昔、新聞の投書欄で
「“パニクる”という言葉を日本で最初に言ったのはたぶん私です」というのを見たことがある。
たしか中年女性で、
デパートかどこかでアルバイトしていた時に
担当の階がバーゲンか何かでとても混んでいてあわただしくて、思わす別の階の担当に
こっちは今パニクっています!ヘルプをお願いします!
って思わず言ってしまったのがたぶん“パニクる”の起源だと思います。
というような内容だった。
自信まんまんという訳でもなく、淡々とした文だったのでなんだか真実味があった。
なんかけっこう強烈なインパクトだったので読んだ時は子供だったはずだけど、まだ覚えている。
切り抜いてとっておけばよかったかな。
子供の頃から投書欄とか読書欄があると心の中で悪態をつきながら必ず読んでしまうのだけど
なんとなくそういうのは悪趣味なんじゃないかという意識があって
後ろめたい気持ちでいたものだ。
しかし投書欄を読む癖のまま大人になってしまいました。だけど大人になるにつれて、世の中には投書欄が好きな人もたくさんいるんだなということもわかった。
そしてその人たちもだいたい後ろめたい気持ちで悪態をつきながら読んでいるみたいだ。
どこがダメかというと、後ろめたい気持ちで悪態をつきながら読んだりしない健全な人に対して、後ろめたい気持ちで悪態をついている。
やり口が健康的じゃないんだよね。悪趣味にはかわりないみたい。
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