年末発売になったから正月に読もうと思い、予備知識にとECDの「いるべき場所」を読んだりしつつ、P-Vine BOOKsから出た「LIFE AT SLITS」を読む。
山下直樹のまえがきがアタシには名文だった(「残念ながらこんな店はもうやれないし、こんな時代は二度と来ないのだ」なんて言い切るあたりとくに)ので、それだけで本体2200円出した甲斐があったのだけれど、徹底徹尾証言で構成しただけあって、アタシが妄想した「ZOO」と「SLITS」の空気が、混沌と熱量が本全体に溢れている。
きっと、WWW誕生直後のインターネットコミュニティや第1回のコミケもこんな感じだったと夢想する。
読むだけで、無性になにかをしたくなる本。
おそらく本当に「こんな時代は二度と来ないのだ」
けれど、アタシはこうも思う。それは過去を美化しているにすぎないと。もうさほど若くはないけど、アタシはもっとスゴい時代に、とんでもない混沌と熱量の渦中で遊ぶのだ。
でも、正直、羨ましいよなぁ。宇川直宏とかなんてことしてたんだ!(笑)