U・B >もうね、致命的に長い。
空虹桜>サブタイ(※1)付けるとどうしてもね。仕方ないよ。否定も弁解もしない。そんなことよりも、このアルバムについて
るDVDが改めて見てすんばらしいんで、そっちのレヴュもしない?
U・B >とりあえず、俺にコピって寄越せ。話はそれからだ。
空虹桜>諦めて買え。潔く買え。
U・B >やっぱり?
空虹桜>もちろん。
U・B >PVのレヴュって・・・そうか。最悪YouTube漁るか。
空虹桜>イイから買えよ!ごほん。さて、久々のスチャダラパー(※2)レヴュはコラボ曲ばっか集めたベ
ストアルバム「CAN YOU COLLABORATE?〜best collaboration songs&music
clips〜」で、2枚組+DVDだから、今回はDisc1から。
U・B >1曲目はようやっと去年のRSRで聴けたし、こないだのライヴでも聴いちゃった「GET UP AND DANCE」で、LBの
面々&スカパラ(※3)とのコラボなんだけど、既にクロスフェーダでくっちゃべってるんで、次。2曲目が
「Sundae Love」でAYUSE KOZUEとBOSE君だけど、お前AYUSE KOZUE知らんだろ?
空虹桜>これが出た時にそんな人いるんだと思ったから、知らないわけじゃないよ。iTunesでPV試聴したから顔も知ってる
し、SCHA NOVAポッドキャストがあった頃にしゃべりも聞いたし。
U・B >アバウトな・・・テイ・トウワ(※4)がプロデュースしてるから作詞にクレジット入ってるけど、基本、このトラックは全
部そのねぇーちゃんが作ってる。
空虹桜>ポンポンポンポンポンポンポンポン。
U・B >あ〜、曲聴いてない人にさっぱりだ。
空虹桜>やっぱり、文明の利器が発達して、可愛い女の子がポップだったりカッチョ良かったりブラックっぽい曲作
れたりするのは、イイ時代だよねぇ。
U・B >なんで一般論?っていうか、それは俺に言わせろ。
空虹桜>ヤダ。あと、BOSE君がわりと引き気味とはいえ、恋愛系のラップしてるのって珍しい。
U・B >世の中愛だの恋だの親に感謝しろだのテメェら演歌聴いてろ!的なラップが多いご時
世だというのに。
空虹桜>なるほど。日本のポピュラ音楽はやはり演歌の延長線上に過ぎないという鋭い考察ですね。
U・B >また嫌らしいツッコミを・・・3曲目は「Let It Out -SDP remix-」で、クロスフェーダでは初めて扱う洋
物であるところのUgly DucklingのをRemixした曲。
空虹桜>トラックがいかにも2005年のスチャダラパーで懐かしくすらある。
U・B >2005年ったらどのアルバム?「The 9th SENSE」(※5)のあとあたり?
空虹桜>そんぐらい。でも、個人的にはこれ入れるんだったらDe La Soulの「Long Island Wildin'」(※6)入れて欲しかった
けどなぁとかは。
U・B >わからん。次、4曲目は今の子的にはもうクラシックなのかもしれないRIP SLYMEとの「レッツゴー7
〜8匹 feat. スチャダラパー」
空虹桜>実際問題、大昔からやってるんだから、クラシックなのは間違いないんだけどね。
U・B >まぁな。トラックもいかにもいかにもな感じで。
空虹桜>いい意味で中身無いよねぇ。
U・B >そもそも、今の子がレッツゴー三匹を知らないという、根本的な問題があり、
空虹桜>いか長死んだのもだいぶ前の話。
U・B >つまり、俺はレッツゴー三匹もいか長(※7)も注釈(※8)入れねばならぬという話ですか?
空虹桜>任した。さすが。ナイスですよ。
U・B >心籠もってねぇ。
空虹桜>とりあえず、こゆのをしっかり聴いて、ラップする時はどこに声重ねてくとラップっぽくな
るか覚えといて欲しい。
U・B >ああ、べつにrhymeしてるとこだけじゃないってのな。
空虹桜>うん。スチャにしろリップにしろ、歌詞カード見るだけでどこに重ねるかわかるリリッ
クなんだから、とくにね。
U・B >さて、5曲目「Where ya at? (NYC)」は「ドコンパクトディスク」ん時やった(※9)から、6曲目「40'S
feat. SDP+ロボ宙」
空虹桜>Disc1で唯一存在すら知らなかった曲。
U・B >フォロウしてるようで、わりに抜けてる空虹さん。
空虹桜>ねぇ。Disc2になると2曲も知らないからやんなるよ。
U・B >一般論にすると、普通一曲も知らないんだけどね。
空虹桜>うるへぇ。個人的には最近のスチャには減り気味の声ネタが多いから楽しいんだけど、やっぱりU・Bさん
的にはロボ宙のリリックがたまらなかったりするんでしょうか?
U・B >君にも見える ウルトラの星(※10)
空虹桜>とても二十代後半とは思えないところで喜ぶあたりさすが。
U・B >あとまぁ、「東海道五十三次」は2面ぐらいまでしか行ったことありません的なネタ(※11)を振って、いったい誰が
ついてこようか?いや、ついてこないという反語も交えたくなるけど、次。7曲目は珍しく俺が空虹に教え
てあげた曲として有名な「DREAM UNIT」
空虹桜>なんだそれ。
U・B >ともかく、名曲。
空虹桜>半径 徒歩3分 オレのショバとか夜はケモノ 昼はナマケモノとか。(※12)
U・B >サビのそんな 日にもちゃくちゃく 事を進めてる 奴もいる 余裕しゃくしゃ
く(※13)なんて、人生行き詰まりの時、しょっちゅう脳内で流れるもの。
空虹桜>しょっちゅう行き詰まっていると。
U・B >オールタイム四面楚歌ですから。
空虹桜>めんどくさい人生だ。
U・B >ええもう。
空虹桜>ともかくさ、この曲をクロスフェーダでようやく喋れてホント嬉しくて、個人的には日本のレア・グルーヴ
の筆頭だと思ってるんだけど、なんかでBOSE君も言ってたけど、FORCE OF NATUREだけじゃなく、KZAに
はラップして欲しいんだよねぇ。
U・B >スゲェ注釈入れたくねぇ。今の件。
空虹桜>FORCE OF NETURE話は来月もやるから。
U・B >来月?
空虹桜>3ヶ月連続でスチャ話しないと、これ1枚で半年かかっちゃうよ?(※14)
U・B >えっ?・・・ああ、たしかに。仕方ない。8曲目「1969 (スチャダラパーRemix)」で、CORNELIUSのだ
けれども、元ネタと聞き比べてどこがどうもクソもまったく違うという。
空虹桜>元曲にラップ乗せてるだけなんだけどね。基本は。
U・B >いや、どう聴いても全然違うし。
空虹桜>改めて聴くと、ロボ宙の声のが全然違うんだけどね。すっかりMC BOO!!の声忘れてるから、どっち
がどっちだかわかんなくなってるかもしれないけど。
U・B >ダメじゃん。ファンとして。
空虹桜>アタシそんな耳いい人じゃないもん。音感悪いし、リズム感を支えるだけの運動神経がそもそも無いし。
U・B >嘘付け。
空虹桜>まぁまぁ。
U・B >チッ!えーっと、9曲目「IT’S BEAT VOX feat:SDP, ロボ宙」でヒューマンビートボクサのAFRA
の曲ですが、どうすんッスか?将来的にAFRAの話するなら、ここではスルーしたいんですが。
空虹桜>そだねぇ。これの前に出たAFRA & INCREDIBLE BEATBOX BANDの「WORLD CLASS」のできもいいから喋りたい
しね。あと、10曲目の「JUNKYARD "ウルトラゴミマグネティックMC'S”feat.JUNK
FOOD&SDP」も前に喋ってるからスルーで、今回最後の曲は「勃発!バンド内抗争〜グ
ループ魂にスチャダラパーまで〜」
U・B >ある意味今回最大の問題作というか、
空虹桜>曲のわりに歌詞カードが短い短い。
U・B >え?そこ?
空虹桜>アキバのラオックスの社員とか歌詞カードに書いたら怒られるのかな。
U・B >幹てつやとかな。
空虹桜>丸井インテリアとかね。ホント、まるっきりコントというかまんまコントというか。
U・B >サブカル臭しか漂ってこないし。
空虹桜>むしろ小劇場臭というか。
U・B >空虹さん大好きでしょ?こゆの。
空虹桜>というか、居心地がいい。
U・B >病んでらっしゃる。下北とか行っといで。
空虹桜>SLITSもう無いけどね。
U・B >だいぶ話それだけど、今年のRSRで土曜昼間のサンステでグループ魂、スチャとバンド内抗
争!とかって、こと無いッスかねぇ。
空虹桜>無いよ。っていうか、なんの話?それすぎてない?
U・B >それも味というか、それこそが味。それでこそ雑談。
空虹桜>いや、レヴュじゃなかったんだ・・・
U・B >それでは空虹さんまとめて下さい。
空虹桜>来月に続きます。
U・B >上手いこと言ってるのか?その引き。(※15)
※1 サブタイ:サブタイトルの略。ここで言うと「〜best collaboration songs & music clips〜」んとこ。
※2 スチャダラパー:空虹さんが大好きな日本のヒップホップユニット。リンク先はオフィシャルなんで、詳しくはそちらで(手抜き)
※3 LB:ヒップホップグループ・クラン「リトル・バード・ネイション」のこと。って、大仰だな>Wikipedia スカパラ:日本のスカの代名詞的存在であるところの東京スカパラダイスオーケストラのこと。 今回はコラボ相手の注釈入れてくときりがないんで、略称使ったとこだけにします。自分で調べてね。
※4 テイ・トウワ:サングラス掛けて、親指と人差し指でチョキを作り、それをアゴに当てれば君もなれる!感じがする人。あるいは元Deee-Liteのメンバ。
※5 The 9th SENSE:スチャダラパー9枚目のアルバム。クロスフェーダでは第205回で紹介。
※6 De La Soul:アメリカの黒人ラップユニット。アルバム「BUHLOONE MIND STATE」収録の「Long Island Wildin'」ではスチャと高木完がラップしている。ちなみにこのアルバム、EGO-WRAPPIN'の名前の元ネタとなった「Ego Trippin' (Part Two)」が収録されてます。いや、厳密に言うと元ネタはPart Twoじゃないんですが。
※7 レッツゴー三匹:真ん中の人は「三波春夫」じゃないことで有名な漫才トリオ。正式には「レツゴー三匹」らしい。知らんかった−。 いか長:ザ・ドリフターズのリーダにして、日本最高のベーシストだったいかりや長介のこと。日本におけるチョッパー奏法の元祖だって、自分で言ってたけど、Wikipediaによると近田春夫のデマらしい。ホント?
※8 注釈:ここのこと。というお約束の注釈。ある程度のマンネリズムは安心感を生むから積極的にやりますよ。俺だって。
※9 ドコンパクトディスク:スチャダラパーの8枚目のアルバム。クロスフェーダでは第9回で紹介してるけど、本気で初期なんでいろいろさすがに恥ずかしいです。
※10 拡大部は歌詞より引用。なお、ご承知の通りU・Bは円谷プロ大好きっ子です。
※11 東海道五十三次:サン電子が1986年に発売したファミコン用横スクロールアクションゲーム。正式タイトルは「かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次」。なぜか当時ファミコン持ってる小学生が10人いたら2人か3人は持っていた。
※12 拡大部は歌詞より引用。
※13 拡大部は歌詞より引用。
※14 U・Bの好きなアルバムを紹介してく回と空虹が好きなのを紹介してく回と交互で毎月喋ってるのがクロスフェーダのアルバムレヴュ(毎月第2周)なので、通常ルーティンで回せば3回で半年かかるという計算。
※15 空虹桜57行。U・B56行で辛うじてなんとか俺の勝ち。予想通りホントに長いけど、これがあと2回は続きます。