(※2)が一番好きなんですけど、次点で好きだった5thの「どう
    にもこうにも俺MHz」(※3)を越えるアルバムが出てくるとは思ってなかったんで、今のイナ戦は旬!と、声を大にして
    言いたい。
空虹桜>はいはい。まずは1曲目「ロックンロール・ラブレター」で、いかにもイナ戦っぽい1曲目。
U・B>歌詞の中にガラパゴスというフレーズは出てきてるけど、やっぱり引用したくなるのは、たとえば2番の例えば俺がシテ
    ィー・ボーイで なんでもクールに出来たら もう少し上手く生きる道選んだよ 血管
    浮かし飛び回り 声枯らし叫ぶ事でしか 君の心へ続く道はないのさ※4)なわけですよ。ホ
    ントね、もうすこし上手く生きる道選んでましたよ!
空虹桜>まさかの魂の叫び。「シティー・ボーイ」なんて、シティボーイズ(※5)活動休止して以降、久々に聴いたよ。
U・B>そこですか?また、マニアックなツッコミを。
空虹桜>っていうか、この曲のキモはやっぱり、「ロックンロール」の「ロ」で、無茶苦茶巻き舌してるところじゃないの?
U・B>まぁそこはね。でもさ、巻きたくなるだろ?
空虹桜>なる。というか、これ聴くと巻かざるを得ないよね。
U・B>じゃあ、その巻き舌がガラパゴスか?と問われると異論はあるだろうけど、この辺のをミックスされてし
    まうのがガラパゴスなんだと思うんですよ。
空虹桜>日本ってリミックス文化が歴史的に根付いてるんだけど、認めようとしないんだよね。だからこそ!ってのがいっぱいある
    んだけどね。それはともかく、2曲目「乱男無頼ダンス
U・B>サビのキャッチィさもあるけど、橋を叩いて渡るか否か 一目散に駆け抜けるか コイン投げて
    見上げた瞬間 走り出してた※6)の後先考えてない感じが素晴らしいなと。
空虹桜>後先考えず、失敗したのに?
U・B五月蠅い
空虹桜>そこで現実逃避するからダメなんだと思うよ。
U・B>現実逃避じゃねぇーよ。今を生きるので精一杯なんだよ。どうして皆、そんな将来考えて生きられるんだ
    よ。頭良すぎねぇーか?
空虹桜>わかるけど、なんの話ですか?
U・B>ってことまで考えちゃう曲だってことです。
空虹桜>強引だなぁ。次、3曲目「33歳
U・B>名曲。超名曲。超超名曲。
空虹桜>なにも言ってない。
U・B>今までのレヴュの中で一番、曲を聴いてもらわないと伝えきれない曲だと思うんで、本文からYouTubeへのリ
    ンク張っときますけど、たとえば、空虹さんならどこ引用します?
空虹桜懐かしむように貴方を語る母親は 心底貴方に惚れていたんだよ 貴方の選んだ宝石
    は 貴方に似て愛に溢れた人でした※7
U・B>もうどう受け取ったって、滂沱の涙じゃないですか。
空虹桜>大丈夫か?
U・B>ここまで愛に満ちた唄を、俺は聴いたことがないですよ。
空虹桜>大きく出たな。
U・B>ホント、去年のRSR※8)の、あまりに素晴らしいステージの記憶を頼りに俺は生きてけるし、ぜんぜん求められてないだろうけ
    ど、ウチの両親が亡くなったら、たぶん、この曲を夜通しかけてる気がする。全然違う人だけど、でも、この曲なら愛とか敬意を
    表せると信じられる
空虹桜>信じられる。
U・B>「信仰心」って、そゆことじゃないですか?神様も仏様も他人もコンピュータも信じちゃいないけど、この曲が
    伝わることだけは全身全霊で信じる
空虹桜>4曲目は「最後の小節」は、打って変わって、普通のラヴソング。
U・B>前の曲が強烈すぎるから、良い曲なんだけど、どうしたって目立たないんですよね。
空虹桜>アルバムの編成とか、短編集とかもそうだけど、「捨て曲無し」って良くはないよね。
U・B>この曲を「捨て曲」と呼びはしないし、実際、時代を下る水の中 諦める事を知る 出会った日の輝き
    が 遠く流れてく※9)なんて、今の俺にはグサグサ刺さって止血できないぐらいだけど、でも、どうしたって通しで聴
    くと、「33歳」の余韻の中に溶けてしまう。
空虹桜>ある程度まではコントロールできるとはいえ、やっぱり、他人にどう感じてもらえるか?って難しいし、やりが
    いがあるんだよね。やっぱり。ってところで、5曲目が「HAPPY LIFE」は、一転して幸福な曲。
U・B知らないうちにニヤけた事は 言うまでもなく幸せに就き HAPPY LIFE HAPPY LIFE
    HAPPY LIFE HAPPY LIFE※10)ですからね。
空虹桜>思い出しにやけを誰かに見られる瞬間の恥ずかしさったらね。
U・B>恥ずかしいッスよねぇ。ああいうの。
空虹桜>別にさ、自分が残念な人だってわかってるから、みっともないとか思ったりはしないんだけど、でも、
    不覚!って感じ、なんなんだろうね?
U・B>なんなんッスかね?その「不覚感」って、結構ありとあらゆるシチュエーションで遭遇しますよね?
空虹桜>そうそう。自分が油断してたのか?っていうと、たしかにそうなんだけど、油断にハマることの驚きだよね。
U・B>そこ!?っていう。
空虹桜>わざとらしいサプライズより、そっちのがよっぽど驚きだよね。
U・B>たしかに。あと、話が逸れちゃいましたけど、上がらなかったベンチプレスが 記録更新まだまだ成長
    ※11)って自分で言うんだ!ちうね。
空虹桜>さて、今回最後の6曲目は「Lightning Boy」で、ちょっとだけノーナ(※12)の曲にありそう。
U・B>そうか?この曲は、むしろ今時のバンドが唄ったら流行りそうな気がする。
空虹桜>そう?
U・B>個人的には七転びも屁とも思わない エブリデイ生きあがけ※13)っていうフレーズね。生きあが
    けですよ。生きあがけ
空虹桜>足掻いとけ。
U・B>ホントさ、もともと三枚目なんだから、二枚目やろうと思っても出来ないんッスよ。
空虹桜>また変な話がはじまった。
U・B>いや、だったら、三枚目として三枚目らしくキメられる方法ってなんかないのかな?っていう。
空虹桜>はぁ。
U・B>するともう、足掻くしかないかな?っていう。
空虹桜>生きあがく。
U・B>カッコ悪くても、みっともなくても、足掻ききった方が、三枚目が映えるかなぁっていう。
空虹桜>結局、カッコつけたいだけじゃん。
U・B>カッコはつけたいですよ。でも、カッコつけようとしてもカッコつかないから、自分たちなりのカッコつけ方を探して、求めて、こ
    れでどうよ?っていうのが今のイナ戦で、俺はたまらなくカッコいいと思ってんですよ。(※14


※1 THEイナズマ戦隊:Vo.上中丈弥(基本全曲作詞)、G.山田武郎、Ba.中田俊哉、Dr.久保裕行の四人組ロックバンド。詳しくはオフィシャル参照。
※2 勝手にロックンロール(CD / MP3 / iTS):本文中で言及してるとおり、1stアルバム。クロスフェーダでは第345回第353回で喋ってます。
※3 どうにもこうにも俺MHz(CD / iTS):本文中で言及してるとおり、5thアルバム。クロスフェーダでは第436回第445回で喋ってます。これでAmazonのレヴュ見たら、評価低いなぁ。
※4 拡大部は歌詞より引用。
※5 シティボーイズ:大竹まこと・きたろう・斉木しげるによるコントユニット。2015年の「シティボーイズ ファイナル part.1 『燃えるゴミ』」で、活動休止の扱い。
※6 拡大部は歌詞より引用。
※7 拡大部は歌詞より引用。
※8 RSR:B'zファンにはほとんど知られてなかったことで有名な北海道最大のロックフェス。本文中のリンクからレポをお読みいただけると幸いです。
※9 拡大部は歌詞より引用。
※10 拡大部は歌詞より引用。
※11 拡大部は歌詞より引用。
※12 ノーナ:1995年に結成された日本のポップ・ロックバンド、ノーナ・リーヴスのこと。メンバの個人活動も多彩で有名。
※13 拡大部は歌詞より引用。
※14 空虹33行。U・B48行で、大敗。何度だって言いますけど、このアルバムは良いアルバムです。


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