U・B>アナログフィッシュ(※1)の9th扱いで、Wikipediaでは11thなアルバム「Almost A Rainbow」(CD / iTS
/ MP3)を語る前編で、これを喋ってる時点で今のところ、一番新しいアルバムです。
空虹桜>早速1曲目は完膚無きまでに空っぽで、カジヒデキ(※2)が付けそうなタイトルで有名な「Baby Soda Pop」
U・B>凄いな。その紹介。たしかにカジ君付けそうだけど。
空虹桜>藤井隆(※3)も付けそう感はあるけど、藤井君って、ナンダカンダ言って硬派だからね。
U・B>今、なにか、ウマいこと仰りました?
空虹桜>気のせい気のせい。この曲は、イントロのTululuがすべての曲だと思うんだけど、なんなんだろね?この無闇
なPOPさというか、キャッチィさ。
U・B>なんなんッスかね?悔しいことに、5秒でこの曲好きだと思うじゃないですか。だから、iTunes(※4)に星付けて
曲管理してるんですけど、あえて星付けないことにしましたもん。
空虹桜>歪んでるなぁ。
U・B>しかも、1曲目が健太郎っていうサプライズね(※5)
空虹桜>完全にモード切り替えました宣言だよね。
U・B>ええ。でも、歌詞聴いたら「そんな言葉で事足りるのが愛なら?」だとか「「あんな物語で皆は満
たされるの?」(※6)ですからね。
空虹桜>disってるよねぇ。(※7)
U・B>ええ。でも、これ、もうちょっと深読みしてくと、もしかしたら、サブカルこじらせてる、残念な子たちの
曲かもしれなくて、それはそれで突き刺さるっていう。
空虹桜>えっ?あっ、そうだね。その解釈もなくはないか。捻くれてるけど。っていうか、そのひねくれ方が、サブカル的だね。じゃあ、
2曲目「F.I.T.」で、HONDA対策(※8)か、全部ピリオドが挿入されてるっていう。
U・B>さすがに無茶苦茶すぎます。その解釈。
空虹桜>あのセレブのモデルの再従姉妹のペットと同じの買わなくちゃ(※9)っていう、シリアスなギャ
グをシレッとツッコんでくるあたり、ホントにモードチェンジしたのか?って感じはするけどね。
U・B>まぁね。この曲のトーンはTHE下岡晃(※10)で、コーラスも前回のアルバムに引き続き登場のOなんだけど、このところ、ドラ
ムの音が前に来る曲が多いなぁと、これ聴いてて思うわけですよ。
空虹桜>たしかにドラムの音が印象には残るかな。
U・B>もちろん、下岡がギタリストのクセに、そんなギターを弾かなくなりつつあるせいもあるカモなんだけど、むしろなんか、州一郎
(※11)が曲作りに積極的にコミットしてるんじゃないかなぁっていう。
空虹桜>ふぅん。
U・B>冷たッ。
空虹桜>いや、そゆ細かいところまで来るとよく知らないし。3曲目は「Will」で、こっちはTHE佐々木健太郎みたいな曲だね。
U・B>そうッスな。そんな中にシレッと、fu fu fuとかハミングするんですよ。
空虹桜>だからさ、物書きやってて(※12)、ラララとかフフフとか、そゆので時間潰せちゃうというか、物語をもたせられ
る音楽ってホント狡いなぁと思うし、それでもってしまう物語を書いてみたいって、ここ数年ホン
ト思ってんだよね。
U・B>たしかにね。メロディさえあれば、なんとかなっちゃいますからね。
空虹桜>ね。もちろんさ、この曲の場合、その前の「ノイローゼみたいな天気だね」って拗ねている君と 二
人、ベッドに飛び込んで(※13)からのだから許されてるところもあるんだけどね。
U・B>ああ。そうッスね。言われて初めて気づいた。
空虹桜>個人的には最後のlike a fish ! want to kiss ! We will dance ! She is fish!(※14)って、それなら
タイトル「fish」のが良かったんじゃね?とか思うんだけどね。
U・B>まさかの。
空虹桜>4曲目が「No Rain (No Rainbow)」で、今回のアルバムでは一番好きかもしれない。
U・B>下岡晃の彼女って、だいたいこのトーンで、でもって、聴いてていい女だよなぁとか思うんだよね。
空虹桜>別に彼女のこと唄ってるわけじゃないでしょ?作品と本人を一緒にされても困るんですけど。
U・B>いや、実際はこの曲はじめ、今回のアルバムではコーラス3曲参加してるオカヤスシズエ(※15)が彼女なんじゃないかとゲ
スな勘繰りしてるんですけども。
空虹桜>ゲスいなぁ。とりあえず、この曲の真骨頂は「ただ好きなだけでこれはサービスではないの ただ美
しいだけで虹は雨の対価ではないでしょ」(※16)だなぁと。
U・B>空虹だけに。
空虹桜>いや・・・5曲目が「Tired」で、好きな女の子に対する緊張感を唄ってるのかと思ったら、いつの間にか、たりぃたり
ぃ言ってるだけの曲になるという。
U・B>でも、この感じわかんないッスか?餌を与えない的な意味ではなく、一緒にいれるだけで全然OKなのに、話さなきゃいけ
ないみたいな強迫観念的なモノのせいで、傷つけることでしかコミュニケーション取れなくなるっていう。
空虹桜>だからフられるんだよ。
U・B>今言う?それ言う?もう結構落ち着いてきたところで言う???
空虹桜>・・・ごめん。
U・B>ゴメンで済んだら警察いらんわ。
空虹桜>いや・・・えと、6曲目は「今夜のヘッドライン」
U・B>これはもう、前の女性の白い太ももの 生々しさだけが妙にリアルで(※17)が、もうホントね、
太もも舐めたい。
空虹桜>黙れ屑人間。
U・B>もうすこし言葉選んで。
空虹桜>むしろ、選んだ結果としての屑。
U・B>殺生な。
空虹桜>この曲はやっぱり、トランペットのサプライズ感というか、効果的な使われ方が素晴らしいなぁと。
U・B>管楽器って、生きてることに伴って発音される楽器だから、生命力みたいなモノが迸ってるよなぁと、聴く度
に思っております。
空虹桜>はぁ。
U・B>ともかくね、このアルバムの沁み方みたいなモノは、前3部作を経過したからこそ(※18)なんじゃないかなぁ
と思うんです。だからこそ、これから先の未来に発売されるアルバムは、ちゃんとキッチリ読み解く必要があ
るんじゃないかなぁと。(※19)
※1 アナログフィッシュ:1999年に結成の下北系ギターロックバンド。長野県下伊那郡喬木村出身の下岡晃(Gt&Vo)と佐々木健太郎(Ba&Vo)に斉藤州一郎(Dr)を加えた3ピースバンド。
※2 カジヒデキ:48歳の現在も短パンを履き続ける、千葉県富津市の観光大使。「甘い恋人(iTS)」で有名。
※3 藤井隆:乙葉の旦那。ナンダカンダ叫んだって、やりたいことやるべきな人。吉本興業所属。
※4 iTunes:Apple謹製の音楽アプリ。超重たい上に、仕様変更が頻繁で使いにくいことで有名。iCloudミュージックライブラリとの動機がいつまで経っても終わらないとか、ちゃんとジャケットが反映できないとか、星勝手に付け替えやがるとか、ウンコアプリの筆頭。でも、使わざるを得ないのよね・・・
※5 健太郎:※1記載の通り、アナログフィッシュのベースヴォーカル。ロン毛。
※6 拡大部は歌詞より引用。
※7 disって、いつの間にか一般的な単語になった印象なので、そろそろ注釈いらないかと考えるのだけど、如何でしょ?とりあえず、アメリカの俗語だよ。
※8 HONDA対策:FITといえば、本田技研工業が生産・販売しているハッチバック型の小型乗用車DA・YO・NE。
※9 拡大部は歌詞より引用。
※10 下岡晃:※1記載の通り、アナログフィッシュのギターヴォーカルのこと。ニット帽。
※11 州一郎:※1記載の通り、アナログフィッシュのドラムのこと。眼鏡。
※12 物書き:空虹さんは、プロアマなんだかアマプロなんだかぐらいの作家みたいな人。
※13 拡大部は歌詞より引用。
※14 拡大部は歌詞より引用。
※15 オカヤスシズエ:下北系ロックバンドKETTLESのドラム&ヴォーカルの人。大好きなバンドなのだけれど、実はライヴ見たことなかったりするので、やっつんフェスあたりに呼んでくれると嬉しくて仕方がないのだが・・・
※16 拡大部は歌詞より引用。
※17 拡大部は歌詞より引用。
※18 前3部作:「荒野 / On the Wild Side」(前編 / 後編)、「NEWCLEAR」(前編 / 後編)、「最近のぼくら」(前編) / 後編)の3枚のこと。それぞれについては、リンク先のアルバムレヴュを参照されたし。
※19 空虹34行。U・B38行で、もちろん、俺の負け。いつだって、太ももは舐めたいし、おっぱいは揉みたいんですよ。ええ。ええ(なんの話だ)